膝の痛みの快癒を願いながら、保坂和志などを読む。 ― 2006-11-30 22:40
昨日、ひさしぶりにクロスバイクに乗ったので身体の切れがいい。
友人らに「最近、膝を痛めて山も自転車も自粛している:::」というと皆一様に嬉しそうな顔をする。
「そうかそうか、おまえも(asyuuも)普通のおじさんなんだ」と言いたそうな雰囲気。
おじさんになると一病息災話、枯れていく話しばかりをしたがる。
そんなことにココロ向けなくとも自然の流れで、私たちは老いていくのだ。
保坂和志さんのWeb草思「世界はこんなふうにも眺められる」を読んでいたら、第7回「「30歳までなんか生きるな」という挑発的なエッセイが目にとまった。
18歳で思ったことと、いま50歳になった自分のスタンスを保坂さんらしい螺旋(らせん)的な文章で表現している。で今回、50歳になった自己分析が書かれたエッセイが始まると思ったら、あっさりと
「はっきり言って自分でもわかっていないというか感じるところは今のところ何もない。
それはそうだ。50歳になってまだ1ヵ月も経っていないのだから。」といって、ぜーんぜん別の話題を書いている。
へんに律儀でないところが好ましいです。
保坂さんの小説は、いくつか読んだが、なぜか最後まで読み通せない。
カンバセイション・ピースなんか延々と続く会話に参ってしまう。
でも保坂さんの評論やエッセイはめちゃくちゃ歯切れ良く、おもしろいんですよねー。
なんか私の中では「よくわからない小説家」のひとり。彼の初期の作品「この人の閾(いき)」を読んだときには、「なんか美しい盆栽を眺めるような小説だなぁ」とかってに思いましたけど。
うん?話し飛んじゃいましたね。
かたやこんな本も出ている。
マンガですか:::。
肩の力を抜いて読むにはいい本みたいです。
さてさて、入浴してキチンとストレッチして、もうすこしクロスバイクにロング距離乗れるようにしていきたいもんです。
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