隠居生活7年目2024-04-12 14:05

桜とともに4月。隠居生活7年目に入った。ぼんやりと生きていくことを主眼としているので、とくに力むこともあるまい。

日々地道にストレッチと筋トレを継続中。上腕骨骨折手術から1年3ヶ月が経過。92%ほど回復した感じ。微妙な数値は術後2年までは1%づつは改善するかもしれないと勝手に推測しているから。

四月初めには一泊二日で小さな旅行に行ってきた。花見には早かったが、播磨の網干やたつのの古い町をゆっくりと散策して、美味しい料理をいただいた。
(網干の旧い町並み)

ソメイヨシノは開花したところだったが、里山の大山桜は満開。ハイキングを兼ねて、大山桜も尋ねた。
(たつの城跡にて)

(揖保川)

(大山桜)


ここ数日はシクロで近場の桜巡り。老木ほど、急くように開花している印象。
壮年期の桜は来年も咲くのは確実だが、老木は来年咲くとは限らないので、花咲くことに執着している感がある。老いるとはそういう面もあるかもしれない。







夜は国会図書館デジタルコレクションで旧い本を読む。天野忠氏の詩集読んでいると、下記の詩に行き当たった。


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天野忠

旅の果て


田舎の
うそ寒い宿に
やっと辿り着いて
おそい晩御飯にありついた。

「何も出来なくて」
痩せたお内儀さんが
ポツリと云った。

箸を置いて
一寸手を合わせて
「御馳走さま」と呟くと
すまなさそうな顔をして
「お粗末でした」と
頭を下げた。

あんなふうに
たぶん
私も自分に云うだろう。
ポツリと一言(こと)。
「お粗末でした」と。

それから
死ぬ。

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古稀を過ぎて、自分が駄馬だったと素直に認めることができるし、「お粗末でした」と頭を下げるまでは、静かに生活していきたいな。

今宵は女友達らと久しぶりの夕食会。なんやかんやいっても、まだまだ肉が好きなので焼き肉の店を予約してくれている。


コメント

_ ひろべぇ ― 2024-04-16 09:17

臨終の場で家族に囲まれて、そんな風に一言つぶやいて死ねたら本望ですね。
しかし僕はきっとそんな死に方はできんやろな~。
僕は肉も女性も苦手ですわ、この年になると余計に・・・。

_ asyuu>ひろべぇさん ― 2024-04-18 21:35

コメント、ありがとうございます。
義父の老衰による臨終に立ち会った際、死ぬのもなかなか大変と痛感。せめてまわりを身ぎれいにするしかありませんね。
非社交的ですが気のおけない友人らは2−30年の付き合い。
不思議に長い付き合いです。

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