リハビリポタリングで千里丘陵を走る2006-11-29 20:25

関西地方は暖かい一日。
会社をズル休みして、リハビリポタリングに行ってきた。
10月21日に峠越えで有馬富士まで走ってから膝を痛め、クロスバイク乗りを自制していた。
その間ストレッチをしたり、
グルコミンサン&コンドロイチンなどの栄養食品を摂取し
膝の調子もだいぶよくなったみたい。

クロスバイクを点検して、膝にはサポーターをつけ軽いギアで走り始める。
うんうん、膝にあまり違和感がないぞ。

お気に入りの北摂は峠越えが多いので、今日は千里丘陵をのんびりポタリングする。

途中、阪大(大阪大学)豊中キャンパス内を走る。
敷地内の銀杏並木の黄葉が美しい。若い学生達を見ると、自分の学生時代を思い出す(阪大じゃないけど)。
長髪でいまよりずっとつま先立ったような生き方をしていた。息子らと同世代の学生らを見ていると、これからいろんなことあるけど、生きているのはおもしろいよと勝手に思ってしまう。

千里ニュータウンを抜けて、万博公園外周の自転車道を走る。
この自転車道、めちゃ広い。そして誰も走っていない(平日だからあたりまえか)。万博公園の竹林を眺めながら、ゆっくりアップダウンを繰り返していく。

そして20歳のころ1年暮らした町に到着。この町ではフリーターで傲慢で孤独でそして本ばかり読む生活をしていた。神社のベンチに寝っ転がり、大江健三郎やロシアの短編小説、夏目漱石などを読んでいた。いまとなってはすっかり忘れた。

住み込みで新聞配達店に勤め、店の人以外とはほとんど話しをしなかった。自分も世界をもイヤになっていた。
朝刊を配り終えると、空いているグラウンドで店の仲間達と野球などをしていた。
そのグラウンドもなくなり、瀟洒なマンション群となっている。でも、細い路地沿いにあるお寺や池は30年前と同じだ。桜の老木もそのままだ。

20歳の春、希望の大学受験に失敗し、このお寺の門の前を通りかかると桜の花びらが私に降り落ちてきた。
見上げると老木から桜の花びらが次々と舞い落ちてくる。
切ないような外界から断ち切られたような春の夕暮れだった。

バイトを辞め、アルバイトで貯めたお金を元に予備校に通い、たらたらと勉強して大学に進学した(やっぱり希望の大学じゃなかったけど)。

落葉していく桜の老木をしばし眺めてから、クロスバイクで帰途につく。

夕日に向かってゆっくりと走っていく。

今日の走行距離【49.41】km

クロスバイク復活の一日。
帰宅後、念入りにストレッチをした。

salyuの「プラットホーム」を聴きながらブログを書いたので、すこし感傷的になりましたね(^^。

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