秋の気配、北摂大野山に登る2009-09-02 18:40

昨日の火曜は有給をとってロードバイクで走ってきました。仕事絡みでここ数日睡眠時間が少ないので、短い距離で充実した走りのできる北摂大野山(753m)を目指すことにしました。

朝はゆっくりして10時頃発進。 宝塚十万辻を上って十万辻トンネルに到着。

このトンネルを抜けると別世界のような里山の風景が拡がります。

県道33号線を北上し、上佐曽利を右折し県道12号線に合流。大野山の登山口を目指す。登山口までは緩やかな上りなのでいつもは足慣らしに上っているが、今回は強烈な向かい風。棚田の稲や樹木の葉が風になびいている。

登山口までにエネルギーを使ったのでバス停で休憩。


柏原の集落にも棚田があり、晩夏の青空がくっきりと映えている。


大野山まで林道めいた1車線の道を上っていく。いつ上ってもキツく、時速6ー7Kmほどになってしまう。登山口から2.5Kmほど上ると視界が開ける。大野山頂上(753m)までロードバイクを押し上げる。


山頂から猪名川天文台を望む。


西谷夢市場で買ったおこわご飯で昼食タイム。


9月初めの平日、山頂には誰もいない。


猪名川天文台に下り、広場から周囲の山々を眺める。

三田の大船山方向。


遠くに大阪梅田の高層ビル街が見える。


ススキも顔を見せ、初秋の色合いが山々に漂ってきた。

大野山から一気に杉生まで下り、府道602号線を東進。府道4号線に入り名月峠(360m)を越え、野間の大ケヤキで休憩。

稲地の集落はいつ来ても気持ちがいい。

野間の大ケヤキも樹齢のパワーを感じる。


今回最後の上り野間峠(470m)を越え、R423に合流。追風+下りで池田市街地まで40Km超のスピードで走り降りていく。

猪名川堤防道路をゆっくりと流していく。


昨日のコース
武庫川堤防道路ー宝塚十万辻ー県道33号線ー上佐曽利ー県道12号線(猪名川渓谷ライン)ー大野山(753m)ー府道602号線ー名月峠ー府道4号線ー野間の大ケヤキー野間峠ーR423ー池田市街地ー猪名川堤防道路

走行距離 100.94Km

・風が強いが湿度の少ない走りやすい日だった。
・大野山、いつ上ってもキツい。
・猪名川堤防道路でロードから降りると、なんかフラつく。ここ3日ほど合計10時間ほどしか寝ていないので、睡眠不足。こりゃヤバいわと速攻帰宅し、横になるとそのまま爆睡。今日も有給をとって24時間寝ていましたorz
・微熱があり(37度)、身体が重い。会社でも他の部署で新型インフルエンザが蔓延しつつあるので、いちおう会社にはメールでも状況を報告。いま体温を計ると平熱に戻っている。
・やはり歳ですねぇ。ムリがきかなくなってきている・・・って3日で合計睡眠時間が10時間程度なんてオヤジには当然ムリですね。

復活の夜2009-09-04 23:59

先週末から無茶な生活をしたのでダウンしていたが、水曜に24時間寝たので完全復活しました。

で木曜は友人と3人で
・三宮のフランス家庭料理店で食事して、日本酒の店で奥播磨の冷酒を飲む。
・「さよなら、中年」したので「自転車仙人」を目指すと宣言したが、「生木のくせに」「枯れたふりをするな」と言われる(苦笑
・意外と淋しがり屋なので、またよろしくIさん、Oちゃん。

岳 10 (ビッグコミックス)
岳新刊を読む。主人公三歩の周辺の人々がメインとなったストーリーが多い。山岳救助隊の阿久津くんの仕事上の葛藤などが丁寧に描かれている。岳を読むと山に登りたくなるなぁ(5連休にテント泊の予定)。

今日は
バガボンド(31)(モーニングKC)
バガボンド最新刊を読む。吉岡一門との死闘を経た後の武蔵の心象風景や禅問答めいた場面が最近は延々と続いていたが、やっとこさストーリーが展開し始めた。今回は又八とお杉ばあさんの意外な関係が描かれており、「原作を超えちゃってるな」と感じることしきりだ。

そして夜は大阪城ホールでコンサート鑑賞。
LIVE「君と歩いた青春」というフォーク大全集。出演者は
伊勢正三・イルカ・太田裕美・尾崎亜美・加藤和彦・杉田二郎・南こうせつ・山本潤子

観客は50代が中心で大阪城ホールが満席状態。ほとんどの歌詞を覚えているのは、やはり私もフォーク世代なのだろう。女の子にフラれたときに聴いた「22歳の別れ」「なごり雪」、女性の残酷さを歌詞に含んでいる「オリビアを聴きながら」「卒業写真」などなど、20代の爪先立ったような生き方をしていた自分を思い出す。

人の秘密の共有さの残酷を描いたスガシカオ「秘密」
いつか別れることが予定調和的にあるかもしれないaikoの「恋人」
夜の伊丹空港をロードバイクで走るときに浮かんでくる槙原敬之の「君を抱いたら」
そして究極のロードバイク歌はギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」

これからもいろんな歌に出会って行くのだろう。

コンサートのあと梅田でひとり飲みながら
コスモスの影にはいつも誰かが隠れている
藤原新也の最新本を読了。ルポータージュでもなくエッセイでもない、短篇小説集とよんでいいだろう。星野博美、小林紀晴と写真家には魅力的な文章を書く人が多い。藤原新也も然り。あとがきで藤原さんはこう書く。

「哀しみもまた豊かさなのである。
なぜならそこにはみずからの心を犠牲にした他者への限りない想いが存在するからだ。
そしてまたそれは人間の中に必ずなくてはならない自らがかざす負の聖火だからだ。」


長く生きていれば、哀しみはつねに私たちの側にいる。でもヤケにならず、虚無的にもならないとするならば、どこかで人を信頼し、孤独の澱に落ち込まない芯みたいなものが必要なのではないか。
過度に楽天的に振る舞う必要もない、どこかで結びあっていく心が(それが哀しみにつながることがあっても)私たちの生きるスタイルには不可欠なのだろう。
どの作品群も切なく美しい文章で、すこし心が疲れている人にはお薦めの1冊です。

晩夏、北摂深山に登る2009-09-06 22:18

昨日は雑用があって、Viperの点検とチェックのため近所を7.3Km走った程度。今日も快晴だし、軽く走ってこようとロードバイクに跨る。前回の北摂大野山に次いで、北摂最高峰の深山(790.5m)に登ることにした。

だらだらとしてから10時ころ発進。なんかめちゃ暑くなりそう。 深山には色々なコース取りが可能だが、なるべく車の少なく北摂らしい走りのできるコースを選択することにした。

猪名川堤防道路を走りR173を経て県道12号線を北上。紫合で603号線に進み、阿古谷の集落を通過。八坂神社に立ち寄り、いつもの願い事をする。


今西の旧街並みを過ぎて府道54号線で広野を目指す。54号線はあまり走ったことはない道だが、そこそこ走りやすい。

かなり暑いっす。

広野のコンビニで補給して、ニュータウンを通過すると土ケ畑の隠れ里めいた集落を走っていく。

ここまでダラダラした上りが続く。

左折して府道731号線に入り、牧場向かいの簡易舗装の道を駆け上がる。道は荒れ模様で、最後の方は大野山より傾斜がキツい。


山頂に到着。


雨量レーダーが鎮座しています。

しばし山頂からの風景をお楽しみください(笑









鳥ではありません。ラジコンの飛行機の愛好家たちが、頂上で何機か飛ばしていました。いろんな趣味があるもんです。ロードバイクでこんな山頂まで登ってくるのも、かなり変わった趣味でしょうけど。

ハイキングコースには、ちょっとした草原地帯もある。




山頂は日陰がないので、木の下でしばし休憩してから下山。



緑陰に入るとずいぶんと涼しい。残暑とはいえ湿度は低く、夏大好きの私にはちょうどよいくらいの気候だ。

小石を踏んでパンクしないよう注意しながら林道を下り、R173に合流。

先ほどまでいた深山レーダーを仰ぎ見る。

R173をすこし北上し、左折して601号線に入り籠坊温泉を目指す。この道は下り基調で楽しく走って行くことができる。



小さな池に蓮の花が群生している。


ほとんど人も歩かないし、車の通過も少ない。誰にも気づかれない蓮の群生だが、出会ってちょっとうれしい気分。


それにしてもこの道はなんど走っても飽きない。

籠坊温泉を通過し、後川から県道37号線(羽束川渓谷)を下っていく。もう「黄金の道」といっていいほど気持ちがいい道だ。 渓谷を抜けると大船山の秀麗な姿が眼前に拡がる。


路面状態もよく、追風で田園地帯を走っていく。

振り返ると、羽束川渓谷の方向。

前面に大船山と遠くに羽束山を望むことができる。


そのまま南下し、県道68号線を西進。宝塚十万辻を越える元気が残っていないので、道の駅いながわまで走り、県道12号線ーR173ー猪名川堤防道路を走って帰宅。


深山とは異なる佐曽利カルデラの山々。

今日の走行距離 125.04Km

・残暑は厳しかったが、湿度がなく気持ちよく走ることができた。
・昨日、サドル周辺をチェックしていたので、違和感がなくなりTOUPE特有の「ハンモックに乗っているような感じ」を味わうことができた。やっぱ、このサドルは好きだなぁ。
・深山下山後は、お気に入りの道ばかり走った。西日がキツいが、光と影の交錯を味わいながら走ることができた。
・深山で、風花が飛んでいるのを眺めていた。昨年の今頃、湖西の針畑川沿いを走っているがー湖西(高島市)を経て針畑郷・美山を走る(輪行編)ーその時も風花が峠で乱舞していた。来週は、針畑川周辺を走りたいな。まぁもっと早起きして、ロング走れるようにしないとダメですね(苦笑

有川浩「フリーター、家を買う」を読む2009-09-08 23:17

フリーター、家を買う。
有川浩の最新小説を読了。有川さんの作品群は「自衛隊もの」「図書館戦争シリーズ」「ラブコメもの」と多種に渡るが,この作品は

Story Seller (新潮文庫)
にある短篇「ストーリー・セラー」と相通じるものがある。

二流私立大学卒の主人公誠一は、入社後の精神主義めいた研修に早々と嫌気がさして、3ヶ月で退社。以後、フリーターとして目標のない生活を送るが、母が重度の鬱病となり、いままで気づかなかった家庭の綻びを知ることになる。

鬱病の状況がリアルに描かれていて、ラブコメシリーズの有川作品とは少し毛色が違う。
父の誠治も、論理だけで物事を考え、現実の困難からは逃避してしまうダメ男。まぁ、有川作品に出てくるダメ男は、かなり私たち男のだらしなさを的確に表現しているんですけどね(笑

母の理解者である姉が「男前の女性」として描かれているが、啖呵を切るシーンは女性の腹の座ったところを十分に味わえます。
誠一は、縁あって土木現場の小さな会社に就職して「鶏口となるも、牛後となるなかれ」の精神を貫いていく。

家族の諍い、そして家族ならではの失望と期待。有川作品はそこを描くのがうまい。
ラブコメシリーズとは違うスピード感ある有川作品を堪能しました。

で次は
夜明けの縁をさ迷う人々
を読む予定。

凛とした夜2009-09-09 23:59

湿度が低くてずいぶんと過ごしやすい。
夕食後、次男が今週末の京都1周トレイルランのトレーニングのため走りに出かけたので、「オヤジも負けてはならじ」と夜ポタに出かけました。

1時間ほど、仁川・甲山・武庫川堤防道路と走って、21.97Km.

蒼い夜空、大気が凛としていて走っていると鼻歌が出てしまうほど気持ちがよい。

今日も通勤電車の中では読書タイム。小川洋子の短編集があまりにおもしろいので、会社帰りに喫茶店で珈琲を飲みながら半分ほど読み進む。 良質のフェチシズムとひんやりと心地よい孤独感。ふとロードバイクに愛される人間になりたいなどと妄想したりする。

通勤電車でよむ詩集 (生活人新書 302)
平行しながら、新書も読む。詩のアンソロジーはどうしても既知のものが集まりがちだが、この新書で取り上げられている詩は初見のものが多く興味深い。

週末は体調がよければ、芦生までロードバイクで走りたい。 で、コンポの変更もちょっと検討してみたい。

明日は雨2009-09-11 23:59

昨夜は長男と二人で近場の寿司屋で飲んでいました。彼にとって区切りの日だったのでオヤジからの慰労会です。
56歳と26歳の男二人で、雑談しながら寿司をつまんでいました。たぶん立派なオヤジじゃないけど、「あんな生き方もあるんだな」といつかは思ってもらえるかもしれない。



今日はすこし早めに帰宅できたので、ロードバイクを洗車.
・プーリーがヘタってきているようだ。
・バーテープも汚れてきたので交換が必要。
・いまViperの全走行距離が16,200Kmほど。20,000Kmになったらコンポを入れ替えたほうがよいかもしれない。でも俊敏じゃないクロモリロードにコンポ総入れ替えはどうか?という感もする(苦笑

今宵も夕食後、ロードバイクでポタリング。猪名川堤防道路ー川西ー宝塚山手ー仁川と走る。明日から天気が崩れるのですこし蒸し暑い。

走行距離 32.94Km

ロードバイクに乗ること2009-09-12 22:34

Netでみかけたロードバイクの素敵なイラスト
今日は雨の1日。低気圧に弱いことと、すこし気の塞ぐことがあって低調のまま1日を過ごす。

明日は天気が回復するので、ロードバイクに乗る準備をして今から寝ます。

仕事をしたり、人と接したりしていると時折なげやりな感情になったり、もう独りになりたいと思ったりする。そんな時、気の置けない友人と話したり、ロードバイクに乗ると攻撃的で唯我独尊になりがちな自分の傾向がやわらいでいく。

ロードバイクに出会って幸せだなと思うのは
・「身体とツールの幸福な一致点」を感じることができること
・点ではなく線として関西の地域を鳥瞰できるようになったこと
・ロードバイクに乗る時間があること、ある程度走ることのできる体力と精神があること
・そしてロードバイクに費やすお小遣いがあること(笑
でしょうか。


明日はどこまで走っていこう。

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