息子と酒を飲む夜2006-06-16 23:49

今宵は、ひさしぶりに長男と酒を飲む。
すこし残業をして、駅前で落ち合い、なじみの小料理屋さんに入る。彼は、資格試験の専門学校の帰りだ。この店は、おまかせコースを頼むと旬の魚や酒のアテをぴったりと用意してくれる。

とくに長男と話さねばならないことがあったわけではない。互いに生ビールを飲みながら、近況を報告し合う。
いっしょに家にいても、意外と父と子というものは話さないものだ。

私は、20歳の頃に父を亡くしたので、父親というモデルがない。18歳で家を出て、そのあとまもなくあっけなく父は亡くなった。傍目に見ていても、父の人生は、あまり楽しそうな人生じゃなかった。父の年齢になり、私はどのような大人になったのだろう。

息子とは、彼が16歳の時九州の九重連山を縦走して以来、いっしょには山に登っていない。
九重連山を縦走した翌年、彼は1年間のオーストラリア留学のため日本にはいなかった。
17歳でオーストラリアから帰国した彼は、彼なりの流儀で街で生きていこうと決めたのだろう。

私「実は、クロスバイク、買おうと思ってるんや」
息子「イイやん、適度にからだを動かすのは大事やから。昔、琵琶湖を自転車で1周したやん」
などとたわいない話をしながら、酒を飲んでいく。

昔は、好き嫌いの多い子どもだったのに、いろんな料理をどんどん食べていく。気持ちのよい食べっぷりだ。
ふたりでちょっとほろ酔いになって、帰宅の途に着く。梅雨の合間の、さわやかな夜だ。

はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
Blog(asyuu@forest)内検索

Copyright© 2005-2024 asyuu. All Rights Reserved.