優しい山域 ― 2008-11-17 22:49
ひさしぶりに雑誌「山と渓谷」を購入。作家の南木佳士さんの特別寄稿「笠ヶ岳、槍ヶ岳行(テント泊山行の記憶)」を読むためです。
正直、いまはロードバイクに乗るのが面白くて山登りになかなか時間を割くことができない。自転車の良さは、ロードバイクに跨り家を出た途端に別世界に自分が入っていけることだろう。
湖西の山の登山口まで電車などを利用すると、家から2時間以上かかる。その時間があれば北摂の里山のまっただなかに走っていくことができる。その自由さが今はちょっと魅力的だ。
最近北摂の里山を走って帰ってくると
を読む。
自分が走ってきた道から眺める里山の風景を思い浮かべる。著者が言うように「北摂には高い山も無ければ、全国に知れ渡っているような有名な山も無いが、誰にでも親しめる里山と身近な自然に恵まれた優しい山域である」。
里山に囲まれた明るい田園地帯を走ることの楽しさ。一方、京都丹波の方の里山には一種濃い気が漂っている地域がある。土俗的な匂いがしてこれも魅力的だ。
だから
こちらのシリーズも入手予定。
「山と渓谷」で紹介されているこの本にも興味がある。
いわゆる雑木林という概念でひとくくりにされてしまうクヌギ、ツバキ、トチの木など、その名前がもつ奥深い意味合いに切り込んだ解説書だという。
先日も北摂を走ったが、北摂にはほとんど植林の杉林がなく自然林に被われている。里山の明るさ、のびやかさはこの豊かな自然林から来ているのではないか。まさしく「優しい山域」なのだろう。
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