老人の「孤独」、若者の「孤独」2019-01-15 21:50

長男夫婦の第2子が先週末にこちらに帰ってきたので、にわかにジジ・ババ稼業が忙しくなってきた。

長男の奥さんは昨年6月に第1子とともに鳥取に里帰りして9月に第2子(次男)を出産、そのあとも実家で母子ともにお世話になっていたが、先週土曜に奥さんのご両親が車でこちらまで連れて帰ってくれた。

日曜は第2子のお食い初めを長男宅でして、ご両親が持参してくれた鳥取地酒「千代むすび」を飲んで歓談。長男のご両親は私たちとまったく同世代で、お父さんは60歳定年で隠居生活に入り、隠居としては先達だ。

ご両親は、昨日はすでに鳥取に帰ったので、長男夫婦の子育てのフォローは私たちが行うことになる。さっそく部屋の片付けでヘルプの連絡があったので、長男宅に出向き、孫の子守をしていた。孫たちは男の子二人(3歳2ヶ月と3ヶ月)、やはり顔つきも個性もまったく違う男子だ、その点は我が家の息子たち二人と不思議と共通しているようだ。

合間にジョギングしたり、クロモリロードで走ったりしたが、これからはしばし長男宅のフォローに時間を予定しておくことになる。長男は第2子の育児時間休暇を取得するようにしており、第1子の保育所への送りは長男が、迎えは奥さんがすることとなっており、今日は雨なので私たちが夕方、長男宅に出向き第2子の子守をしていた。保育所から帰ってきた孫(長男)は久しぶりに緊張したようで、帰ってきたら孫二人を抱きしめた。言葉ではない気持の伝え方がきっとあるだろう。
孫(次男)は抱っこしてあやすとよく笑う赤ちゃんだ。息子たちとの遠い記憶が甦ってきた。

読了した本
進化する私の旅スタイル (わたしの旅ブックス)
国井さんもこの本を書いたのちに第2子(次男)を出産している。
母となった彼女のアウトドア生活は大変だろうがほほえましい。



下流老人と幸福老人 資産がなくても幸福な人 資産があっても不幸な人 (光文社新書)

著者は結論として下記のようにいう。
下流幸福老人」は、自分だけでなく他人の幸福を考える人、「下流不幸老人」はお金が欲しいと言い続ける人、「上流不幸老人」は、夫婦や子供との関係が悪い人、でした。


納得するところがある。最近の「定年本」「老後本」は自己啓発本めいていて、やれ1億円老後は必要だとか、「孤独」に生きるのがいいとか、「老人エリート」が好き放題、迷妄な文章を書き散らかしている。



人は当然ながら独りで生まれて、独りで死んでいく。だがそのあいだにさまざまな人(親、友人、仕事仲間など)と出会うのだ。にもかかわらず「孤独」というものが人には寄り添っているのではないか。それを大上段でなく乾いたタッチで描いた短編集。「老人エリート」の薄っぺらい孤独論より、そうだよなと思う佳作だ。

日々を静かに生きて、孫の成長を眺めて、ときおり友人と酒を飲み、旅に出られたら良しとすべきだろう。「幸福老人」かどうかなど詮索せずに、父として祖父として生きられたら良しとすべきだろう。






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