古本乙女2019-01-31 14:35

昨日はクロモリロードで図書館や書店巡り。


定年本や老人本などが雨後の竹の子のように発刊されているけれど、お金と健康と孤独のネタしかないのかという粗製濫造っぷりが甚だしい。

ひとことで言うと品性がない。

明日の友を数えれば
その点、常盤新平のエッセイは落ち着きがあるね。
若者であれ爺さんであれ喧しいのには閉口する。


読んでいる「土佐の峠風土記」の古本、27年前の発刊なので、外見はまあまあの状態だが、やはり染みとおった埃があるのだろう、間近で読むと咳が出る。私は埃に弱い。
ちょっと遠目に読んでいる(苦笑

古本がらみで検索していると、時代劇の悪役などによく登場した俳優・脇役にかかる古本を題材にした本を発見したので、図書館で借りてみた。なかなか面白そうだ。
脇役本 増補文庫版 (ちくま文庫)

西北ジュンク堂で、新刊を購入。もう何十年も生きられないのだろうから(たぶん)、紙の本の購入は控えているし、図書館や電子書籍を利用することが多い。
でもときおり紙の本に飢えることがあるので、この本は購入には相応しいだろう。

店内の喫茶コーナー春秋が書籍購入で割引があるので、ブレンドを注文してパラパラと読む、至福の時間。
古本収集あるあるの四コマ漫画とエッセイで構成されている。かなり偏頗な人だけど、趣味とはなべて偏頗なものだろう、素敵です。エッセイのフォントがちょっと癖があるね、嫌いじゃないけど、なんというフォントなんだろう。

「旅情と古本」というエッセイが秀逸。大学の卒業論文を提出して開放的な気分なった著者は湖西線にある著者の名字と同じ駅に向かう。で近江今津で泊まったり、結局福井まで行って古本屋に立ち寄ったりするという逸話だけど、文章はうまいし近江今津の中華料理屋さんの食事場面も情景が浮かんでくるし、冬の湖西線の風景描写もいい。

そういえば若い頃、職場旅行に出かけて(当時は牧歌的な時代だから職場旅行があった)、皆は名所旧跡を訪ねていたのに、私はひとりで地元の図書館や書店・古書店を覗いていたことを思い出した。結局、地元の本を数冊買って帰った記憶がある。

隠居となったので、世間や家族の迷惑になりすぎなければ偏波でいいだろう。

週の何日かは数時間、長男宅で孫の子守の手伝いをしている。
今日もいまから長男宅へ出向く予定だ。
明日も子守と焼肉会、明後日は大阪の次男宅で孫の子守予定。

そのあいまに来月は友人らとイタリアンで食事の予定。




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