長男の就職など2009-10-03 11:41


バタバタと過ごした1週間でした。

■読んだ本
ジョブズはなぜ天才集団を作れたか (講談社BIZ)
アップル社というマイクロソフトと対蹠的なヒッピー文化が濃厚な集団の変遷を描いた本。時には迷走しがちなアップルという存在が興味深く描かれている。

私が1991年にパソコンを使い始めた頃には、アップルのパソコンはポルシェが買えるほど高いといわれた。
1991年にNEC互換PCであるエプソンPC286VG(OSはMS-DOS3.0)を購入してから、OSはWindows95、Windows98、WindowsXPが中心となり、その後、超漢字(BTRON)、Zeta(BeOS)に寄り道しながらLinux(現在)と至っている。その間、デスクトップPCからNotePC(現在はオールドThinkPad)とハードウエア構成は変化。

横目でMacを気にしながらパソコン生活を送ってきた。いつかはMacを使ってみたいと思いながら、定年後の楽しみに残しておこうかとも思う。

ノンエリート青年の社会空間―働くこと、生きること、「大人になる」ということ
この本で自転車メッセンジャーの世界が切り取られている。
第2章 自転車メッセンジャーの労働と文化   ——四人の「ノンエリート青年」のライフヒストリーより(神野賢二・一橋大学大学院博士課程)
ファッショナブルなイメージがあり、自転車雑誌にも登場する自転車メッセンジャー。だが内実は雇用請負契約(歩合制)であり身分の保障は不安定、低賃金、そして1ー3年でメッセンジャーを辞めていくという現実がある。 と同時に自転車メッセンジャーという世界の魅力も語られている。
著者の神野さんのサイトNo Bike,No Lifeにも自転車メッセンジャーの世界が描かれているので、本が高価なので立ち読みか、彼のサイトを読むのがいいかもしれません(苦笑

東京奇譚集
秋には村上春樹の静かな短篇を読むのがいい。何度読んでもあらたな発見がある。

まるまる丹波篠山
秋には丹波篠山方面にロードバイクで走ることが多くなるので、バックパックにお土産を買う場合の参考本として購入。後川(しつかわ)も紹介されており、なかなか通の構成です。

■長男の就職
今春、院を卒業した長男の就職が決まった。来年4月から社会人となる。

私は「苦労は買ってでもするな」という考えをもっている。不必要な無駄な苦労は、人を猜疑心が強く、人への信頼性を喪い自分の世界を狭める人間にしてしまう。だからマイナスの磁場を振りまく人々を敬して遠ざけてきた。
人を説得するとか、「私が彼(彼女)を変えてみせる」などとは考えないほうが良い。人は人と時に緩やかに時に密接にリンクしながら変化していくものだろう。相互依存的な関係の中では人の伸びやかさは減殺されてしまう。

長男とは親子でありながらも、友人にはなるまいと思ってきた。父としてできることは「生きることは結構おもしろいじゃん」という世界を、息子たちにも味わってほしいということだ。

長男とは彼が中学時代に六甲・比良山系を山歩きし、彼がオーストラリア留学に旅立つ高1の秋、二人で九重連山を縦走した。あれから10年近く経ち、彼も遅まきながら社会人となる。

今回の就職内定先は彼が当初描いていた仕事とは異なっている。だが、惚れ抜いた女性と結婚することが幸せになれるかどうか不確実なように、縁あって彼を必要とした仕事の中で、のびやかに「生きることは結構おもしろいじゃん」という世界を創っていって欲しい。

なんか自転車通勤するらしいので、通勤用のロードバイクを買ってあげようと思うのは、やはり甘い父親なのだろう。

さて、思いがけず天候がよいので午後からは軽くロードバイクで走ってこよう。

コメント

_ わるたわん ― 2009-10-03 18:21

ご子息の就職の件、おめでとうございます。
苦労についての話はまったく同感であります。身を削るような苦労はどこかに傷跡を残すものです。苦労はせいぜい予防ワクチンぐらいが限度かと思っております。何も無いようでいろいろあった人生ですが、人を信じることが難しくて、いつも殻に籠っている自分がいます。それじゃあ、つまらないと人様との間合いを詰めてきましたが。この間合いがとても難しいもので結構痛い思いもしました。生きている間は、まだこの練習ができると思うとありがたいものです。

_ asyuu>わるたわんさん ― 2009-10-03 21:56

ありがとうございます。
自分が若い頃は親に心配をかけるほど、無計画で生意気な青年だったのに、親になるとつい保守的になってしまうのは因果応報でしょうか。
長く生きていると人との距離感というのはムツカシイものがあります。
いわれもなく敵対感を持たれたり、ガッカリさせたりガッカリしたりの繰り返し。

でもどっかで人を信じようという気持ちもあります。「人と接することによって裏切られるも良し」というスタンスがよいのではないかと愚行しております。

>生きている間は、まだこの練習ができると思うとありがたいものです。
わるたわんさんらしいお言葉ですね。気に入りましたので、今度使わせてくださいませ(笑

秋本番、それぞれのスタイルで自転車生活を楽しんで参りましょう。

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