夜のロードバイクと村上春樹2009-06-23 23:59

ちょっとリアルでややこしいことがあり、ブログを更新せずにいました。リアルで困難にぶつかると、自分の攻撃的な性格が顕在化したり、厭世的になったりする傾向があります。そんなとき文章を書いたってロクなことはありません。

今日は帰宅後、1時間ほど夜のロードバイクを楽しんできました。最近、夜になると激しい雨が降ったり強風が吹いたりする。今宵は風は強いが、天候は安定しているみたい。
いつものごとく猪名川堤防道路を軽く走ってきました。

川西や池田方面の夜景、夜の伊丹空港、高速道路のレイアウトが昼間とはちがった姿を見せてくれます。切ないような、でも乾いた明るさのような感情がロードバイクに乗っていると訪れたりします。

「1Q84」がベストセラーとなり「村上春樹景気」と呼ばれているそうですが、村上春樹の愛読者にとってはあまり興味のない現象でしょう。

「村上春樹」が好き!  (宝島社文庫)
村上春樹に対する評論を読むことはほとんどないけど、文芸評論家でもない普通の読者が「この村上春樹が好き」と論じた本なのでちょっと読んでみた。かなり極私的で牽強付会な点もあるが、こんな読み方もあるのかと知るには興味深い本かもしれない。

村上春樹の本を読むと、
・おいしい料理を食べ、ビールを飲み、ヒゲを剃り歯を磨きたくなる。
・あらかじめ喪われ不在のものがあるとしても不幸さを競ったり、不幸さを個性と勘違いすることが愚かなことだと気づく。
・あたりまえだけど永遠のものは無く、私たちは日々喪っていく存在であるということをますます感じるようになる。

夜のロードバイクに乗りながら、そんなことを考えていた。
前回の美山ライドでは芦生の森まで到達できなかったので、次回は芦生の森の水飲み場まで走ってみたい。走行距離250Kmほどだろうか。

今宵の走行距離24.79Km


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