義理チョコの法則2006-02-14 22:28

今日は、バレンタインデー。諸兄は、「義理チョコ」をどれだけ受け取られたでしょうか?

「義理チョコ?、そんな儀礼的なモンいらねぇや。ホワイトデーにお返しするの面倒なだけじゃないか」というあなた。

甘〜い!

義理チョコは、儀礼的なものだからこそ、深い意味があるんです。
これについて思想的に分析したものとして、敬愛する内田樹教授のサイトに至言がある。 2004年2月14日記事
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自分は何もしないでおいて、「なんで、贈り物がこないんだろう」と嘆いても無理である。
チョコをもらえない青年の勘違いは、「チョコをもらう」ところから交換が始まる、と考えるところにある。
「チョコをもらったら、そのあとどんなふうな好意をもって返そうか」と考えるところがすでに「出遅れている」のである。
そうではない。
交換は「すでに始まっている」のである。
チョコの贈与は「以前キミが贈った好意」に対する「好意の反対給付」なのである。
だから、バレンタインデーのチョコは本質的に「義理チョコ」であり、それが「正しいあり方」であるとウチダは考えるのである。
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さすが内田教授、鋭い分析です。
男はうぬぼれ屋が多いから「自分に好意を持っている。その好意を示す日がバレンタイン。だからチョコを送る」という論理におぼれる人がいる。だから女性陣は、勘違いしやすい人には共同で贈り、単独で贈る場合は、勘違いしないような男性を選ぶんじゃないかな?

そして女性は[男性が送った好意]=仕事上で協力してもらったり、愛嬌があったりする男性に対し、正当に義理チョコを送るわけですね。 だ・か・ら、女性のいる職場や学校で、いっさい義理チョコを受け取らない男性は、なんらその職場で女性に対し贈与をしていないわけです。「俺は本命チョコだけしかもらわない」と豪語する男性は、「本命チョコ」が贈与の精神ではなく、愛情と束縛の論理に裏打ちされている怖さ?を知らないわけですな。

で、私はどうかって?
今年の元旦にたてた方針、
・無用な義理を欠く。
・好きなモノ、美しいモノをできるだけ見ていく。
・明日のために今日を耐え忍ばない。

のため、義理チョコが昨年より激減してしまいました。

にもかわからず、私に人類愛に満ちた「義理チョコ」を送ってくださった女性の方々、ほんとうにありがとうございました。


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