asyuu@forest

帰宅後夕食をとっていると、資格試験も終えてまったり気味の長男から「おとんのクロスバイクに乗ってイイか？」と打診があった。ずっと勉強ばかり、そして運動をしていないので我が家の中では唯一の肥満気味な男になっている。
かたや大学生の次男はトレイルランに嵌っているので、ちょっと運動ヲタクのようになり、かなり絞った身体になっている。

我が家の男どもはみな身長が173〜4Cmくらい、体型も似ていたのだが長男だけが肥ってきたので危機感を覚えているようだ。私が自転車で10Kgちかく痩せてしまったので、しんどいランニングより自転車がよいのではという発想のようだ。いや１か月に７〜800Kmくらい走らないと痩せないんちゃうかとも思うが、自転車乗りを身近に増やすことはよいこと。

クロスバイクの空気をいれ、ブレーキ周りを点検して、変速の仕方を長男に説明。「ママチャリと違って乗るのコワイわ」って、小学1年生じゃないんだから・・・。「あの細いロードバイクに乗っているおとんは凄いな」と妙に感心される。
ただ長男は子どもの頃から我が家の男の中ではダントツの運動神経の良さがある。彼が中学1年から高校1年まではよく一緒に山歩きに行った。軽々と先に進み、木の上に登って樹上の枝から後続の私を待っている。その彼も十分青年になった。私が歳をとるわけだ。

息子たちが自転車に乗り始めた頃、最初は補助輪付き、そしてしばらくして近くの公園で私が付き添って自転車の練習をした。なんどか転びながら、しばらくすると安定して走ることができるようになる。その時の息子たちの晴れがましいような得意げな表情が、昨日のように思い起こされる。自分の力で遠くまで行くという自転車の魅力の出発点は、この時にあるのではないか。

山歩きも自転車も、息子たちに強制することはなかった。自然に自らが欲するものを人は欲する。息子たちが山歩きやロードバイクの世界に進むのなら、それは彼らが欲したからだろう。そして山歩きやロードバイクの世界への種は、彼らの身体にもしっかりと蒔かれているのではないかとも勝手に想像している。

いつか彼らとロードバイクで走る時が来るかもしれない。それまでオヤジはくたびれ気味の身体を騙しだましロードバイクのサドルの上にいよう。

神戸の街は新型インフルエンザ騒動も落ち着きを見せ始め、マスク姿も電車内以外では少なくなってきた。明日は有給を取ってロードバイクで走りに出かけます。

5月の現在の走行距離788.99Km
ロードバイク（Viper）の総走行距離13,112Km（2007年8月〜）
クロスバイクTREK7300の総走行距離2,820Km（2006年7月〜）