4月の別れと、雨のクロール2006-04-24 01:54

日曜出勤して、旧の職場で荷物の片づけをした。不要な書類を段ボールに詰め、重要文書はシュレッダーで廃棄する。旧の職場では、ストレスのため3月頃には精神的に臨界点に近づいていた。ストレスを抑圧したため、左ほほにチック症状(顔面神経痛になるかとおもったぁー)が現れ、イライラすると左の眉毛を抜いてしまうというプチ・自傷行為が生じていた。ある日、鏡をみると、「おーっ、左の眉毛だいぶなくなってるじゃん、人相わるーっ」と気づいて、初めて自分の無意識の行為に気づいたほどだ。

異動が決まると、チック症状も、プチ・自傷行為もピタッと治まった。

もちろん旧の職場では、つらいコトばかりではなかった。敬愛する先輩に出会えたし、友と呼ぶべき人も何人かできた。おそらく自分の人生を豊かにしてくれる人に出会ったのは間違いない。

今日、残務整理をして友人と軽く飲んだ。駅に向かう途中、戯れに友人と駆けっこをした。気持ちの良い宵で、走っていると軽やかな感じがする。

森田童子のマイナーな曲「雨のクロール」の歌詞をふいに思い出した。確か、こんな歌詞だったと思う。

「夏の川辺でふたり今日、別れる。僕は黙って草笛吹いた。君は花柄のワンピースを脱いで、涙色に輝く水の中。
雨に泳ぐ君のクロール、とても綺麗ね。」(かなりいいかげんですけど)。

中学の時、同級生の女の子と初めてデートした。デートしたといっても、高知の片田舎の中学生。二人で太平洋を望む海水浴場へ泳ぎに行っただけ。いつもは互いにぞんざいな口調でふざけあう仲なのに、彼女が海の家の更衣室で着替えて、ワンピースの水着を着て現れると、少年の私ははじめて彼女に「異性」というものを感じてしまった。

ふたりで、沖に向かって泳ぎ、沖に浮かぶブイにつかまって何かを話し合っていた。夏の光と、潮の緩やかな流れに漂いながら、日に焼けた彼女を眺めていた。 映画「青春デンデケデケデケ」を観ると、よく似た海水浴のシーンが出てくる。この映画を観ると、つい中学時代の夏を思い出してしまう。

春は出会いと別れの季節。陳腐な表現だけど、たしかにそうなのだろう。
でも、別れても、どっかで再会して「君のクロール、とても綺麗ね」というようなすっきりしたスタイルを保っていきたいな。

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4 うん、甘酸っぱい
4 実際に弾いてれば・・・
5 こんな素敵な作品に出会えて嬉しい

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