その傷もまた味になる2020-05-26 14:24

先週前半は気怠さが身体にあって、夏風邪みたいな感じだが、このご時世、加齢とともに不安はどうしても生じてしまう。さっさと早めに寝て(風邪をひくとやたら眠くなる)、戸外活動はウォーキング、でも身体が重かったりして厭な感じ。このブログでも風邪のことをよく書いているな。

後半は気怠さも無くなってきて、昨日は普通にジョギング&ウォーキングできる。
コロナウイルスのため、うかうかとケガをしたり病気になることも自粛せよみたいな風潮があるけれど、身体は自分の都合良くは動いてくれない。ましてや加齢とともに、人は遅かれ早かれ身体が故障がちになってくるのではないか。

10年前、57歳の頃、フルで働きながら毎月1,000Km以上ロードバイクで走り、いちどに100Kmから200kmほど走っても、遅速とはいえ疲れを感じることはなかった。当然ながら、いまはそれを夢だったように感じる。

うかうかと一週間が過ぎると、関西地方も緊急事態宣言が解除され、街に人出が戻ってきているようだ。この2ヶ月電車やバスに乗らず、移動は自転車か徒歩。昨日、武庫川河川敷からJRの鉄橋を通過する電車を眺めると、混雑していないとはいえ、以前より確実に乗客は増えているようだ。


利用している図書館(西宮、尼崎、伊丹、宝塚)も順次、貸し出し再開となっている。
旅の本を尼崎図書館で借りて読む。

「移動しない」というのは個々の選択だが、「移動できない」という制約は、人の精神も制約するものだろう。コロナ後は、旅の仕方も、行き先も以前とは違った傾向になるのではないかな。

日々は凡庸なできごとの繰り返しだが、山田風太郎「人間臨終図鑑」などを読んでいると、日々を凡庸に生きることのできるのは、いまここにある、たまたまの僥倖であることに気づく。加齢とともに、それを次第に感じていくのだが、コロナウイルスは、それを世界的に知らしめたかもしれない。

昨日はジョギング&ウォーキングで15km

後半は公園で缶ビールを飲んでしまい、ほろ酔いで歩いて帰宅。

マスクをするとやはり走りにくい。

村上春樹氏も先日の村上RADIOでこんなことをお話ししている。




「僕は毎日、大体、欠かさず走っていますけど。僕の家は、神奈川の結構、辺ぴなところにあるので、走っていて誰かとすれ違うということは、あまりないんです。東京の都心とは違いますから。だから走る時には基本、マスクはしません。マスクを着けて走ると結構、息苦しいですよね。早く、マスクなんかなしに気持ち良く走れる環境になると良いですね。プールにも行きたいですしね」

私もまわり人がいない場合はマスクを手に持って走っているな(苦笑

ただ河川敷ではなく、街中になるとマスクを必ずつけるけど(なんか雰囲気がねー)。

Brian Wilson: They Can't Take That Away From Me

を紹介した際の、言葉がステキ。


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次はジョージ・ガーシュインの古いスタンダード・ソングですが、ブライアン・ウィルソンがポップな編曲でいかにも楽しそうに歌っています。“They Can't Take That Away From Me”、誰も僕から奪えない。何を奪うことができないのかというと、それは「僕が大事に持っている君の思い出」です。

 思い出って大事ですよね。もし思い出がなかったら、人生なんてかさかさの砂漠みたいなものです。みなさんもいっぱい思い出を増やしてください。歳を取ってからずいぶん役に立ちますよ。
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たしかフジモトマサル氏もエッセイで
「心穏やかに生きるには、なにごとも遠い視点から俯瞰するのがいい。焦るな、その傷もまた味になる」というようなことを書いていた。

67年近く生きてくると、イヤな思い出も当然あるけれど、楽しかった・よかった思い出のほうが甦ってくる。そんな思い出がコロナ後も降り積もればいいなと勝手に思っている。


余野街道・伊丹図書館などを巡る2020-05-27 22:03

昨夜は、コロナウイルスによる自粛のため長らく会っていない女友だちらとLINE。
来月くらいにひっそりと静かにお会いできたらいいかな。

今日は午後からクロモリロードで走る。余野街道からすこしだけ森の中に入ってみた。
別世界みたいだ。

伊丹のレストラン一番で刺身定食(かんぱち・味噌汁・ごはん小)ですこし腹ごしらえ。走りでエネルギーを使っていないけど、なんとなく寄ってみたくなる店だ。

予約本が届いていたので、伊丹図書館に立ち寄った。
入館者の名前・連絡先をカードに書いて、専用箱に投函。クラスター対策なのだろう。
閲覧席などを利用できず、滞在期間は30分ということが求められているので、館内も予想以上に人が少ない。コロナウイルス前から、Netで蔵書検索してから予約したり、借りたりしていたので、もともと滞在時間は少なかったけどね。


藤井太洋氏の作品をぜんぶ読んでいるが、スピード感があるのと、露悪的でないところが好みかもしれない。

新刊棚にあったので借りてみた。

昔にこんなことも書いているな。


日本の人口減は確定しており、廃村はより増えていくだろう。
しかし人々が生きた軌跡は、できれば残っていって欲しいな。

公園のベンチで借りた本を読む。梅雨前のまだ爽やかな五月の風。

のんびり走って40km



2020年5月の風とロードバイク2020-05-29 21:08

昨日は飽きることなく武庫川河川敷をジョグ&ウォーキング。8km

今日は五月晴れ、来月上旬にはたぶん梅雨入り、明日は孫守の予定が入るかもしれないので、カーボンバイクで久しぶりに阿古谷・槻並周回に発進。

すこし走るとDi2のリアディレイラーの変速が効かない。停車して確認すると、エレクトリックワイヤーの接続部分が外れている。単にはめ込むだけの構造なので、再度確認するとワイヤーを固定している結束バンドがずれていて、接続部分が固定できなかったようだ。

ながらくカーボンバイクをスタンドに鎮座させていたので、その際に結束バンド位置が動いたのかな。位置を適正にしてから走り始める。

猪名川ー県道12号線と北上。ゴルフ橋が補修のために7月いっぱいまで通行止めのようだ。畦野方面には抜けることができない。

夏日、湿気無し、そして5月の風。今日はちゃんとしたライディング仕様(サイクルパンツにジャージ、軽量バックパック、ヘルメット)なので走りやすいけど、マスク着用だと上りでやはりしんどいね(加齢もある)。
里山に入ると、人もほとんどいないのでマスクをずらす。

槻並素盞嗚神社

槻並川から三草山を望む。

2006年7月、クロスバイクでサイクリングを始めたけれど、阿古谷・槻並の田園風景を見て、私が失ってしまった高知の田園風景(里山は切り崩され、ほとんどが太陽光パネルの集積場となっている)、それも美しい田園風景があること知った。


民俗学者柳田国男の言に「村は住む人のほんの僅かな気持から、美しくもまづくもなるものだといふことを、考へるやうな機会が私には多かった。」というのがあるようだが、それが転じて「美しい村などと言うものは、はじめからありようがなくて、そこに住んでいる人たちが、美しく住もうと思って、はじめて美しい村ができるのである」という文章も柳田国男由来となったようだ。

いずれにしても上記の文章を思い出させるのが、この田園風景やね。

コロナ前・コロナ後で、私の生活はそれほど変わらない。もともとほとんど世捨て人になっていたし、マスコミの情報騒音には触れないし、三密とは無関係のライフスタイル。

今日の5月の風は気持ちよかったな。
走行距離、65km。でも加齢とともに疲れやすくなるのは、致し方ない。

猪名川町の興味深い情報が掲載されているサイトを発見。


読んでみたが、おもしろいなあ。




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