人を信じる心2008-09-02 23:59

琵琶湖の朝日
今宵はひさしぶりに会社の先輩らと食事。酔いが少しまわった頃、ストレートに質問を受けた。
「asyuuくんは人間不信になっていると聞いたけど、それはなぜ?」

うまくは説明できない。「人間不信」になっているというよりは、人と人が紡ぎ出す善意からくる恣意や、自分を含めた度し難い身勝手さに倦んでいるといったらよいだろうか。
だからなるべく独りでいたい。相対する孤独よりは、愚かな孤立のほうがマシではないかと思うほどだ。

もう人の心を押し開く必要もなければ、人の気まぐれに心惑わすこともない。

ふと村上春樹の小説に登場する「俗物」の人物設定が浮かんでくる。

「スプートニクの恋人」の警備員、「ねじまき鳥クロニクル」の秘書、「国境の南、太陽の西」の義父の会社経営者など、現実適応能力を特化させた人物像を村上春樹は忌避すべきものとして描いていない。それは対局の中にあるのではなく私たちの中にひっそりと、時には如実に顕在する特性なのだ。

淋しい人は群れ続けばよいだろう、人との信頼などという言葉で密かやに語り続けばよいだろう。
「人を信じる心」が自家中毒を起こす前に、私は森に潜りロードバイクで峠を走っていこう。

VIPERにぶっといホイール?2008-09-03 06:50

BiCYCLE CLUB (バイシクル クラブ) 2008年 09月号 [雑誌]

この雑誌をぱらぱら眺めていたら、BASSO VIPERの白が「100Kmライド」の記事に出ている。気づかなかったのはホイールにBontrager(ボントレガー) Aeolusを履いているためだ。ホイールはこれっぽいが、VIPER2台買える値段ですね。
でも細身のクロモリロードVIPERのスタイルが台無しになっている気もする。このようなぶっといホイールはカーボンバイクのほうが似合うように思うが・・・。

昨夜お会いした先輩はオートバイ乗りで次回の連休に九州ツーリングに仲間達と出かける予定とのこと。60才を越えてオートバイの世界に目覚めたようだ。私も一時期オートバイの世界に行きたいなと思ったことがあるが、いまはロードバイクで手一杯です。
「asyuuくん、ロードバイクは自分がエンジン。それにあの薄いサイクルウエアーで転倒すると大けがするから十分注意するようにね」と暖かいアドバイスをいただきました。
遊びでケガをしないようにすることが私がもっとも注意していること。安全にロードバイクと遊ばなくちゃと再確認した夜でした。

キョースマ!自転車特集2008-09-04 22:55

関西限定だろうが、「キョースマ!」という雑誌がある。「京都に住まえば・・・」を略して「キョースマ!」、町家暮らし、京都のShop,食事処などが若い視点で書かれている。 そのキョースマ!の今回の特集は「自転車で歩け!京都」。ちんたらした京都観光+自転車をむりやり結びつけた雑誌かなと思っていたが、これがなかなかおもしろい。

記事の中で
・「距離が身体に残る」という大学講師の言葉が印象に残る。たしかにそうだよなぁ。
・maid in KYOTO ナチュラルサイクルのヘッドバッジには「The end of Oil Age Wear off the fat in your Body & Soul」(石油の時代は終わった、心と体の脂肪を取り除こう)と刻印されている。
エコには興味ないけど、ロードバイクは心と体の脂肪を取り除く感じがする。
・「社長が京大自転車部出身にして周山ロード創始者とあって、自転車通勤が推奨されているだけでなく自転車通勤手当まで出るらしい。」と株式会社はてなの社員5人のロード姿が紹介されている。 なかなかカッコいい。

自転車Shopもいくつか紹介されている。京都の自転車Shopビゴーレのクロモリロード、うわーっ、カッコいい。京都の自転車ショップはロードロードしてなくて、個性的な店が多そうですね。
京都自転車処 銀輪も個性強そう。

ぴっかり食堂の塩ラーメン、かつ廣桃山店のロースカツ定食も食べてみたいな。

R171を走るのは楽しくないので淀川経由か亀岡経由で走ってみようか。 地蔵院(竹の寺)もちょっと覘いてみたい。
ロードバイクだと150Kmくらいは楽勝ですからねー。

神戸フランス家庭料理ビストロTakebou2008-09-06 10:00

わたくしasyuu、実は隠れグルメです。こころざしのある料理店で気のおけない友人と食事するのが大好き。
先日は旧友とフランス家庭料理ビストロTakebouでお食事。

いただいたものは
・生ハムのサラダ
・半熟卵と牛すじのトマト煮込み
・海老のかりっと?揚げ
・鴨とリンゴ、フォアグラのせ
・イチジクのアイスクリーム
・珈琲
などなど。
コース料理という枠に嵌められたものではなく、好きな料理を選んで楽しくおしゃべりしながら食べるのがいいみたい。Takebouは私的にはいま神戸でいちばんお薦めのお店です。

■週末に読む本
はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)
若い人向けの村上春樹短篇時選集。巻末の村上春樹自身による簡潔な解題が興味深い。

謎の丹波路―歴史散歩
最近、ロードバイクで篠山方面に走るので、その歴史に興味をもっている。

京都大不満 (じっぴコンパクト)
秋には京都になんどか電車で、ロードバイクで出かけるだろうから話のネタに。

さて、では今からロードバイクで@ポタリング・・・

淀川を経てR67(西国街道)を走る2008-09-06 22:32

今日の朝刊の天気予報は晴れのち雨。でも最近チェックしている国土交通省のリアルタイムレーダーを見ると雨の心配はなさそうだ。
ひさしぶりに淀川方面を走ってみる。

淀川橋りょう。歩道が板張りというレトロな橋だ。


夏が戻ってきたような日で暑い。淀川河川敷をロードバイクで走っている人などいない。


淀川河川敷の道路が果てたので高槻市を北上し、R67(西国街道)を東進する。


島本町立歴史文化資料館。JR島本駅前はとても整備されているのに驚いた。


サントリー山崎工場。「通学路」という標識が気になる・・・。自転車に乗っているので工場見学はパス。だって試飲できないもんな。

R67は西国街道らしく狭い2車線のウネウネした道が続く。だが町並みは旧街道を彷彿させ走っていてキモチがよい。
R204から御幸橋を渡り、R13へ。枚方を過ぎて淀川堤防、なにわ自転車道と走る。

今日の走行距離【115.68】Km

・今日はポタリングの予定だったが、フラフラと100Km以上走ってしまった。
・ひさしぶりに夏っぽい1日。公園の水飲み場で何度か頭から水をかぶりながら走っていた。でもきもちいい
・街中を走るのはひさしぶりだが、基本はまっすぐ走ることですね。
・明日は峠越えの走りをしよう。

定番北摂能勢町・猪名川町サイクリング2008-09-07 22:51

今日もフラフラとロードバイクで走りに出かけました。昨日は平地オンリーだったので北摂を目指す。
R477から妙見口に入る。妙見口の棚田の稲穂を眺める。

畦道にいるのは人ではなく案山子です。



能勢町の田園地帯もよい眺め。


当初はひいらき峠を越えて亀岡に向かう予定だったが、亀岡方面は黒い雲に覆われている。最近はピンポイントで強い驟雨があるのでR106を南下する。ひさしぶりに逢坂峠(300m)を越える。クロスバイクで走ったときには、しんどい坂だなぁと思ったがロードバイクだと普通の峠ですね。

剣尾山・月峰寺(げっぽうじ)に立ち寄る。阿弥陀石仏はどれも優しいお顔をしている。


R602を西進し能勢町・長谷の棚田に立ち寄る。


今日は強い向かい風、暑さで少々バテ始める。まぁこんな日はのんびりサイクリングモードで走るのがよいだろう。
杉生近くの猪名川変電所の芝生で大休止。芝生に寝っ転がって夏空を眺める。VIPERも休憩中。



最近愛用のSPDペダル、PDーM970。PD-A530から変更したがペダリングやスピードの向上にはあんまり関係ないみたい。いちばんの変化はクリートを入れた際「カシャ」という感じが「カチッ」というふうになったくらいか(苦笑。
激坂を歩いたり(軟弱・・・)お寺に立ち寄ったりするにはSPDがいいですね。

今日のコース
猪名川堤防ーR173ー妙見口ー大槌峠ー能勢町ーR106ー逢坂峠ーR602ー杉生ーR12ーR173ー猪名川堤防

走行距離【91】Km

・なんか身体が重く、向かい風に今日はヘタレ気味。早々とサイクリングモードに切り替えました。
・二日連続で走り続けるのは、やっぱ年寄りの冷や水かも・・・。
・明日から秋晴れらしいから、最後の夏日ライドだったかも?
・ぼちぼちテント泊の準備もしなくちゃ。

ナポリタンスパゲティと村上春樹「カンガルー日和」2008-09-09 23:59

すっかり秋日和の日々。最近、会社の近くの喫茶店で昼食をとることが多い。ナポリタンスパゲティ・プリン・珈琲のセットだが、味が衒いもなく変な工夫もなくオーソドックスなところが気に入っている。適度にゆでたスパゲティに業務用ケチャップがまぶされ、赤・黄・緑のピーマンが入っている。プリンも瓶ごと用意されて少し濃厚な味。

「だから」村上春樹の短篇「カンガルー日和」を読む。
カンガルー日和 (講談社文庫)

「はじめての文学 村上春樹 」
はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)
を読んでいると、うかつにも未読の短篇がいくつかあることに気づいたのだ。

「カンガルー日和」の単行本初版は1983年。私が30歳の時だが、作品自体はまったく古びた匂いがしない。
短篇から教訓めいたものを読み取るよりは、動物園に行きたいな、スパゲティを食べたいな、暑い窓辺でビールを飲みたいな、潮の香りと風を感じたいなと思えばいいのだろう。そして喪った心と人を少し思い出せばよいのだろう。

村上春樹の短篇は全集に載ったり短篇集にまとめられたときに文章が見直されていることが多い。でも、「最初の作品のほうがいいのにな」と思うのは読者の勝手なんだろう。

帰宅してから小1時間ほどロードバイクで走る。いつもの川沿いの道。夜に走るロードバイクは、よりその静かさを際だたせる。今宵の走行距離21Km。VIPERでの総走行距離が7000Kmを超える。


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