是非を問わず2023-01-14 19:08

病室にて
2022年12月21日 
里山でたぶん猪が掘った轍にシクロクロスの前輪がはまり、ジャックナイフ状態で肩から落車。
右肩を強打したが、左腕のみでシクロを支え里山を下って、近くのカフェレストランに事情を話してシクロを預かっていただく。

バス・電車を乗り継いで、夕方に自宅駅前の整形外科を受診。痛みはあれど、救急車を呼ぶほどではなかったので「肩の筋がおかしくなってる?」と素人判断していたが、レントゲン撮影すると「あーっ、見事に右上腕部の骨が折れてるね」との医師の診断。その場で総合病院への予約をとってもらい紹介状をいただく。


2022年12月22日
総合病院整形外科受診。血液検査 CTスキャンなどを行い医師の診断をうける。医師の判断は複雑骨折を起こしており観血的手術が必要。骨のズレが生じているので転位を直してプレートとボルトで骨折部を固定する。翌日入院手続き及び麻酔医からの説明を受けるよう案内される。

2022年12月23日
病院にて入院の諸手続きの説明を受け、麻酔医から全身麻酔時の注意点を説明され麻酔の同意書を提出。
あまりにも寒かったので帰りはタクシーで帰宅。年末年始のため手術は正月明けの1月6日と決定

2022年12月27日
長男の運転する車でシクロを預かっていただいているカフェレストランに赴き、シクロを受け取り店主に心ばかりのお礼をする。


2023年1月5日
入院。夕刻主治医から手術の説明を受ける。妻と長男が同席。

1月6日
午前9時から午後1時まで予定通り4時間の手術を終える。妻とともに午前中は次男が、午後は長男が仕事を休んで待機してくれる。

1月13日
病院を退院


人生初めての入院と手術。やっちまったなぁという思いはあれど気分はそれなりに前向き。

山に登らなければ遭難や滑落もしない。

ロードバイクに乗らなければ落車も怪我もしない。

人を愛さなければ傷つけたり傷つけられたりすることもない。

じっと家にいて人とつながることもなければこのようなことは起こらないかもしれない、でもそれってただ生きているだけ。


山に登ることによって 森や渓流、峠に出会い
ロードバイクに乗ることによって自分での移動の楽しみを知ることができた。
人とつながることによって自分一人では生きていないことを感じることができる。

今回の落車の原因は後知恵としていくらでもあげることはできるだろう。

最近の生活環境の変化により生活リズムがかなり変わってしまっていたこと。

加齢とともに反射神経が鈍り骨の強度も低下しつつあったこと。

うまいこけ方はなかっただろうかと後悔してもせんなきこと。

不幸中の幸いといえば誰かに衝突して傷つけたりあるいは自動車事故などで被害者になった訳ではないということ。

人がそこに絡むと交渉の問題が生じて他罰的になったり、自罰的になったりする自分が生じてしまうだろう。今回はただただひとりででこけただけ、それが唯一の事実。
人生は死ぬまでの暇つぶし、誰もが死んでしまうので誰もが負け戦を戦っているなどと斜に構えた自分がいたけれどちょっと違うかなと術後は感じている。

自然や人に愛されてずっと生きてきた自分の姿が、よりくっきりとわかるような感覚。病や怪我をすると人は一時、善人になりやすい傾向があるかもしれない。自転車をぶつけることによって人を傷つけなくてよかった、他の家族や孫達がこのような怪我をしなくて良かった、痛みとリハビリは自分で乗り越えて行くようにすればいいだろう,簡単じゃないけど.


多分今回の怪我によって、骨折前の体に完全に戻ることはできない.
例えば右腕で背中をかいたりエプロンを結んだりすることはかなり困難だろう(エプロンはしないけど)。 怪我の完治というのは骨折前に戻ることではなくって、自分が定めたゴールに達することだろうね。

もう70年も生きていると、「是非を問わず」に生きていくしかないようにも思う。

ブログのカテゴリーに「骨折・リハビリ」を追加(苦笑


左手しか使えないので、Chromebookで音声入力してGooGle Docにクラウド保存。Thinkpadで文章補正。
右腕は三角巾状態なので、肩甲骨の引き延ばし運動、血流をよくするため手のにぎにぎ運動を意識的に繰り返してる。
痛みはほとんどないので、退院日の昨日から痛み止めの服用を中止したが、問題ないようだ。

リハビリ開始2023-01-21 15:33

親戚からお見舞いにいただいた高級イチゴ。
術後、2週間が経過。
先日、手術した総合病院で抜糸(といっても溶ける糸と接着処理しているので、テープを剥がしただけ)と術後の経過観察。
術後の経過観察は総合病院で、リハビリは自宅付近の整形外科で、と並行受診していくことになる。

今日は紹介状をもって、駅近の整形外科を予約の上、受診。
総合病院でいただいた画像データなどの記録されたCD-Rも提出しているので、スムースにリハビリ計画が提示される。とはいえ、まだ骨の融合が進んでいないので、本格的リハビリはもうすこし先。超音波治療器で骨の融合を促進して、腕の可動域を徐々に広げていくリハビリ開始。
専門スタッフ(理学療法士)によってリハビリしてもらうが、怪我をしてからちょうど1ヶ月、ほとんど右腕を動かしていなかったので、痛気持ちよい(苦笑

術後、初めて病院でシャワーをしたとき右腕の肘から手首にかけて、棒が一本入っているかのように硬直状態だったことに、予想はしていたとはいえ衝撃を受けたけど、いまは想定内の可動域といえようか。もちろんこれから次第に苦労していくだろうけどね。

今回の手術で全身麻酔を体験したが、スピリチュアルな体験もなく、ただただ「無」な世界がそこにはあっただけ。4時間の手術だったけど、じぶんの感覚ではソファで10分ほどぐっすりと寝落ちしたかのよう。「死」というのは、かくのごとき「無」の世界にいってしまうことかもしれない。信仰心もなく、現世利益に執着するほどの自分ではないけど、「死」が限りない「無」だとすると、まだこの世界に生きていくことは、ある意味「苦ではなく、恩恵」ではなかろうかと感じた。「我存在あるが故に、我あり」っていう感じ。
もちろん人は平等に滅んでいくけれど、人に愛され、家族や友人、そして自然を愛した記憶をしばし自分のなかに蓄積させていくだけで十分に贅沢な時間だろうなとより思うようになった。

リハビリ開始したとはいえ、怪我前の自分に戻ることはできないだろう。入院中に看護師さんから毎日「術後直後の痛みを十とすると、いまはどれくらい?」と尋ねられた。手術翌日は、3−4くらい、翌々日からは2−3くらい、退院直前は「0に近い」と答えていた。事前に説明を受け想定していたより、痛みは少なかったな。

ただ現在の自分の体力は怪我前の3割ほどかな。体重は2Kg減。浴室でシャワーを浴びるとき、鏡にうつる自分の腕、胸は確実に筋肉が落ちている。リハビリをしても、可動域を含めて、8−9割しか復活できないかもしれない。でも悲観することばかりでもなく、他の部分(内臓や心臓など)に意味ある生活習慣を付与してあげれば、しばらくは騙し騙し自分の身体を使っていくことができるかもしれないね。

受診後、同行してくれた妻と喫茶店でお茶。妻はジムへ、私はのんびりと公園経由で徒歩で帰宅。

まあ、そういうことでリハビリ開始ですわ。

印は「○」と「×」2023-01-23 17:07

スマートウォッチでなぜか睡眠状態が高得点
昨夜は1ヶ月ぶりに浴槽に入る。ふと骨折部の右肩を見ると、「×」のサインがされている。整形外科でリハビリを受ける際に、超音波機器をあてるポイントとして書き込まれたようだ。そういえば、総合病院での手術前夜に私たち(妻と長男も同席)に手術の説明をしてくれた担当医は、最後にいままで筆記具として使っていたボールペンで「手術の部位、間違いないようにここにサインしておきますね」と右手甲に大きく「○」をその場で書き入れた。

整形外科って、システマティックで嫌いじゃないな。なんとなく自分の気性に合う。

今日はリハビリ2回目。右腕の張りをマッサージでほぐしてもらい、まだまだ右肩から肘にかけて張ったままの状態なので、現時点でできる自宅リハビリを療法士に確認する。1ヶ月、肘を内向きに畳んだ状態が続いたので、その強ばりを緩和していくために、肩を動かさずに「手のひらを外側に開いていく」運動もするようにとのアドバイス。

自宅で積極的に行っているリハビリは、

・肩甲骨を伸ばす
・手のにぎにぎ運動で腕の血流をよくする
・手のひらを外に開いて肘付近の強ばりを緩和していく

といったところ。腕を脱力し振り子のようにする「振り子運動」は難易度が高いし、肩が動いてしまいそうなので敬して遠ざけた。

今年、最強の寒波が今週はやってくるとのこと。

寒さを過ぎれば、お水取りがあり、4月には桜が咲き、5月には新緑の季節となる。
リハビリとともに、楽しい予定もいくつか計画のなかに入れ始めた。そういったことも今の自分には大切なことだろうな。

リハビリと散髪2023-01-25 16:48

X220は名機やね、やっぱり。
総合病院で術後通院した際に、あわせて夫婦で申請していたマイナンバーカードも市役所で受領していた。
昨日は、ネットでマイナポイントを申請。カードリーダーはないので、スマホ(Androidアプリ)のマイナポイントアプリで手続き。
案の定、使いにくいアプリやね。私のポイントはDポイントに付与しようとするも、エラーで進まない。
Dポイントアプリを起動して登録すると、すんなりといけた。

妻はポイントカードに付与させたが、こちらはIDやパスワード不要なカードなのであっさりと手続きがすんだ。
セキュリティがあるカードほど、登録しにくいのかな。ようわからん。

今回の怪我については、加入している自転車保険に電話で事故届けをして、必要書類を送付してもらっていたが、メールで「その後の状況・通院状況等」について問い合わせあり。いくつか確認事項も合ったので、現在の状況を回答するとともに質問事項もメールした。

左手のみでタイピングしていたが、現在はThinkPad X220+Bluetooth トラックポイントキーボードで文章を作成。トラックポイント(赤ぽっち)は左手人差し指で操作して、指の移動範囲が必要最小限になるので、骨折した腕には優しい、たぶん。

今日は昼からリハビリ通院。理学療法士に右腕を持ち上げてもらったが、まだまだ痛い。適度な痛みとともにリハビリを進めていくことになるんだろうな。
通院後、喫茶店で珈琲を飲んで、徒歩で帰宅。10年に一度の大寒波とマスコミは大騒ぎだが、こちらはうっすらと雪が積もった状態。とはいえ日陰では路面凍結している場所も多いので、慎重に歩く。骨折した身には、バックパックや手提げカバンを振り回しながら歩く歩行者、スマホを見ながら、あるいは歩道をむりやりすり抜けていく自転車はなかなかリスキーな存在。そこに路面凍結が重なり、転倒するとしゃれにならない。

途中、なじみの散髪屋さんに立ち寄り、いつもの短髪にしてもらう。三角巾姿だったので、ひととおり状況を店の方に説明。「ガツンと右肩をアタックしない限り、普通に散髪してもらってけっこうですよ」と説明して、散髪してもらいすっきりした気分。

「がんばってくださいね」と散髪屋さんに励まされる。

いろんなところで励まされるのは、素直にありがたいことです。

カップの底は「大吉」2023-01-29 19:10

今週は4回、整形外科にリハビリ通院。現在はまだ他動可動域訓練(療法士に肩関節を動かしてもらう)であり、総合病院で来週、術後経過観察があるので、骨の癒着検査結果により、自力可動域訓練に進むことになるだろう。そこからが本格的なリハビリ開始って感じかな。

通院後は、ジムに行く妻と待ち合わせて、駅前の喫茶店で雑談。最近はもっぽらこのカフェを利用しているが、妻がレシートを眺めながら「カップの底に大吉ってあると、もう一杯、珈琲無料サービスがあるんやて」と話しかけてきた。

「ふーん、何回もここ、来てるけど、なかなか当たらへんやろ」と答えて、珈琲を飲み干して、カップの底を見てみると「大吉」の文字が現れた。
嘘やん、そんなことってある?

「これで今年のよい運勢は使い切ったって、かえってイヤやなぁ」と妻と笑いあう。

妻はジムへ、私は久しぶりに電車で西北ジュンク堂へ。新刊をチェック。まだ右手が使いにくいので、けっきょく電子書籍を読んでいる。

帰りはウォーキング。右腕を振れないので、途中肩甲骨に歪みを感じる。立ち止まって肩甲骨を伸ばす運動をしながら、6kmほどあるいて帰宅。

今日はテレビ買い換えのため、バスで家電量販店へ。15年ほど使った42型プラズマテレビの液晶に滲みが出てきて、リモコンによるスイッチオンもときおり稼働しない。最初の量販店では希望するテレビの在庫がなく、3週先でないと納品できない。提示された販売金額も、他店より高い。
そこで散歩をかねて別の量販店へ。私はロードバイクでよく走る道だが、妻は初めてで「ここの桜並木は4月になると綺麗やろうね」と話しながら歩く。小さな川の土手には水仙の花の群落。歩かないと、このようなことには気づかない。

別の量販店でも希望のテレビの在庫はない。店員さんに有機ELの55型テレビを薦められ、予算額範囲内なので、いったん喫茶店で妻と検討会議。
最近の液晶テレビは画質はかなりよくなっているが、有機ELと比べるとやはり劣る。この際なので、有機ELのテレビを注文。録画用HDDなどは検討のうえ、ネットで注文してもいいだろう。

最近のテレビは見るべき番組はあまりないんだけど、ネットに繋がるしアレクサとも連動しているようなので、新しいスタイルを試してみるのもいいだろう。

そんなこんなで歩いていると、右肩骨折しているのを忘れそうになったが、まだまだ右腕自力可動域運動ができていないので、リハビリはこれからが本番(苦笑

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