路傍の石2020-12-08 21:46

2020年12月7日(月)
午前中はクロモリロードで図書館へ向かい、図書を返却して数冊あらたに借りる。

午後は孫守ヘルプのため、長男宅へ。いつもバタバタしているので、妻が夕食用のおでんを鍋に入れて持参。長男の奥さんと孫1号がピアノ教室に行っている間、孫2号と遊ぶ。1時間ほど、公園などに散歩に行き、小さな乗馬倶楽部の馬を見ていると、孫2号は「おっきー(大きい)!」と興味津々でなかなかその場を離れようとしない。

散歩後、長男宅で孫2号に絵本を読み聞かせていると、長男の奥さんと孫1号が帰宅。孫1号はエネルギーいっぱい、「じいじ、(自分を)持ち上げれる?」と聞くので、肩に乗せてブラブラさせる。子育ては愛情と言うより、体力勝負。

夜は吉田類さんの居酒屋放浪記を見ながら、日本酒生酒を常温でいただく。香住鶴生酒、常温で飲んでも日本酒らしい香りがして旨い。そして読書。

長男からLINEがあり、長男の娘の保育所にて保育士さんがコロナ陽性とのこと。孫娘の担当保育士さんなので、孫娘も濃厚接触者認定。ということで、孫娘と長男の奥さんがPCR検査を受けて、結果は陰性。
ただ保育所は一部閉鎖となっており、次男夫婦もフルで働いているので、近くに住む次男の奥さんのご両親が孫娘の世話をしてくれている。ありがたいことです。

コロナはインフルエンザと変わらないじゃないかという勇ましい主張もあるが、インフルエンザより感染力が強く、まだまだ未知の変異の可能性を有しているウィルスといえるのではないか。

引きこもって誰とも接しなかったら感染の可能性は低くなる、だが通勤電車で仕事に行き、人と接し(すべての仕事がリモートワークできるわけではない)、子供たちは学校や保育所で集団生活をしている。

もし長男夫婦の孫たちが通う保育所でも一部閉鎖となれば、全面的に孫の子守をすることになるだろう。

マスコミは「家庭内感染が多くを占める」としたり顔で報道するが、フルで働いている両親、学校や保育所に通う子供たち、誰が感染してもおかしくない状況で、どうせーちゅうねんと文句も言いたくなる。

私は、家族や親しい友人と交流することによって、感染したとしても(もちろんこちらが感染させる場合もある)、致し方ないと考えている。事故を恐れて、ロードバイクで公道を走るのを控えることができないようにね。もちろん無用な三密は避けるべきだろうが、隠居なので仕事も義理のつきあいもいっさいないのが、幸いといえようか。

井伏鱒二の短編「へんろう宿」を読む。
室戸岬近くの老婆三人と二人の少女がいる遍路宿。そこはお遍路が打ち捨てた娘たちばかり、結婚もせず遍路宿を営みながら暮らしていることを、隣室の客と老婆のひとりが問わず語りするのを聞くという短編。
不思議な静謐感がある。

上林暁の随筆集を読んでいると、森鴎外の「堺事件」が紹介されている。


フランス公使が土佐藩士20人の切腹現場で、その凄惨さに途中退場してしまい、12人目で切腹は中止となる。だが切腹を免れた者も罪人として中村市(現在の四万十市)に蟄居することになる。
切腹前の、死後は士分に取り立てるという約束も反故にされる。

森鴎外はその流れを淡々と著述、歴史にあるいは当時の権力者に翻弄される若者たちをかえって明瞭にしている。

12月8日(火)

ひさしぶりに夢を見る。起床後、Mi Band 4で睡眠状態をチェックすると、それほど悪い睡眠状態ではない。2月からなんちゃってスマートウォッチMi Band 4で睡眠状態の記録が蓄積されているが、平均睡眠時間7時間、寝疲れることもなく、めったに夢も見ない(友人に言わせると夢見たことも覚えていないのではないかとのこと)。

朝食後、食器を洗い、部屋の掃除・風呂掃除などを済ませひと休止後、クロモリロードで散歩。今日も小春日和。

公園のベンチでポメラDM100でこの文章を書く。

本も読了。


「人間の一生 あっという間やな。死んだらな~んも残らへんもんな。凡人はみなそうちゃいますのん?なんか残るもん マスターにはあります?」(同書181頁)

喫茶店のカウンターでマスターと客の会話を聞き書きしたもの。戦前・戦中、戦後のある意味庶民史といえようか。民俗学者宮本常一の「土佐源氏」と通底するものがある。

軍隊のいじめの理不尽さ、貧しさと親の無責任さ、夫婦の機微、難病で夭折した子供の健気さと凛とした姿、引退したヤーサン(やくざ)の稼業の思い出。

路傍の石として(私もそうだ)生きてきた人々の、衒いない会話の集積。功成り名を得た作家や評論家の人生読本より、はるかに魅力的な文章が続く。

30kmほどブラッと走った。



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