「厭世フレーバー」と「東京奇譚集」 ― 2005-10-13 22:12

朝日新聞の書評で「厭世フレーバー」(三羽省吾 文藝春秋刊)を知り、購入。
ストーリー展開がおもしろい。父親が失踪して、残された妻、子ども、祖父がそれぞれの立場で過去を、今を独白していく。そしてそれぞれの独白は、「家族」という歴史をジグソーパズルのように組み合わせていくことになる。
文章を味わうというよりは、ストーリーを味わう小説。
ちょっと甘いかもしれないが、結末も希望を持つことができるようになっている。
かたや
「東京奇譚集」(村上春樹 新潮社刊)は、安心して読むことができる小説。
この短編集に登場する人々は、みな卑しくないのだ。
癒し=卑しいと連想してしまうへそ曲がりのわたしでも、この短編集のしずかな文体には惹かれてしまう。
コアーな村上春樹ファンには、もの足らないかもしれないけれど、村上春樹の今を感じることができる短編集だと思う。
ストーリー展開がおもしろい。父親が失踪して、残された妻、子ども、祖父がそれぞれの立場で過去を、今を独白していく。そしてそれぞれの独白は、「家族」という歴史をジグソーパズルのように組み合わせていくことになる。
文章を味わうというよりは、ストーリーを味わう小説。
ちょっと甘いかもしれないが、結末も希望を持つことができるようになっている。
かたや
「東京奇譚集」(村上春樹 新潮社刊)は、安心して読むことができる小説。
この短編集に登場する人々は、みな卑しくないのだ。
癒し=卑しいと連想してしまうへそ曲がりのわたしでも、この短編集のしずかな文体には惹かれてしまう。
コアーな村上春樹ファンには、もの足らないかもしれないけれど、村上春樹の今を感じることができる短編集だと思う。
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