芦生の森から(1)出町柳から広河原まで ― 2005-08-05 22:37

毎年、8月上旬に芦生(あしゅう)の森にテント泊することにしている。芦生の森は京都府と福井県の県境にあり、京大演習林として豊かな森が残っている。由良川の源流部もある。
3度目の芦生の森。テント・食料・自炊用具などをいれた縦走用テント(85リットル)は、20kgの重さになっている。
京都出町柳から広河原行きバスに乗る。午前10時。次は午後4時のバスになる。2時間の行程の途中、鞍馬・花脊峠を経て、広河原に着く。夏休みのためか、花脊青少年の家に行く、キャンプの集団がすでにバス停で並んでいる。あー、1時間はバスのなかで立っていることをここで覚悟。20Kgのザックの重さを感じる。
鞍馬を過ぎると花脊峠まではジグザグに、バスは登っていく。花脊を過ぎると、ここが京都?と信じられないようなのどかな山村風景。茅葺きの家も、いくつかある。
終点・広河原に正午前に到着。広河原スキー場の手前の喫茶店「庄兵衛」でランチ。
カレーライスと生ビールをいただく。この喫茶店、おそらく京都市内最北の喫茶店ではないか。失礼ながら、田舎臭い喫茶店ではなく、山小屋風の木のテーブル・イスであつらえた、雰囲気のある喫茶店。壁には芦生の森の写真や植物の写真が飾られている。
森のなかでは携行食(インスタント・フリーズドライ食品など)が中心となるので、カレーライスと冷えた生ビールは、出発前のごちそうだ。
喫茶店の中にいると、激しい驟雨。最初から雨具をつけて歩き始めるのはいやなので、しばし喫茶店で雨宿り。喫茶店の女主人としばし雑談する。
「今年はぜんぜん雨が降っていない。あと1時間ほどで止むよ」
「今年は、山ヒルが大量発生しているらしいよ。鹿が繁殖しすぎたせいかねー」
などの話をお聞きする。
3度目の芦生の森。テント・食料・自炊用具などをいれた縦走用テント(85リットル)は、20kgの重さになっている。
京都出町柳から広河原行きバスに乗る。午前10時。次は午後4時のバスになる。2時間の行程の途中、鞍馬・花脊峠を経て、広河原に着く。夏休みのためか、花脊青少年の家に行く、キャンプの集団がすでにバス停で並んでいる。あー、1時間はバスのなかで立っていることをここで覚悟。20Kgのザックの重さを感じる。
鞍馬を過ぎると花脊峠まではジグザグに、バスは登っていく。花脊を過ぎると、ここが京都?と信じられないようなのどかな山村風景。茅葺きの家も、いくつかある。
終点・広河原に正午前に到着。広河原スキー場の手前の喫茶店「庄兵衛」でランチ。
カレーライスと生ビールをいただく。この喫茶店、おそらく京都市内最北の喫茶店ではないか。失礼ながら、田舎臭い喫茶店ではなく、山小屋風の木のテーブル・イスであつらえた、雰囲気のある喫茶店。壁には芦生の森の写真や植物の写真が飾られている。
森のなかでは携行食(インスタント・フリーズドライ食品など)が中心となるので、カレーライスと冷えた生ビールは、出発前のごちそうだ。
喫茶店の中にいると、激しい驟雨。最初から雨具をつけて歩き始めるのはいやなので、しばし喫茶店で雨宿り。喫茶店の女主人としばし雑談する。
「今年はぜんぜん雨が降っていない。あと1時間ほどで止むよ」
「今年は、山ヒルが大量発生しているらしいよ。鹿が繁殖しすぎたせいかねー」
などの話をお聞きする。
芦生の森から(2)広河原から廃村灰野 ― 2005-08-05 23:48

確かに1時間後、驟雨はおさまったので、いよいよ芦生の森の入り口(廃村灰野)をめざして歩き始める。
いつもはオバナ谷をつめて、佐々里峠にでるのだが、驟雨のため狭い谷は増水していると思われるので、車道を歩く。雨で濡れたアスファルト道は、つよい夏の日差しをうけて、モヤのように蒸汽を発している。まだ身体が、山歩きになれていないので、つづれおりの車道がきつい。
小1時間ほどして佐々里峠に到着。峠には屋根とちょっと休憩所のような風情の祠がある。ここで、これからの山旅の安全を祈願する。
森から吹き上がってくる風がきもちいい。
いよいよ芦生の森をめざす。佐々里峠から山道に入ると、ブナの大木2本が迎えてくれる。
ブナやリョウブの自然林の稜線を、ゆっくり歩いていく。
灰野谷に降りる道で、自宅に携帯電話からメール送信。芦生で携帯がつながるのは、この灰野谷へ下る直前の稜線と、杉尾峠のみ。
薄暗い灰野谷を下っていると、やはりいました、山ヒル!枯れ葉の上で、うねうねと身体を揺らしている。いままで芦生には山ヒルはいないと思っていたのに。
急ぎ足で一気に灰野谷を下っていく。この谷は薄暗く、ひとりで歩いているとあまり気持ちの良い谷ではない。途中、この峠道を利用した人々の水飲み場跡や木地師の木こり跡、炭焼きなどの跡などがある。
廃村灰野に到着。蛇行して流れる由良川を眺める草地にテントを設営。
Tシャツの背中に血がついているので、山ヒルにやられたことに気づく。
なんか悔しい感じ(苦笑)。バンドエイドを貼っておく。
早めの夕食(6時)をとって、テントから顔だけして寝ながら、星空を眺める。
しだいに闇に目が慣れてきて、街よりはっきりと星を眺めることができる。
疲れで、テントで眠りにつく。
いつもはオバナ谷をつめて、佐々里峠にでるのだが、驟雨のため狭い谷は増水していると思われるので、車道を歩く。雨で濡れたアスファルト道は、つよい夏の日差しをうけて、モヤのように蒸汽を発している。まだ身体が、山歩きになれていないので、つづれおりの車道がきつい。
小1時間ほどして佐々里峠に到着。峠には屋根とちょっと休憩所のような風情の祠がある。ここで、これからの山旅の安全を祈願する。
森から吹き上がってくる風がきもちいい。
いよいよ芦生の森をめざす。佐々里峠から山道に入ると、ブナの大木2本が迎えてくれる。
ブナやリョウブの自然林の稜線を、ゆっくり歩いていく。
灰野谷に降りる道で、自宅に携帯電話からメール送信。芦生で携帯がつながるのは、この灰野谷へ下る直前の稜線と、杉尾峠のみ。
薄暗い灰野谷を下っていると、やはりいました、山ヒル!枯れ葉の上で、うねうねと身体を揺らしている。いままで芦生には山ヒルはいないと思っていたのに。
急ぎ足で一気に灰野谷を下っていく。この谷は薄暗く、ひとりで歩いているとあまり気持ちの良い谷ではない。途中、この峠道を利用した人々の水飲み場跡や木地師の木こり跡、炭焼きなどの跡などがある。
廃村灰野に到着。蛇行して流れる由良川を眺める草地にテントを設営。
Tシャツの背中に血がついているので、山ヒルにやられたことに気づく。
なんか悔しい感じ(苦笑)。バンドエイドを貼っておく。
早めの夕食(6時)をとって、テントから顔だけして寝ながら、星空を眺める。
しだいに闇に目が慣れてきて、街よりはっきりと星を眺めることができる。
疲れで、テントで眠りにつく。
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