憂鬱な月曜には本屋めぐりなどを2005-08-01 21:16

月曜からの仕事、なんかやる気がしない。
スタッフもそろっているし、至急の案件もない。
で、午後から有給休暇取得!

三宮の古本屋をのぞく。
高橋和巳の「悲の器」(昭和37年版)、当時の定価は280円。ハードカバーではなく、アメリカンペーパーバックみたいな紙質の本。43年も経過しているので、枯れ草のように変色している。
売値は525円。また読んでみるかもしれない。

三宮から梅田に向かう阪急電車のなかで、石田衣良の新作「東京DOLL」を読む。「東京DOLL」の装丁は、写真集の表カバーみたいだ。

月曜の昼間の電車は、夏休みで学生も少なく、すいていてしずか。
いつのまにか熟睡して、きづくと梅田が近づいている。

電車内で熟睡したので、駅構内の喫茶店でホットコーヒーを飲む。この喫茶店は、阪急梅田駅の構内を眺めることができる。つぎつぎと到着する電車から、おおくのひとが吐き出されてくる。コーヒーを飲みながら、煙草を吸う。
人の流れをぼんやり見ていると、なんか心が落ちついてくる。

梅田ヨドバシカメラで、ノートパソコンや周辺機器をチェック。うーん、欲しいものがみあたらない。

最近のノートパソコンは、なんかワクワクさせるモノ(色気みたいなモノ?)がないなあ。

VineLinux3.1の母艦となっているThinkPad X20のほうが、はるかに色っぽい気がする。

紀伊国屋・旭書店・堂島ジュンク堂と本屋のはしごをして、新刊書を立ち読み。

こんな月曜の午後があってもよいかもしれない。

ZETA ブラウザを速くする2005-08-02 00:20

DVDPlayerでAVIファイルを見ているところ。
□無線LANの設定
とりあえずTerminalから以下のコマンドをうって、無線LANカードを有効にしている。

$ /bin/cardctl suspend
$ /bin/cardctl resume

PCMCIAの設定ファイルを書き直せば、起動とともに有効にできるのではないかと おもうが、よくわからん・・・。

そのうち閃くかもしれない。

□ブラウザを速くする
サイトのページの読み込みが、モタモタしている。
Firefoxの拡張機能を外しても、効果がない。
サイトにアクセスするたびに、HDDに読みこみにいっている。

Select safe mode options から
Don't call the BIOSを使用せず、Use fail-safe video modeのみにする。遅くなっているのは、なんとなくBIOSとの関係かなあと感じる(第六感のみ)。

再起動すると、おーっ、ZETA版 Firefox、ちゃんと速くなっている。NetPositiveにいたっては、Linux版dilloのように俊敏に動く。

□かんなIM
意外と変換効率がイイ。もちろんLinux版ATOKには及ばないが。

この文章も、かんなIMで入力し、ZETA版Firefoxからアップしている。

□1週間使ってみて
予想したよりは、「使えるOS」だということだ。
BeOSからの歴史やbebitsを読むのも楽しい(といっても英語なので感覚的に飛ばし読みしているが)。

まだまだ遊べそうな予感。

□フリーズ
個々のプログラム、とくにMediaPlayerで動画を再現しようとするとCPU100%となってしまう。原因は、不明。
だがOSごと落ちるということはない。

森に潜ってきます2005-08-04 00:33

8月5日から7日まで、芦生の森にテント泊する。

はじめて単独・本格的なテント泊をしたのが、芦生の森。
この森で、テント泊する楽しみを知った。

はじめて比良の烏谷山(からとやま)でテント泊したとき、夜の風の音、木々のさざめき、鳥の声に深夜まで寝つくことができなかった。

でも、烏谷山から琵琶湖を一望でき、湖東からあがる花火(花火大会だったみたい)を眺めることができた。

そのあと、無謀にも単独で芦生の森・由良川源流部を3泊4日でテント泊。たぶん四方数キロは人がいない森で、じぶんひとり。
そのとき思った、「森の動物の鳴き声も、足音も、闇もあたりまえのこと。じぶんもそのなかにいることが当然なんだ」と。

すると、街よりはぐっすりと森で眠られるようになった。

今回は、3度目の芦生の森。
とても楽しみ。

台風は、九州の西部を北上するという予想なので、影響はないかな。

芦生の森から(1)出町柳から広河原まで2005-08-05 22:37

愛用の登山靴(煙草やめられんなあ。でも、山で吸う煙草はうまい(^_^;)
毎年、8月上旬に芦生(あしゅう)の森にテント泊することにしている。芦生の森は京都府と福井県の県境にあり、京大演習林として豊かな森が残っている。由良川の源流部もある。

3度目の芦生の森。テント・食料・自炊用具などをいれた縦走用テント(85リットル)は、20kgの重さになっている。

京都出町柳から広河原行きバスに乗る。午前10時。次は午後4時のバスになる。2時間の行程の途中、鞍馬・花脊峠を経て、広河原に着く。夏休みのためか、花脊青少年の家に行く、キャンプの集団がすでにバス停で並んでいる。あー、1時間はバスのなかで立っていることをここで覚悟。20Kgのザックの重さを感じる。

鞍馬を過ぎると花脊峠まではジグザグに、バスは登っていく。花脊を過ぎると、ここが京都?と信じられないようなのどかな山村風景。茅葺きの家も、いくつかある。

終点・広河原に正午前に到着。広河原スキー場の手前の喫茶店「庄兵衛」でランチ。

カレーライスと生ビールをいただく。この喫茶店、おそらく京都市内最北の喫茶店ではないか。失礼ながら、田舎臭い喫茶店ではなく、山小屋風の木のテーブル・イスであつらえた、雰囲気のある喫茶店。壁には芦生の森の写真や植物の写真が飾られている。

森のなかでは携行食(インスタント・フリーズドライ食品など)が中心となるので、カレーライスと冷えた生ビールは、出発前のごちそうだ。

喫茶店の中にいると、激しい驟雨。最初から雨具をつけて歩き始めるのはいやなので、しばし喫茶店で雨宿り。喫茶店の女主人としばし雑談する。

「今年はぜんぜん雨が降っていない。あと1時間ほどで止むよ」
「今年は、山ヒルが大量発生しているらしいよ。鹿が繁殖しすぎたせいかねー」
などの話をお聞きする。

芦生の森から(2)広河原から廃村灰野2005-08-05 23:48

テントはARAI TENT Air Rize2(二人用)
確かに1時間後、驟雨はおさまったので、いよいよ芦生の森の入り口(廃村灰野)をめざして歩き始める。

いつもはオバナ谷をつめて、佐々里峠にでるのだが、驟雨のため狭い谷は増水していると思われるので、車道を歩く。雨で濡れたアスファルト道は、つよい夏の日差しをうけて、モヤのように蒸汽を発している。まだ身体が、山歩きになれていないので、つづれおりの車道がきつい。

小1時間ほどして佐々里峠に到着。峠には屋根とちょっと休憩所のような風情の祠がある。ここで、これからの山旅の安全を祈願する。

森から吹き上がってくる風がきもちいい。

いよいよ芦生の森をめざす。佐々里峠から山道に入ると、ブナの大木2本が迎えてくれる。
ブナやリョウブの自然林の稜線を、ゆっくり歩いていく。

灰野谷に降りる道で、自宅に携帯電話からメール送信。芦生で携帯がつながるのは、この灰野谷へ下る直前の稜線と、杉尾峠のみ。

薄暗い灰野谷を下っていると、やはりいました、山ヒル!枯れ葉の上で、うねうねと身体を揺らしている。いままで芦生には山ヒルはいないと思っていたのに。

急ぎ足で一気に灰野谷を下っていく。この谷は薄暗く、ひとりで歩いているとあまり気持ちの良い谷ではない。途中、この峠道を利用した人々の水飲み場跡や木地師の木こり跡、炭焼きなどの跡などがある。

廃村灰野に到着。蛇行して流れる由良川を眺める草地にテントを設営。
Tシャツの背中に血がついているので、山ヒルにやられたことに気づく。
なんか悔しい感じ(苦笑)。バンドエイドを貼っておく。

早めの夕食(6時)をとって、テントから顔だけして寝ながら、星空を眺める。
しだいに闇に目が慣れてきて、街よりはっきりと星を眺めることができる。

疲れで、テントで眠りにつく。

芦生の森から(3)森の朝、そして七瀬谷へ2005-08-06 13:58

朝靄の由良川
テントへの明るい日差しで目が覚める。テントの中でうとうとと惰眠する。

今日はトロッコ道を経て、七瀬谷をめざす。トロッコ道は歩きやすいのだが、ブヨ・アブが身体にまとわりついてくる。
ブヨは清流沿いにすむ虫だが、噛まれるとかなり腫れる。人によっては、リンパ腺が腫れたりアレルギー反応を起こすようだ。防虫スプレーを頻繁に身体に吹きつけながら歩く。

途中、倒木が道をふさいだり、丸太橋(じつはわたしは高所恐怖症)を恐る恐る渡ったりする。

小ヨモギ作業所(前回は、雷雨からのがれてここの土間でひとばん明かした)、カズラ小屋を通りすぎる。

ブヨなどに閉口して由良川河川敷におりて、川を渡渉しながら七瀬谷をめざす。川に降りると、不思議とブヨなどはまとわりつかない。トンボなどの天敵がいるからだろうか。

川の浅瀬にイモリがいる。水面を指でつつき、波紋を起こすと昆虫が水に落ちたと勘違いしてか、ゆっくりと歩み(泳ぎ?)よってきて補食体勢をとる。
おもしろくてなんどかしてみた。イモリくん、ごめんなさい・・・。

水遊びしながら、七瀬谷に到着。だれもいない。

芦生の森から(4)深い森でひとりテント泊2005-08-06 14:06

緑のなかのトロッコ道
七瀬谷につくと午後4時。
黒い雲がひろがり、とおくに雷鳴が聞こえてくる。激しい驟雨がくると予測して、急いでテント設営。

設営後、予想したとおり、打ちつけるような驟雨。1時間ほど雷鳴と雨の中、テントにこもる。こんなときは、重くても山岳用テントを持参したことをありがたく思う。

雨があがって、そとにでると由良川は穏やかな流れから一変し、茶色の濁流となっている。

こんなとき自然の脅威をかんじてしまう。

夕食後、テントのそとでぼーっとしていると、青白い光が空に見える。星かなと思っていると、動きながらこちらに近寄ってくる。ひとだま?!。いえいえ、川から蛍が飛翔してきたんです。青白い光で、3匹ほど上空を漂っている。
森の暗闇のなかで、蒼い光を発している。
しばし眺めていた。

驟雨のせいか、夜は寒いくらいでテントの中でゴアテックスの雨具を防寒具代わりにして、就寝。

人によく「森でひとり寝ていてこわくない?動物とかお化けとか」と聞かれる。
たしかに最初は、こころぼそくて、寝つくことができなかった。

でも、街は闇を忘れ、つねにノイズを発している。
じぶんの身体の中にあるゆったりしたものとか、逆に鋭敏なモノに気づきにくくなっている。

ひとは「頭で悩めば高尚なことをしている」ように感じてしまう。とくにわたしにはその傾向がある。

森にゆったりと潜ると、感覚も聴覚も鋭敏になるような気がする。その快感が、寂しさや恐れを凌駕するのかもしれない。

はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
Blog(asyuu@forest)内検索

Copyright© 2005-2024 asyuu. All Rights Reserved.