5月の風とロードバイク ― 2021-05-11 22:30
昨日(5月10日)から尼崎市でもコロナワクチンの電話とWebで接種予約が始まった。サイトにアクセスしてみると、案の定アクセス過多でつながらない。途中、「アクセス過多で中断してます」のメッセージが表示されるのみ。
6月末までの接種可能数は11000人弱。尼崎市は65歳以上の対象人口が11万人ほどいるから、このペースだと2回接種をすませるの20か月ほどかかる計算になろうか。
AIにも劣りそうな首相が、根拠なく「1日100万人接種!7月末までには高齢者の接種を終える!」と宣言しているが、あくまでも「目標」だし、達成できなければ「申し訳なく思っています」ですますんだろうな。
まずは医療従事者、老人施設の入居者・従事者などの接種をすませ、それから高齢者順に高齢者を完了させ、話はそれからだという感がするけど、「嘘をつき続ければ勝ち」という価値スタイルを体現している人たちだから期待できないね。
グチグチいっていても仕方ないので、カーボンバイクで軽く走ってきた。
コロナ蔓延から1年以上、日常制約が続いているけど、ひとり遊びのすきな自分はその点では影響が少ない。43歳から10年ほど単独登山を続け、54歳から14年近くソロライドすることが身体活動の主眼となっている。山岳サークルや自転車チームに所属しなかったので、技量はほとんど進歩しなかったけれど、そのぶん誰にも忖度しなくてよい自由な時間を享受できた。自分の技量以上のことは登山にもライドにも求めないので、遭難も事故にもあわずに生活してきた。まあ単になんとなく運がよかっただけだろうし、それがずっと続くなどと思うほど傲慢でもない。「自動車優先」スタイルをとるドライバーも多いので、街なかを走るときは安全最重視。
西国街道を東進して茨木市の椿の本陣まで走る。街道っぽさが残っていて、街なかでは好きな道だ。
地蔵近くでひと休止。
帰路はやはり南西の向かい風。
農業公園の春薔薇が満開。
58kmほど走った。
さっさと風呂に入って、夕食。そして昨日以来読んでいる本を読了。
表題につられて読んだけれど、ダラダラした小説。
88歳の隠居が主人公だが、認知症気味の妻、50歳前後のひきこもりの長男、「長女」と自称する次男、仕事がうまくいかず老親に借金をせがむ三男。いわゆる8050問題をとりあげているように見えるけど、登場人物の設定がなんか魅力的じゃない。主人公が昭和のエロ関係の雑誌・ビデオの収集が趣味という設定だけれど、ストーリー展開では添え物みたいな感じ。
妻が倒れて介護が始まっても、主人公は94歳なのにかくしゃくとしていて、息子たちもなんも変わらない。まだ若い(作者は執筆時58歳、そういえばその頃私もフルタイムで働きながら毎月1000kmほどロードバイクに乗っていた)ので、作家としては老人のイメージが貧困なんだろうな。でもイメージ力が小説の魅力じゃないかな。
Dマガジンなのでいろいろな雑誌の書評欄を読んでいると、新刊がでると同じような本が取り上げられ、書評もベタ褒めということが多いのに気づいた。ほら、TVのバラエティー番組などで俳優が久しぶりに登場すると、映画の番宣だったりする傾向といっしょやね。
この本も各書評でかなり好意的に書かれていたけど、妻も「ストーリー展開も結末もぞんざい」という同意見。
画家のエッセイ。おいしい日本酒が飲みたくなる。
コロナ予約のサイトを寝る前にチェックすると、遠くの会場が60人ほど空きがあるけれど遠すぎるので妻のぶんは申し込まず(私は通院している病院で接種するつもりだが、たぶん秋までかかるんじゃないかな)。
Emacsを各NotePCにインストールしているので、解説本を流し読みする予定。最近はVimとVScodeがエディターの主力となりつつありEmacsは敬して遠ざける感じかな。たぶんもうキーバインドを完全に覚えることができない。
今年は梅雨入りが例年より早そうだ。それまでロードバイクにひとり乗っておこうか。
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