僕の虹、君の星 「ハービー・山口写真展」2013-03-21 22:59

昨日は滋賀県立近代美術館で開催されている「ハービー・山口写真展 HIKARICAL SCAPE 雲の上はいつも青空」に行ってきた。

今月末まで開催されていることを知っていたが、腰の重い自分、滋賀まで出かけるのは億劫だなと思っていたところ、友人のMさんから久しぶりにお会いしましょ とのお誘い。
せっかくの機会だから二人で滋賀まで出かけた。

ボクは京阪神の美術館をそこそこ訪れているが滋賀県立近代美術館は初めてだ。
JR瀬田駅で下車。琵琶湖岸に美術館はあるのだろうと勝手に思っていたが、調べてみると丘陵地帯の「文化ゾーン」に大学や高校、図書館、美術館が集まっている。

数年前、本屋でハービー・山口さんのエッセイ「僕の虹、君の星」が目にとまり読み始めて彼の文章に惹かれた。
 僕の虹、君の星―ときめきと切なさの21の物語 (MARBLE BOOKS)

写真家の方々は人への描写力が強いのか、魅力的な文章を書く方が多い。
ファインダー越しに見つめる風景や人物を、カメラというツールを経ながらも、写す人が主体的に選び取る。と同時に被写体も思いがけない自分や色彩を発見する。

彼のエッセイも短編小説のごときストーリー性がある。そこに書かれていることが「事実」かどうかなんか瑣末なこと。ボクらの人生も、自分のフィルターを通じてみた「写真の世界」なのかもしれないのだから。

祭日なのにそれほど混み合っておらず、それぞれのペースでゆっくりと彼の作品を見ていく。かなりの数の写真が上記エッセイにも収録されているものだが、大きな写真で眺めると当然ながら印象も異なる。

数時間、ゆっくりと美術館で過ごす。

雨の庭園にて。


路線バスでJR瀬田駅に戻り、近くのイタリアンで遅めのランチ。Mさんとひさしぶりに色々とお話しして、大阪梅田まで戻る。

夕食までは時間があるので、ヨドバシ梅田でデジカメを探索します。
写真展を鑑賞してきたところなので、二人ともけっこう熱心に最新デジカメを見て回ります。

カメラも凝り始めるとロードバイクよりもお金がかかりそう。
ボクは感性が鈍いので、それほどよいカメラを欲しいとは思わない。いま使っているデジカメも、とにかくタフでサイクルウエアーのバックポケットにすんなりと入るからと選択したカシオのG-Shockで、機能や画質はかなり貧弱。

ただ来年は定年退職するので、ちょっとよいカメラも手に入れたい。
来年はロードバイク3台目とカメラが自分へのご褒美になるでしょうか。

ヨドバシ梅田からぶらぶら歩いて茶屋町を抜けて、ガード下のエスニック料理の店へ。
予約していないので2時間しかチャージできないらしいが飲み過ぎないためには、適度な時間でしょう。

外国ビールと赤ワインを1本、そしてワインに合いそうな料理を注文して、Mさんと歓談。
ボクは非社交的なのであまり人と会ったり、個人的に話し込んだりはしない。

でもそれなりに友人はいるようで、心地よい春の夜を過ごしました。

すっきりと2時間で切り上げて(二人とも翌日は忙しいし)梅田でMさんと別れ、帰路の電車の中で近くこの本を読もうと考えていた。


























コメント

_ わるたわん ― 2013-03-23 18:38

ハービー山口という人は自分の中に常に物語りを持っている人だと思います。
氏の写真集は一枚の写真が一編の短編小説のようにそれぞれの物語を
語りかけてきますね。
どうしたらあんな写真が撮れるのでしょうかねぇ。
きっと人に対する思い入れの深さが尋常ではないのでしょうね。
残念ながら凡人にはとてもできないことです。

_ asyuu>わるたわんさん ― 2013-03-26 19:56

体調悪くブログを更新していなかったので、返事が遅くなり申し訳ありません。

ハービー山口さんのエッセイを読んでいると人物写真を撮るには
「まず、自分の心を開くことだ。そこには、素敵だな、だから写真を撮りたい、という全く単純な思考回路しかない。そこに心苦しさも、やましさもない。だから、被写体に選ばれた人は思わず心を開いてしまうのだ。駄目な人は「いや、ちょっとまずいんで・・・。」と断ってくる。そしたら、深追いはせず、「ありがとうございます。」と引き下がればいい]
という自然体が必要と書かれてました。

なるほど。だからボクは人物写真を撮ることはできないのでしょう(苦笑)

でもロードバイクから眺める里山の風景をほどよいカメラで撮ってみたいなと思います。

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