仁義の世界2013-02-17 22:09

妻が今年の3月末で早期退職することになりました。

今年に入って義父(妻の父)が入院して、高齢のためもあり介護の必要が生じてきたからです。一緒に病院に行ったり退院後の老人介護施設などを見学したけど、義父母だけではいろいろな手続きが煩雑。

当初は介護休暇なども取得しようかと検討したけど、たとえば育児休暇ならば子どもは成長する、でも年老いていくということは加速的に制限された生活になっていくことだから、やはり仕事をしながら義父母の面倒をみていくことは困難です。
それに介護休暇などを取ると、やはり職場にもかなり負担をかける。もちろん同僚には理解してくれる人も多くいるが、「仕事はキチンとする」という彼女のルールに反するのでしょう。

それに義父母には息子たちをキチンと育ててくれた恩義があります。ボクらは共働きだったので、夏休みには息子たちを長期間、豊かな里山のある田舎に連れて行ってくれた。
息子たちは社会の子なので、学校や友人、そして義父母などいろいろな大人に囲まれることによってキチンと育ってくれたと思う。

ボク自身が今から思えば瑕疵ある家庭に育ったので、狭量な性格だったり人を憎しむ力が強かったり「負の遺産」を継承してしまった傾向がある。

妻と二人で飲んだときに彼女から
「あなたは子どもがあまり好きじゃないみたいだから、いざとなったら私独りでも息子たちを育てようと思ってたけどあなたが予想外に子煩悩でびっくりした」
と言われたときにはこちらのほうがびっくりした(苦笑)

「負の遺産」が時折顔を見せるけど、ボクも生きてこれたのは息子たちと同様「社会の子」として生きてきたからでしょう。

長男が結婚して
ニート最有力候補だった?次男がトントン拍子に就職して
彼女も母としての役目を終える時期に来たのかもしれません。

ダブルインカムだった家計も激減するけど「お金だけではない大切なモノもある」とここはやせ我慢の時期です(苦笑)

だから最近、互いにLibreOfficeのCalcを起動することが多いのか(..;)

長年夫婦をしてこられた方ならご理解されるでしょうけど
夫婦は愛情とか子は鎹だけではなりたたなくって
「仁義の世界」−仁を施されれば義を成そうーという世界に移行していくような気もします。

彼女が退職して義父の介護にあたるとしても
べったりと介護に従事すると肉親であるが故の我が儘や依存も生じて良くない傾向になるので、介護サービスや第三者も適度に入れながら進めていくことになるでしょう。

老いの後先は誰にでも平等に訪れるもの。

むつかしことだけど、まぁなんとかなるでしょう。

問題はボクが退職して彼女の扶養家族になるという壮大な計画が頓挫したことです。

うむむ・・・

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