「Web2.0 Book」を読む2006-03-09 02:08

Web2.0 BOOK

梅田望夫さんの「ウエブ進化論」でも、骨格となっていたWeb2.0。そのWeb2.0をより技術的な面から解説したのがこの本。

このブログを書き始めて、いろいろなツールを使うようになった。
まずAmazonアソシエイト。これは本の紹介をする際、本の画像の著作権問題をクリアーするために利用するようになった。そしてより簡便に書籍などの紹介をするためamzletを利用している。amzletはAmazon APIを利用しているし、右サイドバーに設置しているAmazon searchも同様だ。

そしてGoogle adsense。これはもともとこのブログ内に検索機能がないので、ブログ内検索を可能にするために申し込んだもの。あとでフリー版があることを知ったが、結局、Google adsenseを使うことになった。

Google adsenseにしろAmazonアソシエイトにしろ、アフィリエイトでお金儲けしようと導入したものではない。
しかし、その便利さは痛感している。「ウエブ進化論」でいうところの「あちら側」の世界をかいま見ることができるからだ。

そして、ブログを始めて気づいたのは、Googleなどの検索とブログの親和性、そしてRSSリーダーの有用性だ。
RSSリーダーはLinux用のLiferea、そしてWeb型としてはBloglines、テクノラティを使っている。また、どのような検索語で検索エンジンからリンクを張られているかRSSでチェックするtrackword、他のサイトからリンクを張られたことをチェックできるtrack feedも利用している。

ブログを書かなければ、このようなツールを使うこともなかっただろう。

前置きが、とても長くなった。

この「Web2.0」は、オライリーの定義により、Web2.0的企業の特徴を以下のように挙げる。
1.サービス提供者である。
2.データソースをコントロールできる。
3.ユーザーの無意識な参加を促す。
4.集合知を利用する。
5.ロングテールを理解する。
6.プラットホームを選ばない。
7.リッチで軽い。
(同書28〜30頁)

そして「はてな」や「ウキペディア」、AppleのiTMSの紹介も手際よくされている。
「ウェブ進化論」と読み合わせてみると、なかなかおもしろい本だと思う。
結局、Web2.0という概念は、固定概念ではなく機能概念だということかもしれない。いまNetで起こっているさまざまな動きを、Web2.0という方向性で分析していこうというものかも。

ただ、インターネットが中間管理職を不要にするとか、パーソナルコンピュータは印刷するペーパーを職場からなくすとか、一時喧伝されたような「こちらがわ」の幻想と違い、より地に足のついた変化になっていくのではないかと思う。

ちなみにこの本の筆者小川さんは「feed path」というWebアプリケーションを開発されている。
ハイ、さっそく導入してみました。RSSリーダーとタグの設置機能をもつ。まだ使いこなせていないが、軽くて、おもしろそうなアプリケーションだ。

文系の私にもわかりやすいように注釈もあり、Web2.0を知る格好の本だと思う。

コメント

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_ 可もあり付加もあり - 2006-03-22 13:07

「ウェブ進化論(ちくま新書刊)」は本当の初心者さん、「Web2.0BOOK(インプレス刊)」はそこを乗り越えた初心者さんって感じかなぁ。 Webの『今』を知るには格好の良著と思いますよ。明日には古くなってしまうかもしれないので、読むなら「なるはや」で~w ウェブ進化..

_ お酒と映画とシステムと - 2006-03-29 00:11

Web2.0 BOOK

おもしろい!
Web2.0や関連の最新技術のことがコレでもかというくらい満載です。
こちらのサイトでも詳しく紹介されています。

なんとなくしか知らなかった事や聞いたことしかないキーワードもわかりやすく読みやすく書かれていて、Web2.0?って人もWeb2.0...

_ 裏Tetsu-o.biz ゆるゆるブログ - 2006-08-07 00:22

遅ればせながらシリーズ!?借りて読みました。 Web2.0を理解するというより...

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