自転車でゆく船坂アート(西宮船坂ビエンナーレ) ― 2009-11-07 22:13
今朝起きると体調はやはりもうひとつ。でも秋晴れで暖かいしロードバイクに乗らないと後悔するなと思い、軽く走ることにしました。
今回はペダルさんのブログでご紹介のあった西宮船坂ビエンナーレを観にいくことにしました。My Cycling Diary …海こえ山こえペダルを踏んで… : 西宮船坂ビエンナーレ 2009
午前10時前に発進して、生瀬の旧い町並みを抜けR51(有馬街道)の上りにかかります。激坂でないのに、なんか胸が痛い・・・。ロードバイクにきちんと乗るのは2週間ぶりだし、体調、やっぱもうひとつなのかなと思いながら坂を上っていく。
蓬莱峡が見える橋で、早々と休憩。いつもは船坂までノンストップで上っていくので、情けない気分。でも山々の風景に癒されます。
西宮船坂ビエンナーレ2009 Nishinomiya Funasaka BIENNALEの会場は棚田エリアと湯山古道エリアの二つ。船坂は船坂谷という人のいない静かな谷を六甲まで登ることができる起点でもある。まず棚田エリアを廻ります。
古い民家と斬新なポスター。
船坂はロードバイク乗りにとっては、有馬温泉やR82から六甲山頂を目指す通過点として馴染み深い道。でもロードバイクを降り、ゆっくりと歩いて廻るのは初めてです。
彼岸花色の蚊取り線香?
棚田に一畳茶室があります。
この茶室、イイ!。私は狭いところが大好きなので、棚田を見下ろしながらThinkPadでコチョコチョ、パソコンを打つ自分をイメージしました。
寝転びたいのを自制する・・・
竹でできた「船坂城」。
櫓に登ることができるようだが、小学生の団体が登っていたので、またまた自制・・・
登りたかったなー。
棚田エリアから宝塚の街並みを遠くに望み、
船坂の集落を望むことができます。
湯山古道エリアではお寺(善照寺)に作品が展示されたり
藁葺き屋根の古民家にさまざまな作品が展示されています。
各作品には武庫川女子大の学生が案内のボランティアをされています。ロードバイク乗りは、一般の人から見ると奇異なスタイルなので、なるべく愛想良くお話をしました(苦笑
みなさん、さくらやまなみバスで会場まで来られているとのこと。若い学生さんが、このような体験をされるのはいいことでしょうね。
ちなみに帰宅後、息子たちにそのことを話すと「(彼女らは)心理的には10mくらいヒイテイタやろな。おとん、そのカッコウやで。ボランティアやからやさしく接してくれたんちゃうん」とのことでした(苦笑
ゆっくり会場を観て廻って、まだ12時すぎ。R82から六甲を登る元気はないので、船坂から山口町旧道を北上し、神戸市北区道場へ。
ひさしぶりに百丈岩を眺めに行きました。
ロッククライマー二人が、岩壁を攀じ登っている。それを眺めていると、二人のロッククライマーが現れたのでクライミング談義(といっても私は高所恐怖症なので、クライミングはできない)。百丈岩は風化しており、コースによっては難コースになるとのこと。二人ともロッククライマーらしく精悍な身体。もう少し若ければロッククライミングもいいなとまたまた妄想(って、高所恐怖症やん・・)
船坂川をのんびり走ります。
このあたりも落ち着いた里山。
このあと三田市街を抜け、37号線ー切詰峠ー三田つくしの里と走る。
里山を走っていると柿の実が熟しているので、「つくしの里」で草餅、一口餅、柿を購入してバックパックに入れる。
先着の自転車乗りのがいらっしゃったので、自転車をみると、なんとTOEIのランドナーではないか。しばし自転車談義をさせていただく。今日はゆっくり走ろうと決めていたので、いろんなところで喋ってばかりです、ロードバイクに乗ると愛想のよいasyuuですから。
服部緑地で行われる自転車のフリーマーケットも教えてもらいました。シクロジャンブルのページでも、なんか濃そう・・・(笑
小柿渓谷入り口まで走り、引っ返すことにしました。
大船山、羽束山の秀麗を眺めながら走る道は、なんと気持ちの良いことか。
R68に合流し西進して県道12号線ーR173-猪名川堤防道路のいつものコースで午後5時帰宅。
今日の走行距離 103.54Km
・今日は体調はもうひとつ。普段の半分くらいしかエネルギー残量がないようなので、のんびりツーリング。そのぶん初見の人たちとお話ばかりさせていただきました。
・この3週間、東京で東京芸大美術館、根津美術館、先日の西宮大谷美術館、そして今回の船坂ビエンナーレといろいろな作品と接することができた。私は芸術的な素養は皆無だし、作品を見極めることなんてできない。
でも、絵画にしろ音楽にしろ小説にしろ、あらゆる創造物は、その人の祈り・想い・願いを結晶化したモノではないだろうか。自分が自分がとか、押しつけがましい作品はやはりあまり好きじゃない。
自分を主張しながら、自分が昇華されていくようなモノを諸作品に垣間見ることができるのが私の美術館楽しみスタイルです。
最近みた作品のなかでは東京芸大の作品展が、美術館の雰囲気と相まって惹かれたけれど今回の里山に佇む作品群、そして古民家の陰影を利用した作品群もとっても魅力的です。今年はプロローグということで来年も船坂ビエンナーレは続くようだから楽しみです。
・自転車で巡るって、やはり贅沢ですね。棚田の細道でロードバイクから降りてゆっくりと歩く。古民家の石垣に自転車を置いて、ゆっくりと作品を見る。そして船坂の峠からダウンヒルしていく。
きっといろんな自由さをロードバイクは私に与えてくれるだろう。
コメント
_ けめこ ― 2009-11-07 23:31
_ asyuu>けめこさん ― 2009-11-08 09:19
風邪の原因は遊びすぎです(汗
悪化はしていないので、今日もゆったりと走ろうと思います。
ロードバイクって、どうしてもより速く・より遠くへと強迫観念に囚われがちですが
遊びなんだから風景やおいしいモノも楽しもうって感じ。
お互い事故なくロードバイクと会話していきましょう。
今後ともよろしゅー。
_ ペダル ― 2009-11-08 09:59
覗いて中にasyuuさんが寝転がっていたら面白いでしょうねえ!
今年はプロローグで来年も開かれる予定なんですか。
秋のサイクリングの楽しみがまた増えました。
_ やの ― 2009-11-08 15:00
わたしも昨日の10時過ぎに船坂を下っておりました。「船坂ビエンナーレ」の看板に心惹かれるものがあったのですが、11時までに家に帰らねばならなかったので、通過してしまいました。
羽束川沿いは今朝走りましたが、山の木々が色付き始めていますね。
_ asyuu>ぺだるさん ― 2009-11-08 17:35
製作者(後藤章子さん)の意図は
「船坂を一望するのに絶好のこの場所で、わざわざ小さな小屋にぎゅうぎゅうになりながら2人並んで、切り取られた窓から船坂の景色を眺めたら楽しいなとの思いで作りました」
とのこと。
2人はムリなので、こそっと独りで(笑。
私と違い、ペダルさんの含蓄あるサイクリング記録楽しみにしております。
_ asyuu>やのさん ― 2009-11-08 17:40
昨日、武庫女の学生たちに「自転車乗りは結構訪れていますか?」と尋ねると、多いみたいですよ。たまには自転車を降りて、ゆっくりと歩く(SPD-SLだとキツイですが)のもオツなもんです。
秋本番の走りをしたいですねー。
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風邪の具合はいかがですか?
素敵な作品に巡り会うライド、いいですねー。
そして、景色が素晴らしいです。
私もついついロードバイクだと必死に漕いでしまうんですけれど、
たまにはのんびりと転がしながら歩いてみようかなぁ、なんて思いました。