「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」、そして芥川賞など ― 2007-07-06 01:03

■文句なくおもしろい新書。2ちゃんねるというよりはNet全般の話題を語り尽くしている。
Google,mixi,はてな,Youtube,winny,Microsoft,セカンドライフ等々。
なんとなく既存のマスコミのイメージ操作では、ダークなイメージを付与されやすい2ちゃんねる管理人ひろゆきが爽やか青年に見えてくる。
Net上の現象について醒めた、身も蓋もないストレートな言説が語られているが、なぜか爽やかな印象がある。人徳なんだろうか。
文章も理路整然としてるよなぁと読んでいると、あとがきの最後の1行に微笑んでしまった。
■芥川賞・直木賞候補作
芥川賞候補作
直木賞候補作
芥川賞に柴崎友香さんの「主題歌」、直木賞に森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」が入っている。ふーむ、興味があるな。
写真集「ダカフェ日記」と家族の風景 ― 2007-07-06 22:52
ダカフェ日記
写真集「ダカフェ日記」を購入。「ダカフェ日記」のサイトに出会ったのは数年前。サイトですでに掲載されている写真も本となっているのだが、お布施(感謝)の意味もあって購入した。
「ダカフェ日記」は家族の写真、とくに子どもの成長をカメラに収め続けている。
これってなかなか難しいスタイルだ。家族の写真を撮り続けるということは、小説でいうと「私小説」みたいなもんだし、ヘタをすると自己満足に堕してしまう恐れがある。
届いた年賀状の家族写真にあまり興味を払わないと同様に、他者の家族写真に興味を持つ人は少ないだろう。
にもかかわらず「ダカフェ日記」が人気があるのは、ウイットに富んだ一文とともに普遍的な「家族の風景」が垣間見られるからじゃないか。
自分たちが子どもだった頃の親の姿、息子・娘たちが子どもだった頃の彼らの姿。
家族の風景のイメージが豊かに湧いてくる写真集なんだろう。
家族がいつも幸せであるとは限らないし、家族にも誕生ー成長ー衰退という変遷があるだろう。
「ダカフェ日記」には、家族の成長がカメラによって切り取られているからこそ、家族という時代を共有した私たちは(そして人は等しく家族を経験する)なにか懐かしみを感じ取るのかもしれない。
個人的には、犬のワクチン君の表情がとても好きですね。
「ダカフェ日記」のサイト
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