明日から8月ー夏への道 ― 2006-07-31 23:08
夏の道が好きだ。夏草に被われた小道を歩くと照りつける夏の陽が痛い。
数年前、友人らと屋久島の隣にある口永良部島(くちのえらぶじま)に旅行した。友人たちが釣りをしている間、ふらっと島の小道を歩いた。エラブ竹が生い茂る小道はなぜか懐かしさを感じさせる。
私は18歳まで高知県高知市に育った。生家は海に近く、波の強い夜には枕元まで波の音が聞こえてくる町だ。
台風が来ると、太平洋の水平線から、次々と波が打ち寄せてくる。
堤防に座って、高波見学をした。
夜の砂浜に寝っ転がると、砂はまだ昼間の余熱をもち、私たちの肌をじんわりと焼くような感触だ。路地にある家々の百日紅(さるすべり)が、夏の日差しに毅然と立つように咲いている。
生きとし生けるものがまばゆく輝く8月が好きだ。
口永良部島の夏への道
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