「自転車少年記」を読む ― 2006-11-07 23:03
木枯らし1号の吹いた寒い一日でした。風邪気味で、頭がすこしボーッとした状態で出勤。
帰宅後、疲れのためかすこしうたた寝してました。免疫力が低下しているのかもしれません。
を読了。
19歳から30歳を越えるまでの3人の男の子たちの成長物語。
イヤな人や自罰的な話しは出てこない。自転車も小道具ではなく、ストーリーの中心に置かれていて読んでいてて自転車の勉強にもなります。
「自転車には、最も効率がいい乗り物と呼ばれるメカニズムがある。それが僕らの力を高め、風みたいな速度や目もくらむ高さ、気の遠くなる距離を体験させてくれる。自転車という翼が僕らの能力を拡大してくれるようなものだ。自転車で風になりながら、僕らは自力で走る喜びと身体感覚の広がりを味わっているのである。
だから自転車に乗るのは気持ちいい。」(同書246頁)
「身体感覚の広がり」っていうのは、よくわかるなあ。
結局、山を歩くのも、自転車に乗るのも、本を読むのも「身体感覚の広がり」を感じることができるからだろう。
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