循環と代謝2023-11-06 22:29

いたって凡庸な日々が続いており、ブログ更新も月1の頻度になりました。

本日で右上腕骨粉砕骨折術後、10ヶ月が経過。先週、主治医の定期検診を受診したが、補強した人工骨も新たにできた骨で覆われて、経過順調とのこと。

腕の可動域は目標とする135度をクリアーしているが、あまり意識せずに上げられるようになったらいいかなという感じ。ただ次第にリハビリの効果は頭打ちになるだろう。当然、ラジオ体操はできない。

夜は、マッサージガンで筋膜をほぐし、フォームローラーで肩甲骨の動きをよくして、ゴムバンドで鎖骨下の筋肉を鍛える作業を黙々と続けてきた。
骨折した直後は、
・右腕でラーメンを食べること
・孫の子守を問題なくできるようになること
・カーボンバイクで軽く80Kmほど走れるようになること
をリハビリの主眼に置いて、上記二つはクリアーしたが、ロードバイクはシクロでポタリングしており、ぼちぼちカーボンバイクも復活しようかと算段している。


10月は孫たちがインフルエンザにかかったり、小学校の学級閉鎖があったりして、孫守のヘルプにかり出されることが多く、私たち老夫婦も珍しく同時に風邪をひいてしまい3日ほど自宅療養したりした。身体の気怠さと微熱が続いたくらいだったのでインフルエンザではなかったような気がする。

次男夫婦が隣町に引っ越ししてきたので、孫娘を連れて我が家に遊びに来る機会も増えている。

孫や私たちの体調不良もあったが、余生としての生活は
・妙見山方面にハイキングしたり、



・姫路城に出かけたり、



名物の穴子丼。値上がりが甚だしい。


文学館で「司馬遼太郎街道を往く・写真展」をみる。

川沿いの旧家群。

・なぜか北千里の街をウォーキングしたり、




友人が昼飲みに誘ってくれて素敵なイタリアンでおいしい料理をいただいたり、Barでゆっくりと歓談したりもしていた。

阪神路線バス・阪急路線バスに乗り放題のグランパス70の定期券を持っているので、阪急石橋商店街までバスで出かけて、ひとり昼飲みしたり、昭和の雰囲気が濃厚な喫茶店で珈琲を飲んだりする日常。

きつねうどん400円、ビール中瓶400円と激安


煙草は止めたけど、喫煙可の店に抵抗はない。

余生は自然と季節の循環、そして自分の身体の代謝で続いていくが、人は平等に老いていくので、心臓や内臓が無意識に動き、自在に筋肉や骨が活動するという「代謝」の機能は次第に衰えていくだろう。だからこそ世界は美しいなとも感じているし、平等に滅んでいくことはよいことだろうな。


この本を楽しく読んだ。生きるとは「循環と代謝」ということだろう。





アウトドア用車いすで登ることが、「登山」といえるかは議論があるだろう。「それはもう登山じゃない」というのは「強者の論理」じゃないかな。
昔の自分なら「強者の論理」側にいただろうけど、十分に老人になったので、このような自然への向かい方もあってもよいような気がする。

まあよりゆったりとしばし生活できればいいかな。




思い立ったが吉日2023-10-06 22:01

やっとこさ夏が終わり、秋到来。ありふれた9月を振り返ってみよう。

今日で骨折による手術からちょうど9ヶ月。日常生活には困らないけど、淡々とリハビリ運動を継続。1年でもうあまり伸びしろはなくなるだろうから、骨折による後遺症とともに年老いていくことになるだろう。

老人になると、「今日が一番若い日」であり、たぶんあと30年ほどかけてゆっくりと死んでいくことができれば、かなり幸運なことだろう。「30年」といっても100歳まで生きることではない。15年ほど残りを生きて、死んだ後に完全に忘却の砂となるのに15年、計30年、この世にたまたま存在して、そして人々の記憶から薄れていく存在になれば僥倖だろう。

内田樹氏のブログに「「お墓見」の季節」という文章が載っていたけど、なんとなくわかる感じ。

「お墓見」の季節

「お墓見」というものをしている。私が主宰している凱風館の門人たちのために2019年に合同墓を建てた。その墓前で、いずれそ...



9月は、次男と久しぶりに親子水入らずで居酒屋でお酒を飲んだり、インフルエンザでもコロナでもないけれど、いわゆる風邪が学校で流行したので孫たちの子守ヘルプを計1週間ほどしたり、
のんびりとシクロで走ったり、


老人には「思い立ったが吉日」がしっくりと来るので、ふらっとハイキングしたり、

中山連山


一泊二日で鉄道旅をしたりしていた。
京丹波町和知で鮎料理


福知山の街を散策

そんなことをしているとあっというまにひと月が経過する。
(できれば)ゆっくりと死んでいく身としては、10年先という概念は茫洋としているので(茫洋さを享受できるのが「青春」というものだろう)、3年単位で生きられたらいいなと勝手に思っている。もちろんそのとおり行くかどうかは、わからない。

とりあえずは日々を慈しんで、ここ半年ほどの優先課題は、妻の実家の処分ということがリアルな問題として存在するので、それらを淡々と解決することになるかな。




やっぱり8月が好き2023-09-01 14:09

猛暑なれど、隠居にはそれなりに楽しい8月だった。
隠居=仕事や生計者の責任者であることをやめ、好きなことをしてくらすこと(新明解国語辞典)のとおり。

一泊二日で孫たちと琵琶湖旅行、息子夫婦たちと会食、グランパス70(阪神バスの路線乗り放題)でぶらっとバスに乗って街歩きなどなど。


無料コンサートが始まる前に屋外ビアビアスタンドでハイボール


街ぶらして中華定食と瓶ビール


ワンコイン(500円)飲み


そして三宮で女友達らと夕食。一日は馬肉料理専門店ーフードコートで日本酒飲み。もう一日は素敵なバルと夢でいつか見たようなBarでウィスキーロックをいただいた。暑い夜に歩いて帰宅していると、心晴れやかな気分。

三宮の雑居ビル踊り場から見る夕暮れ


ずいぶんと昔からある店


ロードバイクにはさすがに猛暑過ぎて、ほとんど所用(なにしろ私の主要な交通手段)以外には、乗っていないが40Kmほど走ったら、帰宅後腹筋が攣ってしまった。以前は200Kmほど走ってこそ、腹筋は攣ったりしていたけどね。

昨日は午前中は整形外科でリハビリ、午後は総合病院で術後定期検診。

主治医「うんうん、骨がしっかりできているね。どんどん運動していっていいでしょう。」

わたし「日常生活には不便しないほど肩の可動域は回復したのですが、より腕を上げると関節部にどうしても痛みがでてしまうんですけど」

主治医「この手術では一定数、どうしても痛みが残る人が出てくるね。でもまだまだリハビリの伸びしろがあるので、リハビリは続けてね」

わたし「ロードバイクにも乗っていますが、転倒するとしゃれにならない(たぶん複雑骨折になる)。万一、転けるときには真剣に転けますわ(苦笑」

主治医「まあ、そのときはまた私のところに来てもらっていいですから(にこやか)」

といったやりとり。主治医から軽口が出るのは、私が悲観的でないことと、術後の経過もよいためでしょうね。

一日数時間は地道に自主リハビリをしている。
・Amazon Echoで音楽を流しながら、フォームローラーでストレッチ。
・ウォーキングがてら公園の遊具でストレッチと筋トレ。
・マッサージガンで肩甲骨周辺の筋肉のこりをほぐす。

夜は、ゆっくりと読書。実は骨折後、数ヶ月は本を読む気力がなかった。これは阪神淡路大震災(1995年1月)の際に、5月くらいまで活字を一切受け付けできなかったこと以来のこと。こころや身体が「ほんとうに」弱っているときは本を読めない。
腕の骨折のばあいには、書籍を物理的に支えるのもけっこう負担だし。日常生活に戻ったので、シクロで図書館に行って、本を借り受けて自宅でゆっくり読んでいる。
(島田さんの文章はやはり端正)


(島田さんの本で紹介されていた。なんと川西市立図書館の蔵書にあったので、シクロで借りに行った。)

猛暑でも、やはり8月は楽しかったね。


9年後の家族の肖像(琵琶湖旅行編)2023-08-16 21:48

台風は私たちの住む京阪神にはあまり被害を与えることなく、通過。暴風で家が揺れることもなく、どちらかというと台風周辺部で大雨被害をもたらすという新しいタイプの台風だったようだ。このようなタイプが猛暑ではこれから増えてくるかもしれないな。

先週の孫たちとの一泊二日琵琶湖旅行を備忘録として書いておこう。

夏休みなので先週、長男夫婦の息子の子守を二日間頼まれた。長男宅で孫たちの相手をすると、孫も退屈するだろうから、思い切って私たち老父夫婦と孫(今年8歳と5歳の男児)で先日、一泊二日の旅行を決行。


息子たちがまだ小さかった頃、毎夏に琵琶湖旅行をした。はじめて息子たちと琵琶湖旅行をしたのは、孫たちと同じ年齢だったと思うので、32年前、私は38歳、妻は34歳と十分に若い時代。

元気いっぱいの孫たちを安全にそして彼らが楽しむように旅行するのが主目的なので、ゆったりとしたスケジュールにした。

タクシーで最寄りのJR駅まで行き、湖東の草津駅へ。草津駅からバスで草津市立水生植物公園みずの森まで行き、園内を散策。


記念写真のコーナーがあると、孫たちはかならずポーズをとる。


園内でランチを食べて、隣接する琵琶湖博物館まで近道を歩く。曇天で猛暑のひと休みの天候だったので、歩いても熱中症にはなりにくいだろう。

昔、息子たちと宿泊したホテルの裏手に、農道が広がり朝に散歩したことを思い出した。あのときの息子たちと同年齢の孫たちが、夏の道を歩いていく。

はやめに長浜近くの湖畔沿いのホテルにチェックイン。ヴァイキングの夕食後、ホテル内の縁日でゲームをして部屋に帰ると、ふたりとも遊び疲れたようで、午後9時前には爆睡。



翌日、午前5時半頃、孫たちは起床。風が強く、ときおり雨雲が通過して、そのたびに美しい虹が湖に現れる。




「NAGAHAMA」の文字パネルが強風のため積木崩しのようになっている。

ホテルで朝食後、JR長浜駅から彦根駅まで行き、タクシーで彦根城へ。
孫1号(8歳)は武将に興味があるけれど、本格的なお城は初めて。
元気なので孫たちはずんずんと城の石段を登っていく。天守閣に上る急な階段も、しっかりと上り下りする孫たち。骨折リハビリ中の私のほうがビビリながら階段を上り下りした(苦笑






孫2号(5歳)が炎天下だと熱中症気味になるので木陰で十分に休憩を取ってお茶を飲ませ、おみやげグッズなどを売店で購入。

彦根駅前の老舗の食堂で昼食。私は彦根丼と生ビールを注文。牛すじと赤こんにゃく、半熟卵が入っており、すき焼き丼に近い食感かな。なかなか美味。



食後、滋賀の駅前にはほとんどある平和堂に立ち寄って、孫たちのおみやげを購入。

午後4時過ぎに長男宅に帰宅。長男の奥さんに孫たちを引き渡して、私たちの任務完了。両親に旅行前に言い聞かされていたようで、孫たちはほとんどワガママをいわずに旅行していたが、彼らも両親と離れて旅行するのは初めてだったのでよき経験になったらいいけどね。


昔の息子らとの琵琶湖の旅を風景とともに思い出した。


このときはまだ次男は結婚していないし、孫4人も生まれていない。
9年間であっというまに家族の姿は変わっていくんやね。






70歳のロードバイク2023-08-14 15:51

古稀を祝う会を息子たちに先日してもらったが、昨日、満70歳となった。

自分ひとりで祝うときは、やはりロードバイク。とはいえ猛暑なので、今月、ロードバイクに跨るのは2回目。

甲子園浜・鳴尾浜とぐるっとまわる。



子供たちが小さい頃、なんどか訪れたリゾ鳴尾浜。コロナ禍もあって2020年11月末で閉館。再活用のめどは立っていないようだ。ただ周辺の公園は整備されている。



ポタリングなので、シクロクロスで走る。ヘルメットを当然しているが、ウェアはラフなもの。
言い飽きるほど猛暑で、木陰で休憩する時間が長い。


友人たちとのLINEで誕生日お祝いメッセージをいただいたが、「asyuuさんみたいに年取りたい。でも、骨折はヤダ」と友人からメッセージがあった。ほんま、骨折はしないほうがいいね(苦笑

ピーキーでクイックなカーボンバイクをコントロールする自信が、骨折のためにまだないので、北摂方面に向かうのは猛暑が過ぎてからかな。残念ながら日々老人となっていくので、まったりと走るのが主眼となるだろう。それでもロードバイクは楽しい。


明日から台風が近畿直撃っぽい。今週も、孫守、リハビリ通院、女友達らとの食事会と予定が入っているので、台風被害はないのがいいね。


繋がっていくものと古稀2023-08-12 13:35

右上腕部骨折手術から、今月6日で7ヶ月が経過。自分では8割ちょっとは回復したと感じており、日常生活に支障はないが、まだまだ地味なリハビリ(ストレッチ・インナーマッスル強化)を日々している。

なんちゃってスマートウォッチMi Bandのベルトを黄色に変更。

待ち受け画面も夏っぽいものにした。だが猛暑なのでアクティビティのPAIはそれほど増加しない。


8月は私たち(息子夫婦たちも含む)10人家族のうち、5人(私、長男の奥さん、次男夫婦・次男の次女)が8月生まれで獅子座という構成。
そして私が今月70歳になるので、家族の誕生会と古稀を祝う会を先日、息子たち主催で開催してもらった。息子たちが予約してもらった店でランチ。貸し切りなので、遠慮なく歓談できる。

とりあえず乾杯。


古稀を祝うケーキをいただくが、虎視眈々と孫たちがケーキをガン見している。



プレゼント交換をするけど、8月生まれが5人もいるとなにがなんやらわからなくもなる、老人やから(苦笑



ベタな古稀用のTシャツと帽子を着てみると、孫たちがかなり引いている感じ。

店にあったダーツでなぜか盛り上がる息子や孫たち。右腕リハビリのため、私もダーツ競争に参加。それほど痛みはないけれど、高得点は稼げないのは下手なためだろう・・・



息子夫婦たちからはいろいろとプレゼントをいただいたが、私がガジェット好きなので、Nature Remo miniもあった。



スマートリモコンでAmazon Echoとも連動する。Amazon Echoともリンクさせ、とりあえず居間のエアコン・TV・照明器具をスマートリモコンで操作できるようにした。

まあリモコンがあれば、いちいちスマホのアプリを起動させるほうが煩雑だけれど、猛暑の日々、戸外から帰宅する前に自宅のエアコンを稼働させたり、照明をつけたりする機能があるのはかなり便利かな。

息子夫婦や孫たちと記念写真。


息子たちの成長とともに、すっかり私も爺さんになった次第。古稀になる月なので、阪神バス・阪急バスの高齢者バス助成制度の「グランパス70」を尼崎市に申請して、定期券を購入。

阪神バス(全線)・阪急バス(940円以下区間)が乗り放題となる。高齢者バス助成制度を利用できる年齢になったことのほうが、古稀になったんだなとより感じるね。


私は「後になるべき先の者」として、息子たちや孫たちと繋がっているが、彼ら彼女らがより私よりは良き時代を生きて、良き人間になっていくのではないかと思っている。息子たちや孫、そして若き友人らは、私よりは確実に魅力的な人になりつつあるので、私は安心して緩やかに老いていこうと思う。




キミとボクのトレイル2023-08-04 15:37

猛暑が続く。物心ついた頃から、夏大好き人間だった。とくに8月は、
40代の頃でも、20Kgのザックを背負い、由良川源流部を単独遡行して原始の森でテント泊。

口永良部島では噴火前の新岳に単独登山し、海を自在に泳いでいた。
アラ古希(2018.8.16)

50代、2010年夏(57歳)はもっともロードバイクで走り回った月だった。


だが人は加齢する。そして今年のとんでもない猛暑、まだまだ上腕骨折部リハビリ中の影響もあり、戸外活動するだけで熱中症の心配を常にしなければならなくなった。

そんな中、この雑誌を読んでいると、新しいトレイルシューズが欲しくなった。



もうバリバリとアウトドア活動は出来ないけれど、里山ハイクでも役立つだろうし、ウォーキングであろうとテンションは上がる。なんでも気分は大切。



ワイルドでギミックなアウトソール。



ミッドソールは踏破力とクッショニングを兼ね備えている。



メーカーにより靴サイズは微妙に違うが、モントレイルは通常のサイズとそれほど異ならないようなので、26Cmを選択。ロングトレイル用にフィットして適正のようだ。

猛暑なので、10Kmほどウォーキングするかシクロでポタリングする夏。
骨折して、身体が普通に動くのはとんでもなく贅沢なことと改めて気づいた。体幹のバランスが必要だなと、ウォーキングする際などはとくに左右前後のバランスが崩れないように励んでいる次第。



人生も道標のないロングトレイルのようなもの。キミとボクのトレイルをまだまだ歩いていきたいね、自力で。





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