中島みゆき「怜子」が好きな訳 ― 2007-09-07 22:28
ダ・ヴィンチ最新号を読んでいると「中島みゆき特集」があり、彼女の歌の中で「この1曲」という選曲がさまざまな人によってなされている。
中島みゆきの曲に対しては、それほど熱心な聞き手ではなかった.
でも敬愛するK先輩が中島みゆきの大ファンであり,「狼になりたい」を好きだっただけに、自分がいちばん好きな曲ってなんだろうと考えてみた。
まっさきに浮かんできた曲は「怜子」
怜子 いい女になったね
惚れられると 女は本当に変わるんだね
怜子 ひとりで街も歩けない
自信のない女だった お前が嘘のよう
ひとの不幸を 祈るようにだけは
なりたくないと願ってきたが
今夜お前の幸せぶりが
風に追われる私の胸に痛すぎる
たしか1978年頃の作品だ。これって「静かなる祝福の歌」だと勝手に思っている。
人は往々にして,なにげなく「じゃぁ」といって別れてしまうのだけれど、それが永遠の別れになることも多い。
仮に永遠の別れになったとしても、「ひとの不幸を祈る人間」にはなりたくない。静かにその人を祝福したい。
スナックで「狼になりたい」を唄っていたK先輩は、何に仮託して唄っていたのだろう。
お伺いすることもなく結局永遠のお別れをしてしまった。
K先輩のような強い精神は私にはないが、「じゃあ」といって酒場からすっきりと出て行くオヤジにはなりたいな。
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