ダ・ヴィンチ「森見登美彦大特集」を読む ― 2007-08-14 00:19
「俺たちの森見登美彦大特集」に惹かれてダ・ヴィンチ最新号を読む。
「我々の日常は90パーセントは、頭の中で起こっている」(太陽の塔)
「恋に恋する男たちの、分けへだてない不気味さよ!」(夜は短し歩けよ乙女)
などの妄想名言集を引用しながらの作品紹介の小気味よさ。
「日経大人のOFFにもクウネルにも出てこない」京都案内地図が秀逸だ。
出町柳付近の賀茂川と高野川が合流する地点が「鴨川デルタ」だそうな。
ここからは京都北山が一望でき、私も好きなポイントのひとつ。
映画「きょうのできごと」で院生の正道(柏原収史)が、夜中自転車で転ぶシーンが撮影されたのがこの「鴨川デルタ」の橋だ。
その場所で大阪にいる彼女と携帯電話で話し始めるシーンが印象に残っている。
ボソボソと要領を得ない会話。でも、恋愛って情報を共有するものじゃなく感情を共有するものだからかえってリアル感があるシーンだった。
森見登美彦氏の新作「有頂天家族」(幻冬舎)が9月25日発売予定とのこと。なにやら天狗やら狸が出てきて、めちゃおもしろそう。楽しみ、たのしみ。
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