冬の季節の相聞歌2007-02-01 06:38

残業をして帰宅するとすこし本を読んで熟睡。
朝、ブログを更新するようになっちゃいました。

今年は暖冬。例年なら寒い冬に、大好きな夏を思い浮かべるのに今年はそれがない。

「現代うた景色」(河野裕子)を読んでいると小野茂樹の歌も挙げられている。
小野の歌については以前も書いたことがある。

http://asyuu.asablo.jp/blog/2005/11/29/158878

そして小野の不慮の事故死から妻小野雅子は作歌を始めたという。
短歌のなかでも相聞歌は、なぜか哀切が伴う。
手に入らないから、失ってしまうかもしれないから、心の齟齬が生じてしまうからこそ相聞歌は生まれるものかもしれない。

小野雅子は茂樹亡き後、長年相聞歌を作り続けてきたのかもしれない。

「鉄幹は老梅の幹と知りたればそれのみによし今日の読書は」(小野雅子)

”それのみによし”という言葉の中に
本を読むスタイルの潔さが表れているような歌。

それはおそらく彼女のいままでの生活スタイルにも通じるものだったのだろう。

今日から2月。冬の苦手な私も、すこしは凛とした冬の寒さを感じたくなってきた。

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