昨夜は星野智幸の「植物診断室」を紹介したが
今日は”星野”つながりで、写真家星野博美さんの最新作。
東京、インド、重慶を巡るエッセイ集。文章と見開きの写真。
橋口譲二、藤原新也、小林紀晴など写真家の書く文章はエッセイストや学者、小説家の文章と異なる気がする。
カメラという手段で自然、街、人を切りとるその裸眼が文章にも満ちあふれているようで好きだ。
東京の孤独、インドのしたたかさ、中国のたくましさ。
切りとられた状景をどのように眺めるかは、私たちのほうにある。
昨夜読んだ「植物診断室」の主人公は、路地へ路地へと散歩していく。
この写真集はそれに繋がっていくようで、なかなか興味深い。
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