「1Q84 Book3」と「サクリファイス」スピンオフ2010-04-16 22:55

昼休みに今日発売の村上春樹「1Q84 BOOK3」を書店で購入。発売前から話題の本だから品薄かなと思ったけど、十分平積みされている。

村上春樹の小説は1回目ではその魅力が伝わってこない。だから何度も読み返すし、読み返すほど面白いという希有な小説だ。

1Q84 BOOK 3

BOOK3では青豆・天吾の視点から描いていく章立てとともに、なんと牛河が第3の視点として章立てされている。
村上春樹の小説には、世界を構成する小さな悪、卑小さ、弱さ、小狡さなどをこれでもかと集めた人物造型が出てくる。
この小説では牛河がそのような存在だ。彼が青豆・天吾とともにストーリー展開の中心人物になるとは予想していなかったなぁ。

やはり「アンダーグラウンド」以来の村上春樹の変化がBOOK3で如実になってきた感じ。
100頁ほど読んで、ひと休止。読み込むと「あっちの世界」に行ってしまい明日ロードバイクに乗れなくなるので(苦笑

Story Seller ( ストーリー セラー ) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]

Story Seller Vol.3に「近藤史恵/ゴールよりももっと遠く」が掲載されている。
「サクリファイス」の序章のような短篇で、オッジのエース石尾、アシスト赤城が白石に出会った頃の佳品。
この人の描くローディは性格付けや人間性が魅力的だなぁ。

明日は天気が回復するので、味わうように北摂の道を走る予定。

はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
Blog(asyuu@forest)内検索

Copyright© 2005-2025 asyuu. All Rights Reserved.