岡崎京子短編小説、鉄ちゃんと自転車2009-04-22 22:40

この時期は仕事もバタバタし疲れる日々が続く。なるべく組織や組織の人とは距離を置いて生きていこうと思うが、禄をはんでいる以上無関係ではいられない。
まぁ淡々と過ごしていこう。
ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね
を読了。

漫画家岡崎京子の短編小説。猥雑でエキセントリックな感情の発露があるが、底流に潔さと孤独を感じる文章群だ。不条理や人の心の度し難さや不幸を大上段に描く小説などには興味がない。そのようなものはリアルの世界で十分経験するではないか。

「百億年前はきっとここは海の底だ。つまらなそうだね、こんな話。もうお終いにするけど、つまりこういこと。風景や歴史や世界のほうがぼくらよりずっと忘れっぽいということ。百年後のこの場所には君もぼくももういない。ぼくたちは世界に忘れ去られているんだ。」(同書23頁)

岡崎京子は1996年5月散歩中に交通事故に遭い、リハビリ生活のため休筆状態が続いている。彼女のこの文章を読むと後知恵とはいえ、なにかしら哀切を感じずにはいられない。

CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2009年 05月号 [雑誌]
自転車雑誌をパラパラと読む。

興味を持った記事をいくつかピックアップ。
■「みちナビ」という連載で「意外と行けちゃう日本海!日本列島横断最短コース」が紹介されている。舞洲からR477、R162を経て福井県小浜市まで走るコースだが、走行距離136Kmであり「日本列島横断最短コース」というわけだ。R477はよく走っているし、R162は先日の五波峠ツーリングでも走っている。
GWに自走で小浜まで走り、帰路は鯖街道・朽木・針畑川・能見峠・佐々里峠・美山と走る一泊二日コースを計画しているが「せっかくだから二泊三日のコースにしたら」って息子たちに言われた。どこまで走ってこいというねん・・(苦笑

■輪な道という読者レポートで四国1周を4日間で完走した60歳のサイクリスト。4日間で総走行距離750Kmって、すごい!世の中にはトンデモナイ人がいるもんです。

■「ツーリング100倍おいしくする方法」で石田ゆうすけ氏がいい店の見極め方を書いている。
1、笑い声が外までもれ聞こえる。
2、カウンターがある。
3、古めかしい外見
4、センスのある店名
だそうな。なるほど。

鉄ちゃんアナウンサー羽川英樹の「鉄漫」関西ぶらり列車旅
自転車ブームとやらで書店の棚にも自転車関連の本が増えている。だがオートバイ関連の書籍がはるかに多いし、それより多いのが鉄ちゃん(鉄道関連)の本だ。 自動車免許を持っていない私は、山登りにしろハイキングにしろ鉄道を利用することが多い。この本は関西の鉄道を鉄ちゃん特有の視点から解説しており、おもしろい。
先日の伊吹山ライドで心残りなのが、近江鉄道のサイクルトレインの体験ができなかったこと。
電車に乗り車窓の風景を眺めていると飽きることがない。ロードバイクのサドルのうえに長時間いるのも好きだが、電車の中でひとり流れゆく風景を眺めるのもきっと好きなんだろう。


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