川上弘美「夜の公園」を読む ― 2007-10-03 23:05
久しぶりに川上弘美さんの小説を読む。川上さんの小説には、白い陶磁器に触れたときのようなひんやりとした乾いた孤独を感じるときがある。
この小説は、川上ファンの間ではあまり評判がよくないようだ。
ファンタジー性に欠けるとか、即物的すぎるとか、人間の描き方が平板であるとか、登場人物に感情移入できないとか・・・。
私が本を読むのは、ただただ「自分の心の中に風を吹き込ませたい」という思いもある。風の吹き方だから感じる人もあればいない人もあるだろう。凡庸な読者(わたしも含めて)なんてそれでよいんじゃなかろうか。
川上さんの文体とストーリーはけっこう好きなんで私はちょっと風をもらいましたよ。
形からはいるのが大好きな私には、魅力的な本。写真と図解が,はしょられていなくてわかりやすい。すこしづつロードバイクの仕組みにも慣れていこうっと。
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