本屋大賞第2位「サクリファイス」再読2008-05-15 23:59

平日はすこし残業して、昼休みや通勤電車内での時間を利用して読書する。友人があまりいないので、しずかに読書するしかない。

今年の本屋大賞第2位となった「サクリファイス」を再読しました。昨年のいちばんのお薦め、森見登美彦「夜は短し、歩けよ乙女」も昨年度・本屋大賞第2位でしたね。

サクリファイス

この小説はロードバイクに乗り始めたころ読んだが、あらためて読むとやはりおもしろい。ロードレースの激しさにはもう身体がついていかないだろうが、ロードバイクに乗る感覚みたいなものが生き生きと描かれている。
チームプレイとしてのアシストに徹しようとする青年は魅力的なのだが、再読しても彼が好意を寄せる女性の性格がちょっとむかつく(苦笑。

ひょっとすると作者は「サクリファイス(犠牲)」の意味も理解しない、とんちんかん・独りよがり・私だけ誠実という造形を彼女に当て嵌めたのではないかと深読みしてしまうほどだ。

よい本はなんど再読してもおもしろい。週末はロードバイクに乗ろう。


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