穂村弘「にょっ記」を読む2006-03-27 21:19

にょっ記

まず「にょっ記」(パソコンで漢字変換しにくい!)の、意味がわからない。
そして、たびたび登場する「天使」の意味がわからない。

でも、なんかおもしろい。

穂村さんのエッセイをほとんど読んでいる。いままでのエッセイは、穂村さんから見た世界という感のエッセイが多かったような気がする。
今回は、なんか読んでいて、穂村さんの現実体験と寓話が混在しているような印象。

あのー、誤解を恐れずにいえば、穂村さん、「おじさん」っぽくなってます。
穂村さんは、1962年生まれですよね。40歳を超えましたよね。
私の個人的体験(アンケートも統計もない)によると、40歳を過ぎると、男性は「おじさん」になり、55歳をすぎると「初老」になります。若い頃から、いろんな人を観察していてそう感じました。根拠はありません(キッパリ)。

6月6日冗談を思いつく
「きびしい半ケツが出ました」という冗談を思いつく。(同書30頁)


うーん、脱力するけど、共感する。みごとな「おじさん化」です。

あとお菓子の「ひよこ」の皮だけを食べるとか、「ビスコ」の中のクリーム部分だけを前歯でカリカリ食べるとか(同書33〜35頁)、私自身もしたことがあるだけに、身につまされる。

ノドに魚の骨が刺さったとき、バナナを丸飲み(骨の思い出・同書63頁)tというのは初めて知った。私は、ご飯を丸飲みしなさいと子供の時に教えられ、今でも実践している。

それにしても大正15年の「尋常小学夏期学習帳(第六学年)」、昭和34年発刊の「女性百科宝鑑」の紹介、セックスの話など、目から鱗?でした。

読んでいて、なんか「うんうん」と頷いてしまう本です。

それにしても「天使」がなぜたびたび登場するんだ?。わからない。
本の扉裏に「佳代に」って、さりげなく書かれている。穂村さん、結婚したんですね。
過去のエッセイで、「結婚できない(しない)男」を自認していたようだったんですけど。

さりげなく「佳代に」って書いているところを見ると、お幸せなのかな。よろこばしいことです。


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