梅雨の合間に村上春樹版サンタクロースを読む2006-06-12 23:12

昨日、近所のイタリアンで昼食。パスタがゆであがるのを待っている間に店内を眺めると、いろんな絵本が縦置きの書架に置かれている。なにげなく見ていると、「村上春樹」の文字が目についた。

手にとってみると、急行「北極号」という村上さん訳の絵本だ。

急行「北極号」
急行「北極号」
posted with amazlet on 06.06.12
クリス・ヴァン・オールズバーグ 村上 春樹 Chris Van Allsburg
あすなろ書房 (2003/11/10)
売り上げランキング: 36,467
北極の街に住むサンタクロースとこびと達を北極号という汽車に乗って、子ども達が訪ねる物語だ。
サンタからプレゼントされた鈴の音が、大人になったら聞こえなくなってしまうという「成熟による喪失」をイメージ化しているのかなぁ。
村上さんが、この絵本を翻訳してみたいと思ったのはなぜなんだろうと、なんとなく不思議な思いのする絵本だ。
でも、翻訳にしろ、やはり村上さんの文体かなと思ってしまう。

絵本を読み終わると、ゆであがったパスタが運ばれてきた。なんか他の客より、アサリの数が多いぞ。 若いカップルや女性同士の客など、活気のあるイタリアンの店。ピルスナー系のビールも美味だった。 しかし、6月の陽を浴びながら読むサンタクロースの本は、やはり季節外れで奇妙な感がしますね。


はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
Blog(asyuu@forest)内検索

Copyright© 2005-2024 asyuu. All Rights Reserved.