「デジタル・ワークスタイル」を読む2007-05-07 21:44

デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術

表紙がカッコイイですね。
あ、中身ですか?いろいろなコトがすごく手際よくまとめられている。
「インターネット時代の仕事術を、会社は教えてくれない」というテーマで書かれているそうです。

αブロガーじゃないので偉そうなことを言えませんが、
・情報はモノ(PC,Net,手帳など)に蓄えていき、すぐに引き出せるようにしておくのが大事でしょうね。
だって常人には記憶の備蓄量に限定があるので。

まぁ、実際頭のイイひとはかなりのコトをこなせるんですけどねー。
頭のイイ人を見てると、ほんとそう思う。

それと会社も10年前と異なり、かなり皆のPCスキルはUpしている。
この本で書かれていることは、会社でも実践されていることが多い。

それと
私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する

この本にも書かれているように、「情報の伝播力を人に依拠する」「情報を人と共有する」という視点も大事じゃないかな。ひとりの力というのはどうしても限界があるから。

3人ぐらいのチームで動いていくほうがシステマチックな仕事はしやすいように感じる。

後半のブログの勧めを読むと,ちょっと忸怩たるものがある。
まもなくこのブログも2年になるのに、「妄想日記」ばかりで申し訳ない。

まぁ、会社の愚痴をいいつづける人にはなりたくないなというのには大いに共感。

笠智衆とネットワークの科学2007-05-02 00:59

笠智衆(りゅう ちしゅう)ってご存じだろうか。映画「男はつらいよ」シリーズの御前様として住職役で寅さんを叱る人っていえば、わかるだろうか。

小津安二郎の映画「東京物語」(1953年)に出演したとき、彼はまだ49歳。すでに老境に達したかのような演技だ。
寡黙で淡々とした風情に、戦後日本の父親を想起させるものがある。
笠智衆を思い出したのは、この本を読んだから。

笠智衆のように枯れたい
まぁ、書かれていることは至極真っ当。
・枯れない男の気持ち悪さ
・今は「不機嫌が野放し状態になっている」時代
・蕪村の俳句「月天心心貧しき町を通りけり」、芭蕉の俳句「この道を行く人なしに秋の暮れ」にみる想像力の世界
・「型にはまる」から自由は始まる
など、なるほどと思う点も多い。

でも、この本は対談の形式だが、後半は「放談」になっているような。
そもそも笠智衆(が演じた日本の老人)は、こんなにおしゃべりじゃなかったはず。

なんだかなーって思いながら、次の本を読む。
私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する

ネットワークの科学というとSNSやTCP/IPなどコンピュータなるものを想像するが、人間関係を生身のネットワークから論じたもの。

あまり聞き慣れない概念が次々と出てくる。

・6次の隔たり(世界の誰とでも、短い知人の鎖を介してつながっている)。
・われわれは家族、職場、旧友などさまざまなコミュニティーに属し、そのなかで対(たとえば恋人同士)ではなく三角形(クラスタ)を形成することが多い。
・6次の隔たりには「自分と異質な人が情報源となる」ことがある。
・クラスターがあると利己的な振る舞いが抑制され、協力的方向に向かう。
・非常に多くの人と繋がっている人をハブという
・ハブになる3大要素は、能力、先住、運である。

概念だけを見ていると功利的なようにも見えるが、組織分析などは鋭いものがあると思う。とくに「ハブ」的な人という概念は興味深い。

でもね、「ハブ」になることはしんどさをも受け入れること(著者もそれを充分認識している)。人間関係にまつわるコスト(嫉妬、中傷、責任)をも受け入れる人でなければならない。その能力がないのに「ハブ」になろうとすると、器から水が溢れて収拾がつかなくなったり、器に穴が空いて締まりのないものになってしまう恐れがある。

「放談」を読むより、ずっと気持ちのいい本ですね、これは。
たぶん笠智衆(の演じる老人)は、語らなくても、これらのことをよりよく理解していたんじゃないかな、と強引にまとめてみる。
ということで明日もコミュニティーで仕事です、とまたまた強引にまとめてみる。

「達人の仕事術」とPC環境2007-04-17 23:21

Biz.IDで連載されている「達人の仕事術」
http://www.itmedia.co.jp/bizid/

最後に仕事場のPC環境などが紹介されている。
私の会社ではWindows+会社LANというお仕着せの環境なんで、
自宅内環境をちょっとまとめてみた。

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■PC
ThinkPad X20(Vine Linux4.1) ThinkPad X21(OpenSuse10.0環境下)
枯れた環境下でLinux三昧です。

■携帯電話
Docomo N504is 旧世代の携帯。万一、山で遭難した時用の緊急連絡機器なんで、これで十分。
でも、最近はtwitterを携帯で使いたいという欲求が出てきた。

■デジタルカメラ
富士フイルム「FinePix F31fd」
戸外でのスナップ写真用。つねに持ち歩いている。

■ブラウザ
Firefox 2.0 Flock
いろいろな拡張機能を入れてしまっているのに比較的快適に動く。

■収集ツール(RSSリーダーなど)
Bloglines.いろいろ使ってみたが、これがいちばんシンプルで軽い。

■メールクライアント
sylpheed.軽さはダントツ。

■インスタントメッセンジャー
Google Talk. twitter専用。

■ファイル整理ツール(デスクトップ検索を含む)
特になし。

■バックアップツール
特になし。

■検索サイト
Google. Technorati(英語版)。Technoratiは時系列にブログを検索するのに便利。
日本語版より英語版のほうが使いやすく、繋がりやすいような気がする。

■Webメール
Gmailメイン

■ブログ
ここ(アサブロ)とVOX。その他「はてな」「Blogger」「Livejournal」「JustBlog」など。ほとんど実験用か放置気味。写真はFlickrにアップロードしてストレージしています。

■SNS
必要ないので参加せず。

■ソーシャルブック
・はてなブックマーク
・del.icio.us
日本語のサイトは「はてな」に、英語圏のサイトはdel.icio.usにブクマしていく。

■Wiki
特に使わず

■影響を受けた人/本/Webサイト
多数ありすぎるので割愛。気持ちのいい大人になりたいですね。

■座右の銘
「神は細部に宿りたもう」
平凡なことをバカにしない。平凡に生きるという技術をバカにしない。

■手帳
20年使っているfiloFaxバイブルサイズ。

■ペン
水性ボールペンマニア。

■その他小物(ICレコーダ、ポストイットなど)
特になし

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仕事の達人じゃないけど
なんとなく様になっているのはPC環境だけかな。

やさしさのDNA2007-04-14 20:32

連日の残業の疲れのためか、今日は晴天なのにクロスバイクに乗る元気もなかった。
読書などをしてゆっくりと過ごす。

最近、「やさしさ」ってなんだろうと思うことがある。
仕事で余裕がなくなると、まわりの人に厳しくなっている自分に気づく。

いま組織や社会が余裕がなくなっているような気がする。
背広やスーツで武装した男女が組織の中に満ちあふれている。

しかしほとんどの人々は「やさしさのDNA」を持ってしまっている。

いつの頃からだろうか,「やさしさ」を恥ずかしいことだと思うようになったのは、
Lifehackやコミュニケーションスキルなどと表層的なところで競うようになったのは。

私は依存的なやさしさを主張する人を基本的に信用しない。
「やさしさのDNA」を持っている人々は、時には取っつきにくく強いようにも見える。
だが、彼ら・彼女らはそのやさしさゆえに、やさしさを避けているようなところがある。


組織の中では
・仕事が速く、人当たりがよく
・病気もせず、休まず働き
・決断も早い人がいいだろう。

だが、そうすることによってますます「やさしさのDNA」を減殺させている人のなんと多いことか。

私は、「やさしさのDNA」を持ちながら強い人が好きだ。
彼ら彼女らは、私に生きているっていいよなーと感じさせてくれる。

そのような人々はリアルに多くいる。

いま私の組織でも燃え尽きるように抗うことに疲れて、組織を去る人が増えている。
一方、定年を過ぎても組織にアドバイザーとして残り、若い人に意見をし、若い頃の自分の業績のみを主張する「老害」めいた人々も多くいる。

私の基準は、こうだ。
・もし私が彼らの人生だったら羨ましいだろうか
・うまく立ち回ったとしてなにを得ただろうか
ということ。

「老害」とは無縁の先輩を何人か見ることができたのもよかった。

いまの若い世代は「やさしさのDNA」をより持っているような感がする。
息子たちも含めて「やさしさのDNA」を私は大切にしていきたい。

ふと、春の宵、こんなことを考えた。

もっと妄想の時間を2007-03-26 23:16

寒さが苦手な私。だが今日はコートを脱いで、背広だけで出勤した。
おおよそ最高気温20度くらいが私の寒さの境界点だ。

残業を終えて三宮の街の灯りを眺めながら駅に向かっていても肌寒くはない。
パソコンや書類とにらめっこの時間からすこし解放された気分。

ちょっとGimpで先日の大阪ポタリングの画像を処理してみた。
Gimpは高機能なソフトだが、まだマスターしていない。

マニュアルを読むのが嫌いなので、まずいろいろ操作を試してみるというパターンをとることが多い。そのためLinuxなどではなんども痛い目に遭っているのだが(当初はよくOSの再インストールをした)。

仕事が忙しいと妄想する時間が限られてくる。
本を読んだり、ぼーっとする時間があまりとれない。

いまから自転車雑誌でも読んで現実逃避します。

腕力、腹筋、そして想像力2007-03-24 01:45

今読んでいる星野博美「銭湯の女神」におもしろい短文(=癒しのまやかし)がある。

「癒しの先には何もない。ただ、ストレスをはね返すより楽なだけだ。」(同書82頁)。

そして手っ取り早い癒しを求める人々が魂の救済という,より受動態勢に向かうことを危惧している。
で、彼女の結論は
「とりあえず私は、もっとも原始的な方法だが、よく食べてよく眠り、腕力と腹筋を鍛えておこうと思う」(同書82頁)。

あのー、それに背筋力もいれたほうがいいんじゃないかと、ひとり夜に呟いてみた。
あと少しの想像力があれば、けっこう楽しく生きていけるんじゃないかと思う。

Lijit Search Lijitのスタイルを変えてみた。
シンプルすぎて誰も気づかないかも。

My Profile by iddy iddyはすこし目立つ色に戻した。

仕事は嫌いじゃないけど、妄想する時間が限定されるのが残念。
仕事中は、Dry・合目的・対抗的をモットーとしているので。

もっと私に妄想する時間を!とまたまた夜にひとり呟いてみる。

Mr.Children「彩り」を聴きながら2007-03-16 23:09

今日、Mr.Childrenの「彩り」を聴いていると
HOME (初回限定盤) 僕のした単純作業が
この世界を回りまわって
まだ出逢ったこともない人の 笑い声をつくってゆく
そんな些細な生きがいが 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に
少ないけど あかきいろみどり


という歌詞が気になった。

華々しい仕事、かっこいい仕事ばかりじゃない。
いま私が夜遅くまで携わっている仕事も地味な仕事だ。
地味だけど,責任は私たちが負わなければならない。

今日も昼食は近くのファーストフードの店ですませた。
サラリーマン達が短い昼休みを有効に使うためか、客の回転が速い。

若いスタッフ達は、驚くほど敏捷に注文をとり支払い客にも対応する。
感心するばかりだ。

昼時のピークだったこともあり、さすがの彼らも注文・代金の受け取りをうまく回転できなくなっていた。ひとりの30代前半のサラリーマンが支払いをしたいと申し出たが、店は大混雑。 待たされた彼はだんだんイライラしてくる。
支払うときにかなり不快そうな顔をして店を出て行った。

もったいないなと思う。

そんなに急いでどうするんだろう。

わずかの時間をも惜しいと思う生き方は、とても人生を狭くさせるのに。

組織というのはあなたがいなくても十分まわっていく。
明日あなたが死んでも話題になるのは1週間ほど。
近しい人だけがあなたのことを覚えてくれていたらよいのだ。

だからといって仕事や組織に虚無的になる必要はないだろう。
神は細部に宿るのだ。

ミスチルの「彩り」を聴きながら、ふとそんなことを考えた。


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