中村佑介展2025-05-07 22:36


世の中はGWだったけれど、毎日が日曜の隠居は、かえって人が多く外出するGWを敬して遠ざけるのが吉。
ただぼーっと散歩ばかりしている日々だとボケるので、近場の宝塚市立芸術センターの展覧会に出かけた。


妻とゆっくり自宅を出発。近場の散策は時間にとらわれないところが最大の利点といえようか。


まずはランチをしようとGoogle Mapで検索。手頃な天ぷらのお店を見つけたので、入ってみた。これが大正解。適度なサービスで家庭的な味。瓶ビールも妥当な値段。夫婦でゆっくりと食事してから花の道や宝塚市立文化芸術センター メインガーデンを散策してから、中村佑介展へ。




2階で開催されているけれど、会場への階段のデザインがしゃれてるね。

中村佑介氏の諸作品が網羅されており、写真撮影も自由。



この作品などは背景に妙に惹かれてしまう。


中村佑介氏の作品は森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」などの装丁でその存在を知った。集大成のような見応えのある展覧会ですね。



展覧会のあとは狭い路地にある喫茶店でお茶。女店員さんのユニフォームが宝塚歌劇のユニフォームっぽい可愛さ。妻と一緒でないと入りづらい喫茶店ですね。でも珈琲とケーキは美味しかったな。

まあ凡庸なGWだったが、それで十分な年齢になってきた。



猟奇王、去る。2025-05-11 22:46

最近はボーッとしていることが多いので、Amazonプライムビデオ映画やYoutubeでVlogを眺めたりしている。
「Vlog」とはVideo blogの略で、自分の好きなことを文章で表現する一般的なブログの動画版のことらしい。
SNSがXからInstagramに移行していったようなものか。

意識高い系エンジニアのVlog(外国が多いかな)を眺めていると、「穏やかで健康的、そして生産的」というのがスタンダードみたい。

すっきりと起床して、シャワーを浴びて、自炊して会社ではデュアルモニターのPCに向かう。きちんとジムで筋トレすることも忘れない。

駅の改札では、アップルウオッチやスマートフォンを改札にかざして通り抜けるのが定番みたい。

ほーっと隠居は眺めているけど、意識高い系を極めるとかなり疲れそう(苦笑

ということで本の「独居老人」でも紹介された川崎ゆきお氏のサイトを久しぶりに訪れてみた。毎日更新のブログが昨年6月で更新されていない。Facebookのサイトは更新されているので、読んでみると昨年8月頃から夏バテで食欲がないという日記が続いている。
確かに昨年の猛暑は災害並みで、私も外遊び(自転車/散歩)などを控えるほどの猛暑だった。

川崎氏は、毎日、馴染みの喫茶店でモーニングを食べて(確か煙草は若葉を吸っていた)、持参のモバイルPCで日記や小説を書いていた。そして自転車散歩しながら愛用のカメラで街の何気ない風景を撮影してアップしていたのでフォトログの面もあった。

(この頃から川崎氏のブログを読んでいた)

「猟奇王」という独特のキャラクターを作り上げ、伝説のコミック雑誌「ガロ」で活躍していたようだ。

昨年9月初め、Facebookが更新されないので、知人が自宅を訪ねてみると自宅で急逝されていたようだ。独居老人の孤独死と言われるかもわからないけど、人はすべからく独りで死んでいくので、そういった意味ではすべての人が孤独死とも言える。

川崎氏は私より2歳年長の1951年生まれ。飄々と令和の時代をまだまだ生きていかれると思っていたけれど、考えてみれば古希をすぎれば「おまけの人生」なのでVlogのような元気さと華やかさは老人にはない。

昨日、伊丹の図書館に行って、自宅までいつもとは違うコースでウォーキングした。伊丹郷町の旧い町並みが残る場所、農業用水路の名残のような場所などを歩いていると、川崎氏がカメラのファインダー越しに眺めた風景と既視感がリンクする。

凡庸に生き続けられることは、贅沢な僥倖の面もあり、いつまでも当然ながら続くものではない。映画や小説のように、私たちの生活にもエンドロールはかならず来る。

プライムビデオで今更ながら小津安二郎の「東京物語」を観ているけれど、ずいぶん老人と思った笠智衆の役が自分に近しくなってきているのを感じて、より「昭和」を懐かしく感じるようになる。

(凡庸な日々、モバイルディスプレイを買ってデュアルディスプレイにして遊んでいる。生産性は隠居には不要なので、Vlogには向いていない。)

(テキストファイル作成はタブレット+Bluetoothトラックポイントキーボードが結局アクセスしやすく便利)



宝塚ガーデンフェスタ2025-05-13 21:27

2025年5月12日(月)
起床したらまずAmazon Echo Show 5に「Alexa 今日の天気は?」と話しかけてから、次いで「Alexa 今日の予定は?」と尋ねるのが日課となりつつある。
今まで老夫婦のスケジュール管理は共通のカレンダーに手書きで書いて、朝にそれを確認するという方法だったが、あまりにアナログ的だ。
私は今までスケジューラはスマホアプリのJorteを長年利用してきたが、Alexaとの連動がうまくいかないので並行してGoogleカレンダーに移行。妻もスケジュール管理はGoogleカレンダーを利用しているので、Echo Show 5と連動させる設定にした。

Alexaに妻をファミリーアカウントとして登録。妻のスケジュールを確認する際には、「Alexa ファミリーの予定を教えて」と聞くと、妻のスケジュールを確認することができる。
これで毎朝、いちいち妻に対して予定を確認することが不要となった。

夫婦とはいえ、当然ながら別個の嗜好や活動があるので、帰宅時間や入浴確認(妻はジムの際には、ジムでシャワーをしてくるので私も自宅でシャワーで済ましている)のためAlexaを活用することになる。あと孫守りヘルプが入ることが多いので、それもAlexaに登録して共通認識としている。

Googleカレンダーの予定やタスクは、各自のスマートウォッチに通知するよう設定している。便利な時代になったものだ。


そして今日は妻はジムが休みなので、宝塚オープンガーデンフェスタに行ってきた。すべてを回ることは不可能なので、雲雀丘花屋敷周辺の邸宅をメインに見てきた。
まずは腹ごしらえということで、前回の中村佑介展では休日だった魚料理の店でランチ。

究極のアジフライ定食とお造り定食を注文して、老夫婦でシェアしながらいただきます。究極のアジフライは中身が刺し身のようなレアな状態。まわりの衣とまって独特な食感。抹茶塩、自家製タルタルソース、白出汁などにつけていただく。
お造り定食も新鮮な刺し身が盛られている。しっかりと昼から瓶ビールも飲みます。


あまりにも美味しかったので来月、鱧のシーズンに夜、鱧鍋を食べに来ようと妻と意見が一致。

ランチを終えて、宝塚から阪急で雲雀丘花屋敷駅へ。この時期だけ公開されている正司邸へ。


室内は見学できないが、素敵なお庭を拝見。


ついで近くの高碕記念館へ。


前回の桜の時期にはお庭だけを散策したが、本日は館内も予約なしで見学できる。五月の風が室内を通り抜けて、遠く大阪梅田のビル街も眺めることができる。私たちは当然ながら庶民の生活をしてきたが、このような文化に触れる時間があることは喜ばしいこと。SNSの万人の万人対する戦いを眺めるよりは、はるかに健全だろう。

宝塚に戻り、喫茶店で珈琲を飲みたいなと思い、素敵な喫茶店が集まっている路地を歩いてみたがすべて月曜定休でお休み。Kanya Coffeeで水出しアイスコーヒーで休憩。近くのニトリに立ち寄って、タブレットスタンドを購入。

1000円弱だけれど、使いやすさ優先の商品をチョイス。斜度調整がシンプルなのがいいね。Androidタブレット+Bluetoothトラックポイントキーボードの組み合わせで、執筆ツールのポメラのように使えるのが自分の好みに合っているかもしれない。

夜はデュアルディスプレイでのショートカットなどを手になじませる。
Windows上でのデュアルディスプレイの設定はUSB Type-C接続だと、こんなに簡単にできるんやね。

Windowsで遊ぶのもそこそこ楽しいんや。


ブログ20年2025-05-26 21:22

凡庸な日々が続くとはいえ、日々しなければならないことも多く、時が過ぎていくのがより早くなっていく感はある。

ブログを書き始めて20年が経った。
10年前にこんなブログを書いている。

ブログ10年(2015.5.16)

そして20年経って私たち家族はこのように変わってきた。
<20年前→10年前ー現在>

(私)
■(20年前)私51歳、まだバリバリの中高年サラリーマン
■(10年前)61歳 再雇用で働いているが、年金収入のほうが多い(苦笑)。初老の雰囲気が漂ってきた。
■(現在)71歳 隠居生活8年目に入った。古稀を過ぎて、正真正銘の老人になりつつある。

(妻)
●(20年前)妻48歳 仕事・家事、子育てをこなすガチ系働く女性
●(10年前)58歳、義父の介護のため早期退職して、専業主婦。
●(現在)68歳 3年前に義父を見送り、義母は2年前に老人ホームへ。義母91歳を最後まで見送るのが私たちの努めかもしれない。妻はいたって元気で、ジムに行くこと多し。

(長男)
◎(20年前)長男21歳、花の大学生活
◎(10年前)31歳、会社員。大学時代の彼女と結婚して、その年にマイホーム取得、秋には子供が生まれる。
◎(現在)41歳。小学校4年と1年生の男の子の父。私は、夫として父親として出来がよくなかったけれど、息子たちは私からみても「(私ができなかった)よき夫、父親」だと思う。
長男と孫たち

(次男)
◯(20年前)次男18歳、花の大学浪人生活
◯(10年前)28歳、会社員。マラソン・トレイルランナー。リケジョと付き合っているけど、結婚するのかな。ちなみに彼に貯金はほとんどない(汗
◯(現在)38歳 リケジョと結婚して小学校2年と4歳の女の子の父親。昨年、12年間勤めた会社を辞め、資格試験に一発合格。神戸の事務所で補助員として勤めながら、研修にも励む生活をしている。
次男の娘たち。ふたりとも明るくて優しい娘。

息子たちがキチンと育って、家庭生活を営んでくれているので、こちらとしては安心して老人であることに専念できる。それにしてもこの10年、自分は,まさしく「凡庸」に生きてきたなと我ながら感心する。
ただ凡庸に生きてこられたのは、思わぬ僥倖ともいえるだろう。

先日、20年来の友人と居酒屋で昼飲みしながら、昔話をしていると隣席の同世代の男性に話しかけられた。ちょっとお相手させてもらったが、印象は「昭和世代の典型的おっさん」。
二軒目の居酒屋で、友人と「他者から承認されることにこだわるのは、老若問わず時代の病やね」としみじみと飲んで、すっきりと友人とは解散。

私はまさしく余生なので、社会の隅で静かに生活できればいいかなと思うばかり。
最近、とても興味をそそられたのが、この動画。


今更ながらにp5.jsに興味を持って、VScodeでチマチマと構文を写経している。
html,cssの勉強になるところもいいかな。ボケ防止になるかどうかは不明。 
中華タブレット上でKindle本とSpckエディター

あとはウォーキングしてシクロでポタリングする生活になるだろうね。
ちょいちょい小さな旅にも出かけなくちゃ。
クイックなカーボンバイクは古稀にはクイックすぎるかも(苦笑





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