土佐の海を見たくなった(安芸自転車道)2022-10-25 22:16


高知旅行、二日目

ごめん・なはり線で安芸駅まで行き、安芸駅に隣接する「安芸ぢばさん市場」で、無料のレンタサイクルを借りる。内装3段変速でママチャリに近く、走りはそれなりの自転車。「弘法筆を選ばず」と言いたいところだが、距離が伸びるとお尻が痛くなりそうなので、サドルを上げて乗車スタイルを調整。まあまあかな。

高知安芸自転車道を西進。高知市を中心として西海岸は入り江が多く、内陸部の盆地を鉄道や道路が通じており、海岸線を眺める道は意外と少ない。片や東海岸は太平洋と平行して鉄道が通じており、「高知安芸自転車道」はごめん・なはり線の旧線跡を自転車道に転換したものなので、いたるところで太平洋を眺めることができる。






休憩所で「帽子パン」をいただく。安定のおいしさ。

浜に降り、石ころを眺めたり、波の音を聞く。


いい道やね。




朽ち果てた船が草に覆われている。



旧線跡のトンネルを通過。



夜須駅前にあるヤ・シィパークに到着。



途中、南国安芸道路の工事のため迂回させられる箇所があり、交通量の多い国道を走らなければならなかったが許容範囲内で、快適な自転車道のほうが大部分だ。

ここから西は一般道のようなので、安芸まで引き返すことにした。
気になるポイントに立ち寄りながら、レンタサイクルを漕ぐ。





休憩所の木陰にて安芸ぢばさん市場で買ったお弁当でランチ。
炊き込みご飯に鯖の煮付けのほぐしたものが入っており、ちくわも土佐らしい味(安易なちくわはやたら甘ったるい)。



琴ヶ浜にて。



どこかでみた風景だと思ったら、映画「君が踊る、夏」でロケ地になった琴ヶ浜松原野外劇場。



どんどん東進。



往路で気になっていた入り江に降りてみた。急な階段を下り降りると、ここは波も荒く、太平洋の荒々しさをかいま見る。





これが、土佐の海だ。




おらんく(「私の家の」という土佐弁)まんじゅうでおやつ。



山友だったMさんの母校。校舎の前はすぐに太平洋の浜。3年半ぶりに来たよ、Mさん。校舎の窓から、あまり勉強もせず太平洋を眺めていたと謙遜していたね。


いっしょに山歩きをまだまだしたかったし、健在であれば今年59歳のはずだった。65歳を過ぎれば、人生はおまけだとおもって私は生きている。Mさんは本編を生きただけだったけれど、彼女の生活スタイルからするとそれほど後悔多しという人生ではなかったと勝手に思っている。残った者にとって、風景や匂い感じ、音楽を聴き、本を読むときに不意にその人とのことがリンクしていく豊かさを与えられたような気もする。

安芸川河口にて。



現在放映されている火野正平「こころ旅・高知編」で「県道29号から農道に下るジェットコースター道」と紹介されたこころの風景。



実際、走ってみたが、大人にとってはなんてない道だけど、母親に乗せられた保育園児にとっては確かにジェットコースターのように感じただろうな。

安芸のハウス園芸地帯を走る。






レンタサイクルでの走行距離 46km
ロードバイクの2倍ほどエネルギーを使った感じ。



ホテルに帰り、温泉で汗を流してから、帯屋町ではなく、はりまや橋東にある場所で居酒屋を訪ねてみる。暖簾越しに店内を覗くと、空席はなさそうな店が多い。一軒、覗いてみるとカウンターにはひとりのお客さんのみなので、入店してみる。カウンターに案内されて、ハイボール2杯、お刺身盛り合わせ、土佐の地酒を注文。
おなかは空いてなかったので、お通しも工夫されており、よい店。
あとで知ったけれど、以前女友達らと高知旅行した際に立ち寄った風街食堂のあとにオープンした店のようだ。奇遇だなあ。

夜、ホテルで無料の夜鳴きそばをいただく。



四万十きざみ海苔とシナチク、ネギが入ったシンプルな半ちゃんラーメン。〆のいっぱいにはぴったり。食後、爆睡



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