晩夏とKitri2019-08-23 12:58

昨夜はアラフォー美女と神戸で会食。
隠居生活まもなく1年半、たぶんそれほど寂しくもなく暮らしている。ものごころついた頃から友人も少なく独りでいることの多い人だったので、社交的ではない。

それでも物理的に精神的に会えなくなった友人や恋人だった人たちがいる。
あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)

「10万人のかなしみは、すべて、それぞれ違う。いつまでも、同じものにはならない。
夜、眠るとき、不安で、おそろしくなる。車を運転しているとき、急に、心臓が止まりそうなくらい、苦しくなる。その人が永遠に姿を現さないということは、とうてい、頭で理解できることではない。料理をしているとき。テレビを見ているとき。仕事をしているとき。目をつむって、髪を洗っているとき。突然、その人の不在が、胸にせまる。涙もでない。動けなくなる。

ぼくは、その個別のかなしみに寄り添えるような本をつくりたいのだった。」(同書157頁)。


長く生きていると「個別のかなしみ」がつきまとう。無造作に別れて、それが永遠の別れになることも多い。だから気がおけない友人らとは春夏秋冬節目のときに会ったり、いっしょに旅行したりするのがいいだろう。

彼女が予約してくれていた創作中華料理の店で夕食。私はあまり中華料理を好まないけれど、ボリューム満点のマカオ料理で、人生の中でいちばん美味しい中華料理だった。香辛料も味付けもしつこくなくて食べやすい。


ビール・スパークリングワインを1本二人で飲んで、3品ほどでお腹も適度に満たされたので、2軒目のウィスキーと珈琲の店へ。ウィスキーと珈琲、両方飲めるなんて珍しいお店だ。私はスコッチのロックとハイボールを各一杯いただく。友人と歓談していると彼女が「Line、見てください」という。「互いに隣席いるのになぜにLine?」と訝しげながらも、スマホのLineを見ると「死ぬほどうるさいおっさんが来店」とのこと。

チラッと離れた席を見ると、ローカルではわりと有名ないわゆる文化人がいて、そしてたぶん彼は小金も持って人脈も広いのだろう。隠居して素晴らしいことはこのような「巧言令色、鮮(すく)なし仁」の人と付き合う義理も時間も不要となったことだろう。

つくづく非社交的な自分をありがたいと思ったね(苦笑

友人から素敵な音楽の紹介があったので、今日はそれを聴きながらブログ更新した。
【Amazon.co.jp限定】Primo(デカジャケ(ジャケット絵柄)付)
ピアノの伴奏も素敵だね。

彼女とは昨夜、今更ながらにLineとインスタグラムを交換し合ったけれど、私はSNSにはあまり熱心じゃない。

ひっそりとブログを書いているほうが身の丈に合っているような気がする。

2軒目のバーは私の誕生月ということで彼女が奢ってくれた。
隠居はお言葉に甘えてご馳走になりました。

暑いけれど晩夏の雰囲気もし始めた夜だった。



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