縁側とベースキャンプ2017-09-09 23:14

孫用の玩具、けっこう気に入ってくれたようだ。
昨夜は仕事を終えた長男夫婦が孫とともに来宅して、食事をして帰った。
私たちも共働き夫婦だったのでよくわかるのだが、二人とも仕事・家事・育児と立て込んでいて疲労が重なっているようだ。疲れすぎると人は不機嫌になるし、夫婦だとちょっとしたことで互いに衝突してしまう。


息子たちは中学校や高校の思春期時代にもちろん反抗期があったけれど、彼らは学校や世の中の常識に反抗するタイプで、親たちを批難することは一切なかった。私は10代に親から言われた言葉にしばしば傷ついた経験があるので、息子たちを世の中の評論家みたいに責めることだけはしないでおこうと決めていた。

親というのは「やせ我慢の哲学」が必要なのかもしれない。
社会で疲れた彼らが安心して眠る場所、そしてボーッと縁側に座っておられるような雰囲気のある家庭であればよしと思い、そのように努めてきたつもりだ。

彼らも大人になり、長男夫婦や次男夫婦も三十代前半、人生の上り坂を力強く登っていくべき世代だ。

本隊は彼ら自身で、登山であればピークハントに自らアタックしなければならない。
でも本隊のみでは疲れるだろうし、無理も生じてしまう。だからこそ、親の役目は彼ら夫婦のベースキャンプみたいな位置づけでよいのではないかと、最近考えている。

息子たちの奥さんにとっては、私たちはあくまでも「夫の親」であり、実の両親とは違う。ただ娘と実両親というのは他の方の話を聞いていても、なかなか微妙な関係にあるようだ。甘えれられるだけに遠慮もなく、それがかえって家族ゆえの行き違いも生じるようだ。

私が息子夫婦たちの「ベースキャンプ」であることを望むのは、近すぎず遠すぎない関係性が自分の性に合っていると思うからだ。

今宵も長男夫婦が夕食に来宅。週に1ー2回はゆっくりと食事においでと提案しておいた。

とはいえ孫とひたすら遊んでおりましたが(苦笑

縁側とベースキャンプ、核家族4人から家族関係が拡大していく通過点かもしれません。

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