後半生 ― 2016-02-20 17:56
今日は雨の土曜日。
最近読んだ本。
■後半生のこころの辞典
下流老人とか老後破産とか、不安を煽る老後が提示されている。それらは経済的視点から見た老後だけど、「人は平等に老いる」ということ、それを老年行動学視点から解明した本。

年老いていくということは経済的、身体的、そして心理的に「未来展望」の契機が少なくなっていくことだろう。
卓見だなと思ったところをブックマークしているが
・スケジュールが何もないのは、人間にとって解放ではなく束縛なのです。
再雇用で働いているけど、組織原理のなかで生きていることは「自分とは何か」ということに悩まされなくてよいという面がある。居酒屋でグダグダと会社の文句を言っているサラリーマンと同じ処に自分はいる。だから完全引退までに今の時期は人生のターミナルポイントなんだと弁えたほうがよろしいでしょう。
・居場所とは、「誰かとともに、何かをする場所」をさします。つまり、人との関わりを前提とした言葉なのです。
・生きがいには「自己実現的生きがい」と「対人関係的生きがい」があります。
・家族介護には「ケアがコントロールに変わる」という落とし穴があり、相手を思いやる気持ちから始まったことが苦痛になるという、アンビヴァレント状態に陥ってしまうのです。
・アンチエイジング、老化への抵抗は、突き詰めると老いの拒否、弱さの否定に行き着きます。
・大人になって仕事をするうちに、社会人としてのアイデンティティができ、夫や妻、父親は母親としてのアイデンティティができ、さまざまな役割アイデンティティができて、いつの間にか「自分とは何者か?」という問いを発することも、なくなったのではないでしょうか。
・日本人の健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.21歳。平均寿命との差は男性が約9年、女性が約12年です(2013年厚生労働省)。
経済記事などを読むと、老後資金のためこれくらい貯めておけ、それが無理なら現在の老人は昔と比べて元気なのだから70歳までは働け、とか提言する記事が多い。そしてそれを書いている人は老人ではなく4ー50代のファイナンシャルプランナーなどが多い。
やはり60歳定年説は妥当なラインじゃないかな。私も現在は病気もケガもしたことがないけど集中力の低下は感じる。70歳になればロードバイクに乗るのもなかなか大変でしょう(苦笑)
今年で私も63歳、最長でもあと2年働いて組織原理からは引退、老人のライフスタイルに移行するのがよろしいでしょう。
・孤立と孤独は似ていますが、孤独があくまでも主観的なものであるのに対して、孤立は社会的な関わりがないという客観的な状態をさします。
・困難を自分で解決しようとする気持ちは尊いものですが、それに固執すると、人生を最後まで幸福にいきることができません。人生の後半を幸せに生きるには、心の垣根を低くして自己開示すること、自分の弱さを人に見せられるようになることが重要です。
耳が痛い。私は大病も怪我もしたことがないので、どうしても「強者の論理」で生きてきた傾向がある。
・(家族には心理的境界線がある)お嫁さんにとって家族とは自分と夫と子どものことで、夫の親は家族ではありません。
これは大切ですね。マザーコップレックスの息子はいただけません。
・親が子どもに金銭的援助をする場合、お金だけ出して口を出さなければ、心理的境界線を越えたことにはなりません。
私たちは息子たち二人それぞれに平等に、これだけを上限に金銭的援助をすると伝えている。若い二人が使うのは彼らにとっていわば生き金になると考えているし、同時にその援助については一切見返りを求めない。
・孤高とは、ことさら人を求めないけれど孤立せず、孤独を厭わないけれども人を拒まない境地、とでも言えばよいでしょうか。心のなかに豊かな世界があるために、一人でいても寂しくないし、他者と一緒にいるときは、心の豊かさを他者も共有できる。そんなイメージかもしれません。
具体的にどうすればよいか。まぁ要は偏屈ジジイではなく愛想のよいジイちゃんになることかな(汗
kindle版なのでまた加齢ごとに読み返しましょう。
■懐かしき小説(関川夏央)
電子書籍で復刊されているので2冊購入。

著者は近代・昭和日本を分析する本を多く著しているけど、初期の小説は瑞々しく端正。
実は本箱のどこかにこれらの本もあるはずだけど、探すのに手間取りそう。
ひょっとしたら処分しているかもしれないし。
■図書館本

どちらも読んでいると疲れそう(苦笑)
■アルテ on Mozc
アルテ on Mozc

スマホ、タブレット2台で本格的に文章を打ちたいときはこの折りたたみキーボードを使うけど、Bluetooth接続が面倒なときは従来のフリック入力。
でもフリック入力にはオヤジは馴染めない。最近、新しいキーボードアプリが登場した。
これいいんじゃないかな。しばらく使ってみよう。
明日は現在は介護施設にいる義父に初孫を見てもらう予定。そのあと長男夫婦・孫と我が家で夕食、次男も参加するらしい。
最近読んだ本。
■後半生のこころの辞典
下流老人とか老後破産とか、不安を煽る老後が提示されている。それらは経済的視点から見た老後だけど、「人は平等に老いる」ということ、それを老年行動学視点から解明した本。

年老いていくということは経済的、身体的、そして心理的に「未来展望」の契機が少なくなっていくことだろう。
卓見だなと思ったところをブックマークしているが
・スケジュールが何もないのは、人間にとって解放ではなく束縛なのです。
再雇用で働いているけど、組織原理のなかで生きていることは「自分とは何か」ということに悩まされなくてよいという面がある。居酒屋でグダグダと会社の文句を言っているサラリーマンと同じ処に自分はいる。だから完全引退までに今の時期は人生のターミナルポイントなんだと弁えたほうがよろしいでしょう。
・居場所とは、「誰かとともに、何かをする場所」をさします。つまり、人との関わりを前提とした言葉なのです。
・生きがいには「自己実現的生きがい」と「対人関係的生きがい」があります。
・家族介護には「ケアがコントロールに変わる」という落とし穴があり、相手を思いやる気持ちから始まったことが苦痛になるという、アンビヴァレント状態に陥ってしまうのです。
・アンチエイジング、老化への抵抗は、突き詰めると老いの拒否、弱さの否定に行き着きます。
・大人になって仕事をするうちに、社会人としてのアイデンティティができ、夫や妻、父親は母親としてのアイデンティティができ、さまざまな役割アイデンティティができて、いつの間にか「自分とは何者か?」という問いを発することも、なくなったのではないでしょうか。
・日本人の健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.21歳。平均寿命との差は男性が約9年、女性が約12年です(2013年厚生労働省)。
経済記事などを読むと、老後資金のためこれくらい貯めておけ、それが無理なら現在の老人は昔と比べて元気なのだから70歳までは働け、とか提言する記事が多い。そしてそれを書いている人は老人ではなく4ー50代のファイナンシャルプランナーなどが多い。
やはり60歳定年説は妥当なラインじゃないかな。私も現在は病気もケガもしたことがないけど集中力の低下は感じる。70歳になればロードバイクに乗るのもなかなか大変でしょう(苦笑)
今年で私も63歳、最長でもあと2年働いて組織原理からは引退、老人のライフスタイルに移行するのがよろしいでしょう。
・孤立と孤独は似ていますが、孤独があくまでも主観的なものであるのに対して、孤立は社会的な関わりがないという客観的な状態をさします。
・困難を自分で解決しようとする気持ちは尊いものですが、それに固執すると、人生を最後まで幸福にいきることができません。人生の後半を幸せに生きるには、心の垣根を低くして自己開示すること、自分の弱さを人に見せられるようになることが重要です。
耳が痛い。私は大病も怪我もしたことがないので、どうしても「強者の論理」で生きてきた傾向がある。
・(家族には心理的境界線がある)お嫁さんにとって家族とは自分と夫と子どものことで、夫の親は家族ではありません。
これは大切ですね。マザーコップレックスの息子はいただけません。
・親が子どもに金銭的援助をする場合、お金だけ出して口を出さなければ、心理的境界線を越えたことにはなりません。
私たちは息子たち二人それぞれに平等に、これだけを上限に金銭的援助をすると伝えている。若い二人が使うのは彼らにとっていわば生き金になると考えているし、同時にその援助については一切見返りを求めない。
・孤高とは、ことさら人を求めないけれど孤立せず、孤独を厭わないけれども人を拒まない境地、とでも言えばよいでしょうか。心のなかに豊かな世界があるために、一人でいても寂しくないし、他者と一緒にいるときは、心の豊かさを他者も共有できる。そんなイメージかもしれません。
具体的にどうすればよいか。まぁ要は偏屈ジジイではなく愛想のよいジイちゃんになることかな(汗
kindle版なのでまた加齢ごとに読み返しましょう。
■懐かしき小説(関川夏央)
電子書籍で復刊されているので2冊購入。


著者は近代・昭和日本を分析する本を多く著しているけど、初期の小説は瑞々しく端正。
実は本箱のどこかにこれらの本もあるはずだけど、探すのに手間取りそう。
ひょっとしたら処分しているかもしれないし。
■図書館本


どちらも読んでいると疲れそう(苦笑)
■アルテ on Mozc
アルテ on Mozc

スマホ、タブレット2台で本格的に文章を打ちたいときはこの折りたたみキーボードを使うけど、Bluetooth接続が面倒なときは従来のフリック入力。
でもフリック入力にはオヤジは馴染めない。最近、新しいキーボードアプリが登場した。
これいいんじゃないかな。しばらく使ってみよう。
明日は現在は介護施設にいる義父に初孫を見てもらう予定。そのあと長男夫婦・孫と我が家で夕食、次男も参加するらしい。
アルネと村上春樹 ― 2016-02-24 21:20
長男の奥さんが産休明けの職場復帰のスケジュールを会社と相談するため大阪に出かけるので、今日はジイジ・バアバで孫の子守をしていました。
孫は今日はちょっと機嫌が悪かったけど、自分の子育てと違って孫に対しては全面肯定ですわ(苦笑
帰宅後、週末のソウル旅行のパッキングをしていたけど、二泊三日の小旅行なので小型のスーツケースを用意した。
そのあと妻の友人からいただいた雑誌Arne(アルネ)10号(2004.12.15発行)を読んでいた。
孫は今日はちょっと機嫌が悪かったけど、自分の子育てと違って孫に対しては全面肯定ですわ(苦笑
帰宅後、週末のソウル旅行のパッキングをしていたけど、二泊三日の小旅行なので小型のスーツケースを用意した。
そのあと妻の友人からいただいた雑誌Arne(アルネ)10号(2004.12.15発行)を読んでいた。
この雑誌は
大橋歩が企画、編集、写真取材をした冊子で2002年創刊。初版2000部から始めた季刊誌で、年4回の発行。2009年12月15日発行の30号で終了
とのことだが、この号では大橋歩が「「村上春樹さんのおうちに伺いました。」という記事で当時の村上邸を紹介している。
私生活を公開しない村上春樹としては珍しい記事ですね。
当時住んでいた大磯あたりの自宅でしょうか。
執筆デスクやレコード収集、そしてセンスのある部屋が紹介されている。
イメージって大切ですよね。
目に付いたのはトライアスロン用バイク。
Panasonicのクロモリロード、チューブラータイヤ、バーテープのエンドキャップはなぜか取り外されている。観賞用ではなく走るバイクって感じが漲っている。
村上春樹の作品が好きなんだけど、まわりには彼のファンはほとんどいない。
でもファンだと話していたら、こんな希有な雑誌ももらえるわけです。
そうそうショップ輪心からアルテグラDi2のFDが到着との連絡あり。
週末はソウルにいるので、部品交換してもらうのは帰国後になるかもしれないな。
明日からソウル旅行 ― 2016-02-26 22:19
明日から女友達らとちょこっとソウル旅行に行ってきます。
2012年3月
2013年1月
2014年7月
とこのメンバーでソウルに行っているけど、4回目のソウル旅行。
2014年12月にはこのメンバーでイタリア旅行にも行ったな。
月曜に帰国。
たぶんデブになった身体を均すために火曜はクロモリロードで走って、水曜はショップ輪心でアルテグラDi2のFDを交換してもらう予定。
さりげなく5連休なり。
2012年3月
2013年1月
2014年7月
とこのメンバーでソウルに行っているけど、4回目のソウル旅行。
2014年12月にはこのメンバーでイタリア旅行にも行ったな。
月曜に帰国。
たぶんデブになった身体を均すために火曜はクロモリロードで走って、水曜はショップ輪心でアルテグラDi2のFDを交換してもらう予定。
さりげなく5連休なり。
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