午後6時の大人 ― 2007-05-25 23:10
山歩きを始めた頃、「午後三時の山」という本を読んだことがある。
人生を乱暴に72歳までとして24時間で割ると1時間が3年だ。すると45歳頃が人生の午後三時頃になる。まだ夕暮れには時間はあるが、日はそれほどには高くはない。
今年で私は54歳になるので、午後6時頃にいるのだろうか。
夏であればまだ明るいが、晩秋であればすっかり落陽している時間だ。
今日、たまたまいくつか年上の人を見かけた。若い頃からの旧知の人だが,久しぶりに出会うと「老いの無惨さ」を漂わせている。
まだ50代後半なのだが、荒れ地をみるような感覚が自分の中に起こってくる。
功成り遂げたゆえに荒れ地になったのか、上昇志向の中で水分を涸渇させてしまったのか。
若々しいとか、いつまでも青春とか、ちょいワルオヤジとかには興味はない。
でも、自転車に乗り、山に登り、美しきよきものを見ていきたいと欲求を今日ほど自覚したことはない。
大好きな夏に向かって、日々の雑事をこなしながら生きていこう。
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