古書みつづみ書房2020-09-18 20:57

昨日は旅行前に到着していた古書を読んで過ごす。

山崎清憲氏の「土佐の街道」は、あとがきによると「昭和四十三年の夏に高知新聞に「山、道、峠」として、つたない紀行文が連載されました。昭和五十一年暮、さらに「峠への道」が連載されました。」
それらに加筆訂正して昭和五十三年五月に発行された本だ。


野根山街道を調査した昭和41年12月末は、街道は「四国のみち」として整備される前で、藪も多く旧道の道筋も明確でない頃だが、著者は50歳、エネルギーがあり文章も若々しい。

一日で街道を歩き通すことは困難なので、筆者は途中、野宿する。

「場所は影平山東方、標高八百二十メートルの地点である。応急の草屋根を作り、枯葉を敷きつめ、ありったけの衣類を身につけて、横になったが、たちまち寒気が襲ってきた。まず、足先がしんしんと冷たくなって眠れない。それでも余程辛抱して眠ることに努めたが、遂にがまんできなくなって起き上がり、道の真中でタキ火を始める。」

南国土佐とはいえ、冬は寒暖の差が激しく、標高の高い山ではさすがに冬の気候だっただろう。にもかかわらず、テント泊でない野宿とはなかなかチャレンジャーだ。

野根山街道をいずれ歩いてみるかシクロクロスで走破することが、当面の私のプラン。
旅に誘う魅力的な文章が続くエッセイ集だ。


あと二冊の登山関連のガイドブックは、まさしく簡潔なカタログ的な本、しかし私の生まれ育った町が簡潔にハイキングコースとして紹介されているのを、懐かしく読んだ。


今日は特養にいる義父の通院のため、施設へ。天候不順なので電車・バスを乗り継いで、待ち合わせ時間に施設へ。湿疹が治らないので皮膚科を受診させて欲しいとの施設からの依頼により、予約していた介護タクシーに義父と同乗して、皮膚科を受診。虫さされではないかとの受診結果で、とりあえず塗り薬で様子を見るよう医師の説明を受ける。

義父は95歳、コロナウィルスにより面会制限となっているが、今回の受診で私たち夫婦とも久しぶりに面談。耳は遠くなっているが、顔色はよく元気そうだ。

義父を施設に送っていくと昼過ぎ。

施設の担当に受診結果などを説明を終え、義父のお世話に感謝を伝え、JR伊丹駅方面に歩く。途中、浄行菩薩横にある、伊丹台地100メートル地下から汲み上げた水を蛇口からいただく。まろやかで美味。老松酒造の老松丹水にはいつも人が並んで、井戸水をいただいているが、ここはわかりにくい場所なのであまり人がいないようだ。新たな発見。

休憩を兼ねて、伊丹の長寿蔵で地ビールを飲む。
伊丹市立図書館に立ち寄って、予約本を受け取り、ここからは妻と別行動。

私は西国街道を西進してウォーキングで帰宅することにした。

途中、以前から気になっていた宮ノ前にある「古書みつづみ書房」に立ち寄ってみた。

みつづみ書房

古書店は敷居が高く、ちょっと気むずかしい男性店主がいるという印象があるが、ここはちょっと覗いてみようかなという雰囲気。無垢材のフローリングの上に靴を脱いで入り、狭いながらも見やすい配置で本が並んでいる。

女性店主の三鼓由希子さんから最近のイベントや、京阪神の古書店や古書業界のお話を伺う。

古書とともに島田潤一郎氏の新刊が2冊(本屋さんしか行きたいとこがない・ブックオフ大学ぶらぶら学部)置かれていたので、そしてこの本は大型書店ではあまり見うけられないので、さっそく購入することにした。

あと「走るひと」創刊号が100円で陳列されていたので、これも購入。

書房を辞して、西国街道をのんびり歩くも、途中激しい驟雨、しばし雨宿りしないと傘が役立たないほど強い雨だ。

あわせて10.6km ウォーキング。秋めいてきたのでコンスタントにジョギングもしないとあかんな。

今日は義父の介護活動、そして明日は長男夫婦の次男のパート子守の予定だ。
日々を粛々と過ごしていくのがいいかもしれないね。




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