猛暑と読書2020-08-18 20:20

日々のニュースはコロナ感染者数と猛暑のことばかり。
地上波の民放TV画面には、悪魔に魂を売ってしまったらこんな顔になるんだろうな、というコメンテーターで溢れている。

私は隠居の小さな世界で、昼は20kmほどクロモリロードで走って、緑陰で読書する生活だ。


池内紀氏の解説が滋味深い。

「平凡で、愚直で、名も知られず、金も積まず碌々(ろくろく)として生を終えた善良な人々」。たえず素白先生の帰っていったところだ。今の世の「名利を求める賢い人々」に用はない。

素白自身は
「賑やかなのは好きだが、騒々しいのは嫌い、静かなものは好ましいが淋しいのはいやという厄介もの」

なんか私自身の傾向に近いものもあるな。


居酒屋は活気あるもの
スナックは疑似家族(ママが母親)
バーは孤独な時間を癒す場所
という感じか。

正直、バーのしきたり(あるとするなら)は面倒くさい。
現役の頃、バーには気の置けない友人と二人で、あるいは独りで飲みに行ったが、孤独を癒すというよりはウィスキーを自宅で飲む習慣がなかったこともあるだろう。

孤独を癒すこととバーは私のなかでは繋がらない。


神戸・京都・大阪、東京、福岡・鹿児島、そして宮古島という土地をめぐる、著者の極私的風土記。私は神戸に数年住み、神戸の会社で40年ほど働いたが、街への感覚は当然に著者とは異なる。街は自分を映し出す鏡のようなもの、住めば都なのか、逃げ去っていく街なのか、そのときの自分の生活スタイルや人との関係がかなり影響するんだろうな。



読みやすい魅力的な文章。倉敷に行ったときには、立ち寄ってみたいな。



フラフラと街中をクロモリロードで徘徊していると、近場の公園のベンチはほとんど把握した。猛暑の小さな公園には真昼には人もいない。湿度がそれほど高くないので、読書は家よりはかどる、夜は冷房をつけて寝ているので、昼間はなるべく戸外で読書するようにしているせいもあるけど。



明日は、ひさしぶりに近場を友人とハイキング。例年、柳生ハイキングが真夏の恒例行事となっているが、コロナウィルスのため県をまたぐ移動は自粛中。


歩いて、銭湯に入って、密にならないところで軽く飲む予定。





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