甲山ぐるっとトレイルラン2020-01-01 20:31

あけましておめでとうございます。

Twitterもインスタも、ましてやFacebookもそれほど熱心ではないけれど、ひっそりと書くことができるブログは今年で15年目を迎えることになります。隠居後は「老人日記」になりつつあるけれど、いかなる老人になっていくか自分でも興味がある次第。

穏やかな元旦、老夫婦でおせち料理と日本酒で朝食。
昨夜は紅白歌合戦を見ずにBSの「ワカコ酒」特集を見ながら、日本酒八海山をチビチビと飲んでいた。幼稚園の学芸会のような出演者が多いので、紅白にはほとんど興味がない、たぶん十分に私が老いたせいもあるだろう。

体調がよいので昼前に甲山一周トレイルランに出かけることにした。

家を出て武庫川堤防道路から甲山を眺める。阪急甲東園駅・関学道を経て、甲山森林公園へ。

展望台まで上りが続いて



展望台から眺める梅田方面の高層ビル群、遠くに生駒・金剛山系。

阪神競馬場方面。

キャンプ場横の仁川渓谷沿いのトレイルを走る。




静かでいい道だ、自宅からロードを走って静かなトレイルに入ることができるのがいいね。

仁川河原に下りてみた、黄緑色の鳥が堰堤で遊んでいた。しばし川の流れを眺める。

トレイルに戻り北山貯水池に出る、この間すれ違ったのは若い男女の二人のみ。

せっかくだから甲山大師神呪寺(かんのうじ)にて初詣、けっこう参拝客で賑わっている。


五ケ池ピクニックロードを経て、再度森林公園内へ。未走の軽登山道を走ってみることにした。

途中、甲山を一望できる場所に立つ。

下るだけだと思ったら、上りかえすんや。

このあたりは、徳川幕府による大阪城再建の際に、石垣用石材の石切場として利用された場所でもある。

管理事務所に出てきて、池を眺めながら、関学方面に下っていく。

ロードを含めて16.5km


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若い時には自分が老いるということがうまく想像できなかった。
 老いたおかげで、どうして若い時に「老いた自分」想像ができなかったのか、その理由だけはわかった。
「頭の中身は若者のままなのだけれど、身体機能ばかりが衰え、周りからも老人扱される19歳」というような怪しげな生き物の心境を19歳の私に想像できたはずがない。
 いまはその「怪しげな生き物」を日々生きているわけであるから、それがどういう感じのものかはよくわかる。よくわかるけれど、その感じをタイムマシンで50年前にもどって19歳の自分にわかるように説明することはできないだろうと思う。
 19歳の自分にはどれほど情理を尽くして説明しても決して理解できない「感じ」がいまはよくわかるということが「老いの手柄」ということなのかも知れない。
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若い頃は、老いも死も、観念的な概念ではないか、だからこそ身体性の異なる思考に切実さを求めるのは的外れなのだろう。世代間断絶というのは、古来、宿命づけられたものかもしれないけれど、それはほら、当方の慎ましさと愛嬌で緩和できればいいけれどね。


ということで今年もasyuu@forestをよろしゅうお願いいたします。


小さくてゆるやかな2020-01-03 22:22

落ち着いた正月、昨日は義父の施設を訪問、妻が作ったミニ正月料理を食べてもらい、談話室で話す。

今日は次男夫婦・孫と門戸厄神へ初詣。次男の奥さんの厄年が終わったので、お札を返して、皆でお参り。2歳の孫娘は人見知りが激しいが、ちょっと馴れてきて私が抱っこしてお賽銭を投げて祈願する。

ひさしぶりにお神籤を引いてみた。大吉であろうが大凶であろうが、ほとんど気にしないけれど、結果は「半吉」、私らしい中途半端なお神籤結果やね。


西北に戻って次男が予約してくれていたレストランでランチ、孫娘もお子様用プレートで食事していたが、味が気に入ったようで、よく食べる。次男夫婦も仲睦まじくしているようでなにより、孫娘も2歳とはいえこちらの言葉をほとんど理解しているようで、会話も成り立つ。

1時間半ほどゆっくりと食事して、あとは各自自由行動。書店を覗いたり、飲み足りなかったので独り軽く呑んだりする。

昨夜は、友人らとLine,メールで年賀の挨拶をした。20年前、現役時代だったにもかかわらず年賀状は勝手に廃止した。人は孤独という属性を身につけて生きていくしかない、でもそれは孤立ではなく、縁として家族・友人らと過度に相互依存せずに「小さくてゆるやかな」繋がりを持つことができれば、まさしく「半吉」ではないか。

昨夜は何人かの友人らとNet上で短文の挨拶をタイピングして、相手の短文の返事を読む、すこしほっこりとした気分になる。それで十分のような気もする。


本を一冊読了。歳をとりすぎると「小さくてゆるやかな」精神も維持しにくくなるのは義父をお見舞いしていても感じる、でもしばし「小さくてゆるやかな」生活をしていきたいね。


カーボンバイクと秋吉久美子2020-01-05 20:35

■カーボンバイク
昨日はほんま久しぶりに昼前に、カーボンバイクで発進。昨年6月以降、体調に違和感があり、めまいや咳・痰の症状にときおり悩まされ、カーボンバイクに乗る意欲がなくなっていた。加齢もあるのだが、カーボンバイクはクロモリロードと異なり、乗り手に「走れ、走れ」と急かすような雰囲気があるんですよね、なぜか。

ただ元旦に甲山トレイルランをしたときに、体調がしっくりした感じになってきたので、カーボンバイクを走らせてみることにした。

クロモリロードは隠居生活の移動手段となっているけれど、カーボンバイクはやっぱ走りが軽い、でもより前傾姿勢になるので身体への負荷はどうしてもあるかな。

猪名川堤防道路から多田神社前を経て、県道12号線旧道に入る。紫合から阿古谷へ。
公衆トイレでひと休み。

冬枯れの里山はいいね。

好きな切り通しの道。

槻並の自販機でコーンポタージュを補給、この自販機、ミルクチョコレートも販売している、サイクリスト向けか?

ベンチでゆっくりとコーンポタージュを飲む。

往路を引き返して午後4時前に帰宅。69.4km

10年前のようにバリバリとロングライドすることは、もう無理っぽい、今朝起床すると久しぶりの前傾姿勢で筋肉痛だった(苦笑

ただ70歳くらいまでは里山ライドができればいいね。

■懐かしいMusic

Amazon Music Unlimitedが4ヶ月99円キャンペーンをしているので、加入、そして速攻、自動更新はしないように設定した。

Amazonプライム、Kindle Unlimited、Dマガジンなどを利用しているが、プライム会員だとAmazon Musicをある程度聴けるけれど、Unlimitedだと聴けるアルバムが多くなる。

今日は阪神尼崎までウォーキングしながら、井上陽水の初期アルバム、レアなものとしては秋吉久美子のファーストアルバムを聴いていた。

秋吉久美子のアルバムなどは下手すると「若気の至り・高校の文芸部か?」と突っ込みたくなる構成だけど、この外しっぷりが若き秋吉久美子の魅力だったかもしれないね。

彼女のセカンドアルバムは、自作の詩で構成されていて「かさぶた」や「サカナ」は文学少女みたいな歌詞で、確かそのアルバムを購入していたはずだ。

わたしはいつまでも傷つく魂でいたい
それなのに今では傷つく前にかさぶたにぶつかってしまう
望遠鏡であなたの部屋を覗けば
顕微鏡で眺めたいようなあなたが見える
おお、私の方から近づいていくから
あなたはもう近づかないで
それ以上近づくと、かさぶたにぶつかってしまう」

たしか「かさぶた」はこんな歌詞だったかな(正確ではありません)。でも暗記しているほどだから、かなり影響されたのは確かだろう、映画もけっこう見たし。

「サカナ」は「私たち二匹の猥褻なサカナ」という歌い出しだったかな、たぶん。


ファーストアルバムの後半、電話による会話のような、詩の朗読のような曲前のイントロがあったりするけど、高校時代のガールフレンドの声や話し方にとても似ているのに今更ながら気づいた、まぁ顔の造形が似ていると声も似るんだろうけれど、妙にノスタルジックな気分。

阪神尼崎駅近くの尼崎中央図書館で本を数冊借りる。駅前の観光センターで「尼崎の銭湯のパンフレット」をいただいて、センター内の自販機珈琲(150円)で暖を取った。

帰路はバス、読書しながら帰宅。ウォーキング 11km




ジョグ&ウォーク2020-01-07 17:10

2020年1月6日〜7日
6日(月)

世間は仕事始め、今月は、長男夫婦から子守のヘルプが何回か予定として入っている。

子育てはもちろん両親の役目だけど、できる範囲のヘルプはもちろんするつもり、でも予定が制約される面もある。ただ「今だけ 自分だけ お金だけ」という現代日本の流れの中で、自分の孫たちとはいえ、次世代の助力をするのも隠居の務めだろう。

夕方から長男夫婦宅のヘルプに行くことになっていた。そのまえに武庫川河川敷をジョギング、半袖にベスト、軽量ジャケットはバックパックに入れて走る。



武庫川河口まで走って往復13.7km

夕方5時に、長男の奥さんが体調がもうひとつということなので、妻が作ったシチュー鍋と出来あいのパンの盛り合わせを長男宅に持参して、皆で夕食。孫1号(4歳2ヶ月)はやんちゃざかり、孫2号(1歳3ヶ月)はとても育てやすい男の子で機嫌良くパクパクと夕食を食べる。
長男の奥さんが二人を入浴させ終わった頃に、長男が残業から帰宅。3時間ほど滞在して、帰宅。

帰宅後、太田和彦と吉田類の居酒屋番組をアテに?日本酒を飲む。

音楽を聴きながら就寝。

7日(火)
雨。伊丹の図書館に私と妻の予約本が貸し出し可能となっている。妻の貸し出し期限が今日ということなので、散歩がてら図書館までウォーキング。

図書館で本を数冊借りて、喫茶店で読書。


ウォーキングの参考に読んでいる本。

私は健康維持と、よりボーッとするためジョギングしたり、ウォーキングしているが、次男はバリバリのアスリート、昨年の年間走行距離3000km以上と半端ない。彼の愛用のランニングシューズはasicsばかりのはずで、現在はターサージール6を主シューズにしているようだ。

この靴は

こんな人に
試して欲しい!

・ サブ3.5以上の走力
・ サブスリーをいつかやりたい
・ 月間250km以上走りこんでいる
・ キロ4分台でトレーニングをしている

というシューズなのでアスリート向けやね。次男はサブスリーを数回達成していて、今年の目標はフルマラソン2時間50分切りみたい。彼が小学校低学年の頃、六甲山ハイキングに連れて行くと、ブウブウと文句を言っていたが、今は仕事をしながら孤独に禁欲的に走ることができるランニングが魅力的なんやろね。ジムのAnytimeに入会して、筋トレもしている。先日会ったときも、すっきりとした身体になっていたね(仕事はあいかわらず忙しいようだが)。

正直、彼の脚力を羨ましく思うが、隠居は普通に生活できればよろしいでしょう。


10年はほんまひと昔、よき思い出ができればいいね。


常光氏の民俗学関係の本は、私が19歳まで生まれ育った土佐(高知)の民俗・伝承・風土が描かれているので、興味深く読んでいる。

帰路は雨が上がったが寒い。ウォーキング 12.1km

明日も夕方は孫守の手伝い、あとはジョギングしたりカーボンバイクでちょっと走りたいな。



「みてる」ー十万辻を越えて2020-01-09 21:19

2020年1月8日〜9日

8日(水)

「春の嵐」のような荒天、朝から暴風警報が出ている。夕方は孫の保育所迎えなどの所用がある、その前に軽く武庫川をジョギング。強い北風で上流に向かって走ると背中を押し続けてくれるけど、帰りは当然ながら逆風。

コスモス畑も枯れて、来年まで地中に潜むことになるのだろう。

ジョギング 8km

夕方6時前に、妻とともに長男夫婦の息子二人を保育所に迎えに行き、用意していた夕食を長男宅で孫たちに食べさせる。二人とも育てやすい子供で、そして元気いっぱい。

長男が人間ドックのため病院に泊まるので、孫守を手伝っているが、そうこうするうち長男の奥さんが仕事から帰宅。孫たちの入浴が終わり、孫2号が就寝した午後8時過ぎに帰宅。

9日(木)

妻は早朝から、長男宅に孫の保育所送りの手伝いに出かけた。私は朝は苦手なので、普段通り午前8時頃起床。

朝食のあと、妻は友人と会う予定、そして孫守の予定もないので午前10時半頃、カーボンバイクで走ることにした。今年は暖冬、今日は昨日と違い強風はなく、曇天なれど走りやすそうだ。夏生まれなので、10年前は夏にバリバリとロングライドしていたが、さすがに加齢とともに夏の暑さがこたえるようになってきた。暖冬ならば、空気は重いとはいえ、夏よりは走りやすいかもしれないね。

昨日読んでいた本に、こんな文章があった。

−いまの自分を支えている言葉

ひとつある。1週間前に、自分の高校時代の親友が亡くなったという連絡が同級生から入った。あのね、高知弁で人が亡くなることを、「みてる」と言うんです。ばーさんが「あの人みてたとね〜」と言うと、「あの人死んだとね」という意味です。あるとき、その「みてる」というのが、実は満月の満、「満ちる」という字を書くということを知ったんです。すごい高知の言葉だなと。人生がこんだけ幅がある。バーを埋めていくように、ダウンロードしていくように、色が変わっていって、最後、終わったよというのを「満てる」と。そでれ友人の弔電に書いたんです。あなたの人生が満ちた。フル(full)。ダウンロードし終わった。そういうふうに考えていますよと。これはポジティブシンキングですよね。あらかじめ決められた人生を満たした。高知弁のなかでデザインされた言葉として一番好きなのは「満てる」です。示唆にとんだ言葉ですよ。
(同書8頁)


子供の頃、たしかにおばあちゃんたちが「みてる」と話していた記憶がある、いい言葉やね。

「みてる」まで、生きていけばええんやろうね。
ということで今日は久しぶりに十万辻を越えることにした。クロモリロードで街乗りが中心の自転車生活、里山の峠を越えるのは久しぶり、やはり足が重い。途中、若いローディに軽々と追い越されていく、こちらは足を着かないことが主眼となっている(苦笑

十万辻を越えて切畑ー西谷ー佐曽利と快走路を走る、気持ちいいね。

波豆川沿いの快走路。

途中、時雨れてきた、雨雲レーダーをスマホでチェックすると、薄い雨雲が北摂を通過している。やり過ごせば通過しそうなので、しばし木蔭で雨宿り。

冬枯れの農道。

県道68号線ー千刈CCを経て、神戸市北区道場方面へ。

西宮市山口町の旧道を南下して(とはいえ上り基調)、R176で宝塚に抜けることにした。R176は旧道以外はトラックの通行量などが多いので、緊張しながら赤坂峠を越える。

赤坂峠から里道に入るとほっとするね。

名塩旧道ー生瀬旧道に入ると、緊張してR176を走り抜けたためだろうか、糖分を身体が要求している感じだ。自販機でおしるこを補給、シンプルに旨い。

武庫川右岸を走って、午後3時半に帰宅。
走行距離 70.5km 高度上昇1,217 m、平均速度17km

10年前と比べると如実に脚力は低下しているけれど、安全に楽しく走れるのが嗜みとしていいだろうね。「サドルの上の孤独」は心地よい。




Di22020-01-11 20:35

2020年1月10日〜11日

10日(金)
ジョギングしたりロードバイクに乗っていないと、その日なにをしたかあまり覚えていない。

夜は日本酒をロックにして(悪酔いしないように)、NHKドキュメント72時間「激走400キロ! 沖縄1周サバイバルラン」、新日本風土記「黒潮」、BS-TBS「おんな酒場放浪記」を見る。


11日(土)
クロモリロードで図書館巡り、まだまだ暖冬。

先日、ひさしぶりにカーボンバイクで北摂の里山を走ったが、変速システムはアルテグラDi2(旧型)だからシフトレバーの変速がとても楽だ。

あちこちと身体がときおり痛んだり、違和感をもつ年齢になってきた、左腕の前腕伸筋群に痛みがなぜか最近ある。とするとフロントレバーのシフティングは左レバーをグイッと押さないとあかんので、機械式変速のクロモリロードだとちょっと辛かったりした。

その点、Di2はこんなときは身体に優しいね。じゃあ、いっそEバイクという選択もあるじゃないかという声が聞こえそうだけど、Eバイクはロードバイクといえるのか?という疑問を払拭できない(苦笑

でも70歳を越えたら、ちょっとEバイクも検討するかもしれないな(爆

図書館の帰りに義母宅に立ち寄り、家の注連飾りを預かる、近くの神社のどんど焼きにて焼いてもらうためだ。バックパックは借りた本、注連飾りなどでけっこう重くなったが、クロモリロードでゆるゆると帰宅。

走行距離 36.5km

がんばらない2020-01-13 20:24

2020年1月12日〜13日

12日(日)
ぶらぶらウォーキング 10.3km

2冊、本を読了。

エッセイを読んで面白かったので、短編集を読んでみた。「東京」の地名が各話ごとに出てくるけれど、あまり地域性は関係ないみたい。悲観、厭世、逃げ癖、放擲癖など生に流されやすい中高年がこれでもかと出てくるけれど、言い訳じみたり居直ったりしない文体がいいね。「清く正しく美しく」ありたい、それを目指すというのは嘘っぽい、でも下品にならないようにするのは難しい。


Dマガジンなどで雑誌を読んでいるが、ほとんどツマラナイ。
住宅関係やインテリアは、「誰がこんなスッキリした豪邸に住むんや?」という感想しか持ち得ないし、ファッション関連もおんなじ感じ。それにそんな金持ちやファッションセンスのよい人は、まずこんな雑誌を読んだりはしないだろう。「読者層」を編集者が勝手に考え、カタログ雑誌化している、そして付録が主体となって雑誌本体がオマケになったりしている。

「一緒に飲んでいて、たとえば「安藤忠雄も終わったよね」なんて言っている建築雑誌の編集者が、じゃあ自分の雑誌で「さよなら安藤忠雄特集」をやるかといえば、それは絶対にしない。ハイファッションなんて買えもしない編集者が誌面では「上質なものと暮らす喜び」なんて記事を作っている。そうやって自分を偽って、それで年収1億円とかならいいけれど、たいていの編集部はつねに薄給&超長時間労働だ。」(同書252頁)

痛快やね、まぁお酒の席で威勢のよいことを言う人は、ほとんど信用できないけどね(苦笑

最近、現代詩集をいくつか読んでみたが、妙につまらない。自分の感受性が劣化していることも影響しているだろうが、この本でも書かれているように

「僕らの言葉に対する感性は、昔の人間に比べて鈍くなっているわけでは、まったくない。むしろインターネットや携帯電話の発達で、いまほどみんなが「筆まめ」になっている時代は、これまでにはないはず。「詩壇」の外側にこそ、スリリングな言葉はまだいくらでも転がっているのではないか。」(同書145頁)

内輪としての組織化された言語は、つまらない。
新聞購読を数年前に止めてしまったのも、論説委員などの調査報道・分析ではないポエムを読まされるのに辟易としてしまったからだ。

ウォーキングしながら、Amazon Musicで音楽を聴いた。「くるり」「ハナレグミ」、そしてNHK ドキュメント72時間主題歌シンガー「松崎ナオ」など。

松崎ナオの「川べりの家」の詩のすばらしさ。
13日(月)
成人の日、午後からクロモリロードで街ぶら。式を終えた晴れ着姿の新成人とすれちがう。二十歳の頃、私はプータローで当然成人式にも出ていない。じゅうぶんに貧しく、じゅうぶんに孤独で、根拠のない自信に溢れていた二十歳、長髪で目つきばかり鋭かった。

ただただ(あまりにも努力家ではないので)運よく今まで生きてきたなと、新成人を眺めながら思う。

尼崎の森中央緑地まで走る。かやぶき民家が公開されていたので、入ってみる。




18世紀後期に建てられた芦屋市の旧小阪家住宅を移築したもの。
構造様式:入母屋造 茅葺き木造平屋建て
延床面積:153㎡

こんな家に老後は住みたいね、むりやけど。

この本を読了。

著者の体調があまりに悪かったようで、pha氏の気怠さが妙に伝わってこない。
「がんばらない練習」をしなくても、隠居者は「がんばれない」のでずいぶんと楽かもしれないね。

録画していた「ドキュメント72時間 尼崎 黄昏(たそがれ)のアミューズメント施設」を見ていたら、ひとりでビリヤードをしていた私と同世代の男性が「もう勝負でビリヤードをするのではなく、自分で極めていく」みたいなスタイルを持っていたけれど、共感したなあ、練習しなくともがんばらないようになるのが、隠居者の特権かもしれない。

クロモリロードで38kmぶらぶら。





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