因果応報2019-10-19 21:29

昨夜は三宮で旧職場のメンバーと食事会。男性3人、女性4人のこぢんまりとした集まり、適度に話がはずんだ。男性のひとりがいろいろな事情で定年退職を数年残して、8月末で会社を退職、その送別会も兼ねている。

会社を退職した経緯を聞くと、組織も「貧すれば鈍する」傾向があるようだ。
合理性を重んじる人は「自分が合目的で、健康で強者である」というリズムに自らを委ねる傾向がある。自分自身、若い頃はその傾向があったので正直そのような価値観に親和的だ。

だがほとんどの人間は強者でありつづけることはできない。退職した人に対峙した「合目的で健康で強者である」と思い続けている人は、単に「強気を助け弱気をくじく」立ち位置にいることに気づかないだろうし、自分が弱者になることも想像できないだろう。

因果応報という言葉が死語にならない社会のほうがいいな。

7人中、会社の現役はひとりのみ、全員が旧組織人としてまた集まるのもそう遠くはないだろうね。

ひさしぶりに美味しい肉とお酒をいただいたので、かなり元気になった。

今日は小説を一冊読了。
ビニール傘

この連載で作者に興味をもった。


二十歳の頃、西日しかあたらない共同トイレ・四畳半のアパートにひとりで住んでいたことを思い出した。十分に貧しかったけれど、人に恵まれて老人になれたのだろう。


小説の舞台が、このジョギングコースと重なる。

部屋から眺める街、街路から眺める街はそれぞれ屈折するように差違があるかもしれない。




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